前回「立ち寄りカレー」の記事にて、塚口北部のショッピングセンター「つかしん」に、何年かぶりに訪れた話を書いた。
つかしんで、その昼飯カレーを食べた後のこと。用事のため阪急塚口へと出ねばならない。
かつてはつかしんから無料送迎バスが阪急塚口や武庫之荘など、周辺の主な駅へと走っていた。しかし、今では廃止されている。残念。
おそらく、無料送迎しなくても集客に困らなくなったんだろうな。
さて、真夏の日差しのもと、つかしんから1.5㎞ほど離れた阪急塚口へと、どうやって向かうか・・
と、ここで突然話は逸れるが、つかしんは非常に面白い来歴を持つショッピングモールだ。
元々はグンゼの工場跡地であったが、そこを再開発するにあたり、関西の足がかりにする意図から関東から西武グループが出張ってきた。
相当力を入れた案件であったようで、ショッピングセンターのコンセプト・構想を示したのは、当時のセゾングループ総帥堤清二であり、「つかしん」の名前を考案したのは糸井重里という。
しかし、その後イトマン事件の首魁と目される「闇紳士」許永中など闇勢力とのかかわりが取りざたされ、いきなりのイメージダウン、集客に苦戦。挙句に開発を主導した西武百貨店関西は解散に追い込まれるなどのズンドコ物件に。
ところが、その後敷地の一画から温泉が噴出。大型温泉施設を一つの目玉として、その後みごと復活の大逆転!(ちなみに温泉と前後して、西武は経営から完全撤退)。
紆余曲折を経て経営が軌道に乗り、今日では無料送迎バスなしでも十分な集客が得られるようになったのは、すばらしい企業努力だな~~
とはいえ、送迎バスがなくなると、阪急塚口まで行きづらいな~~
そんなことを考えつつ、つかしんの出入口付近まできた。
すると、そこでシェア自転車「ハローサイクリング」(以下 ハロサイ)のステーションがあるのを見つけた。
おっ、ハロサイ、久しぶりだ。
たしか、阪急塚口の近くにもハロサイのステーションあったよな。そこまでチョイ乗りするか。
こりゃ都合が良いね。スマホアプリで自転車をポチっと予約。
短距離とはいえ、ひさびさのシェア自転車だ。適当にそのへんをぐるっと走って向かうとするか。
さて、しばらくシェア自転車で適当に走ったのちに、阪急塚口方面へ。
そこで、返却予約を行おうとして、気づいた。
ありゃ、阪急塚口近くのステーション、返却可能な空きポートがないじゃないか。
これじゃ目的地で自転車返せない。どうしよう・・まさかつかしんまでUターンか?
気をおちつけて、スマホアプリを再度チェック。すると、阪急塚口から約1㎞離れたJR塚口駅付近に空きポートがあったので、やむなくそちらで返却予約。
結局、JR塚口で自転車返却完了。炎天のもと、テクテク歩いて阪急塚口まで向かう。
それにしても、今回のように目的地付近のステーションに、たまたま空きポートが無いと、ハロサイは不便だ。
借りる時空きポートがあっても、走っているうちに無くなるかもしれんし。
さりとて、一旦返却予約をしたら30分以内に返却完了しないといけないので、長時間乗れない。これじゃミニポタ的な使い方はしづらい。
まあ、ハロサイとしては、なるべく出発地点に自転車を戻してほしいという意図があるのかもしれんけど。
思えば、6月末に大阪市内で、シェア自転車界の新勢力「LUUP」を利用したことがある。LUUPは、自転車を借りた時点で返却先の予約が必須であった(しかも、後から変更可能)。これなら、借りたはいいが、目的地で自転車を返せないという問題はなくなる。
仕組み的には、どうみてもLUUPのほうが優れているように思う。
ハロサイも、LUUP同様の仕組みを導入すればいいのにな~。
遠方のポートに乗り捨てられるのが運営的に好ましくないのであれば、「元のポートに戻す」「近距離片道」「長距離片道」でプランを分けて料金を分ける、とか。あるいは、周辺にポートが少ない場合は「長距離片道」は選べない、とか。
いろいろ工夫できそうな気はする。
そのくらいの企業努力はあっても良いのにな~~
そんなことを、いちユーザーとして勝手ながらに、考えてしまった。