お待たせしました~
年始早々、このたび初購入したロードバイクをご紹介します!
(だれも待ってないってw)
全くのド素人が選んだそのバイクとは・・
▼ こちら! KHS CLUB1000 (キャンディーレッド2)。パチパチ~。
なぜ数あるロードバイクの中から、この1台をチョイスしたのか。
正月休みのヒマにあかせて、縷々長々と書いてみますね。
購入前に参考にしたのが、以前にもご紹介したこちらの書籍。
▼ 『スポーツ自転車でまた走ろう』(以下『また走ろう』)
休日のまったり乗り~ゆくゆくはツーリングを目的とする私にとっては、まさにぴったりの参考書。
自転車の選び方についても、かなりのページを割いて著者(元BMX選手)の持論が述べられている。
要点としては、主に以下の通り
(1)ロードバイクは勧めない。
→本来レース機材。中年から始める場合、独特の前傾姿勢が超しんどい。
(2)フレームは鉄(クロモリ)に限る
→乗り心地が良く、値段も手ごろ。ダメージにも強い。
(3)価格的には10~20万円がねらい目
→10万を境にパーツの精度が良くなる。20万以上だとレース志向が強くなる。
(4)太いタイヤが履けたほうが良い。
→乗り心地が良く、体にも優しい。
(5)用途に応じてカスタム可能なほうが楽しめる。
→キャリア等の取り付け可能な方が自転車旅向き。
まず、ロードバイクを推奨しない(1)について。
実は私も最初はロードを購入するつもりはなかった。
乗りやすそうなスポーツ自転車という意味から、まずはクロスバイクのカタログ本を購入して物色。
しかし、(1)~(5)の条件を満たすバイクがほとんどない。クロモリは少なく、価格的にも10万円未満のものが大半だ。
『また走ろう』の中では、著者の愛車であるSURLY(サーリー)というメーカーのCross-Checkというロードバイクのハンドルをアップライトに付け替えたカスタム実例を紹介している。
なるほど。機材はロード系か。そこで私もロードバイクから選ぶことにした。
自分には縁遠いと思っていた「ロードバイク オールカタログ2017」という分厚いカタログ書籍を購入し、リサーチ再開。
▼ この本を買うことになろうとは・・
▼ 購入した2017年版と、本記事時点での最新2018年版のアマゾンリンクを一応貼っておきますね。
さすが「オールカタログ」と謳うだけあって、本書にはロードバイクが山のように掲載されている。
しかし、隅々までチェックしたものの、上記の条件に合致する機材はごくわずか。5指に満たないだろう。
まず目についたのが、やはりSURLYのCross-Check。しかし、参考書と同じ自転車を購入するのはいかにも芸がない。
そして、せっかくロードを買うのだから「いざとなれば高速走行も可能」というレーシーな色合いも一応欲しいのだ。
なぜなら、私の住む神戸は、北は山、南は海のため、道路は国道2号をはじめとする、東西に走る幹線道路が交通の中心。長距離を移動する場合、それらをスピーディーに走る必要に迫られるケースも出てこよう。それに備え、コンポはロード系が望ましい。
さらに加えて言うなれば、北の山側に向かうこともあろう。そのため、すぐれた登坂性能も欲しい。
うーむ。ゼイタクをいえばきりがない。そんなわがままな要望を満たすバイクが、あるのか?
・・ありました!みつけました!!
ほぼ、満点。それがこの KHS CLUB1000。
▼ メーカー公式サイトへのリンク
フレームはもちろん、フォークもクロモリ。フレームのパイプはTANGE(タンゲ)という「メーカーもん」製品。『また走ろう』で推奨のバテッド仕様だ(ダブルバテッド)。
▼ TANGE CHAMPION No.1。名前は大層だが、そこそこグレード。
価格は税込み14万円余り。コンポはシマノ Tiagra。
タイヤのクリアランスは広めに設計されており、32Cのタイヤまで履ける。グラベルロード的な使い方もできるそうな。
特筆すべきは、フェンダー類や、キャリアも専用のものが用意されている点。そのうえ、固定用のダボ穴も標準装備(ご丁寧に、フォークにフロントキャリア用のダボ穴まである)。
そしてロードバイクにしてはコラムが長く取られており、ハンドルを高めに設定できる。
▼ 見よ!怒涛のスペーサーw 楽に乗りたい(たはは)
ロードバイクではあるが、スポルティーフ、果てはランドナー的にも使えてしまう。親切すぎるツーリング志向の拡張性。これは珍しいよ。
高速走行については、「元をたどれば競技用の自転車として開発された」という情報もあり、頼もしい限り。
そしてフロントギア3枚なので登坂には持ってこい。『また走ろう』には「登坂性能の高いフレーム設計はチェーンステイが420~425mmとあるが、こちらもばっちり。
自転車に限らず、こういう機能面で工夫をこらし「お値段以上」の満足感をもたらしてくれる工業製品、私は大好き(地味メーカーの製品に多い。あ、KHSがまさにそういう立ち位置か)。
ようやく見つけた唯一無二のロードバイク。取り寄せ注文後、なかなか入荷せずやきもきした。「まさか廃番にはなってないだろうな~」と心配だったが、2018年も継続モデルとして存続。無事我が手元にやってきました。よかったよかった。
さて、「KHSとはなんぞや」「どういうメーカー」という疑問を持たれる向きも多かろう。職場関係の飲み会で、とあるキャノンデール乗りには「KHS?聞いたことない」といわれてしまった。
米国発祥ということで、一応アメリカンブランド。KHS USAはプロのロードチームも持っているようだ。KHSジャパンも公式サイトは星条旗のイメージをめっちゃ強調。
しかし、実際には台湾にも製造を含めた拠点があるため、日本国内では「台湾メーカー」と捉える場合も多い。
▼ スポーツ自転車製造のメッカ。「信頼の台湾製」。
なお、CLUB1000を含めた「CLUBシリーズ」は日本の独自設計(元自転車競技者の方が設計されたとか)。
日本市場ではKHSのフォールディングが「速い」と評判で人気らしい。
▼ メーカーとしては、あくまでUSAを強調したいようだけどねw
■ 後記:KHSについて詳しく書かれたページを見つけたので、貼っておきます。ミニベロ中心の記事ですが、KHS全般についても記載あり(BMXの世界では、五輪金メダリストが乗ってたりするんですね~)。
(おまけ)
鉄人のおひざ元の町だもの。鉄バイクこそがふさわしい(ような気がする)。
▼ さらに追記。この記事から丸一年後の感想。