晴れたな。
忌まわしき花粉が去り、気候も穏やかな土日。さしたる用事もなし。
しかし、こんな時に限って、当方の体調が今一つすぐれず(うーーー!なんでやねん)。自転車での外出は自重。
勿体ない。
なにせ、昔から季節・気候の変わり目には弱い体質だ。やむなし。体調は安全にかかわることだから。
というわけで、急きょカレーネタをば。
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その日、私は久々に大阪駅前ビル地下街を歩いていた。
キタのB級グルメの宝庫というべき、迷路のようなディープ街だ。
かつて武庫之荘に住んでいた時代は、休日に時折訪れたっけ。
ただ、神戸から大阪に通勤している現在では、梅田は単なる通過点。平日の夜にここを訪れることは、まずない。
しかし、この日は翌日の胃カメラ健診のため、20時までに晩御飯を食べ終えなければならない。
職場の近くで食事を済ませるしかない。そして「久しぶりに、あの地下街行ってみっか」と思い立った次第。
カレー屋も散見された記憶がある。明日は朝ごはん抜きだし、今晩はカレーをしっかり食べよう。大盛確定だ。
北新地駅のあたりから、フラフラ迷い込んだ地下の迷路街で、ツト行きあたったのがこちらのお店、「spice32」。
カウンターのみの小さなお店だ。
中に入ると、壁には「スパイシーカレー」「フルーティーカレー」の2種類のメニューが記載されている。
大阪カレーは甘口文化が根付いていることも考慮し、なんとなく「スパイシーの大盛」を注文した。
すると、カウンターの中の大将は、「スパイシーで大盛?大丈夫?うちのカレー食べたことある?」
ええっ、そんなに辛いの?
フト、昔の東京在住時、ラーメン二郎で何気に「大」を頼んだときにも「ウチの大、食べたことある?」と店員に聞かれたのを思いだした。
二郎の大並みの、難攻不落系メニューなのだろうか。
「ちょっとこれで味見て」と小皿に盛られたスパイシーのルーを出された。少し味わってみる。
私は、あまり辛いのは苦手だ。ただ、小皿のルーを味見したところ、それほど辛くも感じない。
「スパイシーでいいです」と答えると、「え!?ホントに?大丈夫?」「時々残す人おるからね~」と、なぜか「スパイシー」を避けてほしそう。
そこまで言うなら、と思い「フルーティー」に変更する。
すると「フルーティはねえ!スーッと入るよ。スーッと♪」と、なぜかゴキゲン。変更してくれたことがえらくうれしそう。
一連の妙なやり取りに、周りからも笑いが起こる。なんでこんなところでウケとらないかんねんw
▼ こちらがその「フルーティーカレー大盛」
テーブルに置かれていた付け合わせは、福神漬けでも、ラッキョでも、キャベツのピクルスでもない。
ニンジンスライスの酢づけ。なかなかユニークだ。
食べてみると、そこまで甘口ではない。正直、スパイシーと大きく変わらないような・・w
具はホロホロ崩れ系の牛肉のみだが、グツグツ煮込んだ感のあるカレーは深い味わい。
大盛だとお値段1100円とやや高めだが、量もそれなりに多かったかな。もちろん、完食。
▼ お店の外観。