まったり巡行

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【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part3 連光寺坂でヘタリング・ハイ <旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】

■初日 6月29日(金)夕方

 

登戸でエネルギー補給完了。ここから再び南武線沿いに府中街道を走る。

 

中野島、稲田堤・・かつてお馴染みだった街だ。

 

以前この辺に住んでいた時分は、特段自転車に興味はなく、若葉台のホームセンターで購入した、1万円ほどの「マウンテンバイク風の軽快車(ルック車と呼ぶことすらおこがましい)」で歩道を走っていたっけ。

 

今回、車道から眺める街道の景色は思いのほか新鮮だな。

 

そして県境を越えて、東京都稲城市の矢野口に至り、道路はかの鶴川街道と交錯する。

 

鶴川街道。

 

自転車方面で知られる作家、高千穂遥氏のロードバイク小説「ペダリング・ハイ」では、主人公がこの道を走るシーンで幕を開ける。

 

 

冒頭のシーン以外でも、小説中の重要なシーンで、稲城市はしばしば登場する。

 

(小説の設定に従えば、稲城はこのあたりのロード乗りの重要エリアとなっている模様なのだ。)

 

私は10年ほど前まで稲城市に住んでいたが、当時は、稲城=「梨畑の広がる、東京のエアポケット」「取り残された三多摩」という印象しか持っていなかった。

 

意外や意外、稲城にそんな取り柄があったとは。知らんかった。

 

すまんすまん。心の中で謝りつつ(?)懐かしい稲城を、写真に撮りながら走る。


稲城市役所前。「ペダリング・ハイ」の冒頭、主人公が錆びサビのクロスバイクを漕いで登場(ちなみに、私のかつての住所のすぐそば)。

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稲城聖蹟桜ヶ丘を結ぶ連光寺坂は、小説のとりわけ重要な舞台となっている。

 

住んでいた当時はそんなに有名な坂とは知らず、マウンテン風軽快車でフウフウいいながら歩道を走っていたっけ。

 

久しぶりだな、連光寺坂。小説の設定に従い、果敢にアタック!

 

・・といいたいところだが、この時点で、容赦ない日差しと気温に体力をかなり削られている。無理せず、ゆるゆる登る。

 

とりあえず車道を走ってみるが、路側帯が貧弱。そのうえ、大型車を含む車がゴリゴリ飛ばしているので、怖い怖い。

 

路肩のコンクリ部分をコワゴワ走るのがやっと。危ないヨ~、コレ。

 

平日の日中ゆえ交通量が多いのだろうか。なんにせよ、私のようなヘタレ自転車乗りが、安易に小説のマネして走っちゃいかんね。

 

途中、歩道走りのTREKにヒュンと抜かれたが、たしかにこの状況だと、歩道を走る方がいいね。人家から離れた山越え坂なので、歩行者もほぼいないし。

 

▼ 夜練で、主人公がライバルと出会う連光寺坂。ダラダラ続くよ~。

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▼ 弱脚自転車乗りは、小説と異なり、あっけなく信号につかまる・・

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▼ 頂上付近の金網屋根。何のためにあるのかよくわからないって?答えは隣のゴルフ場からの流れ玉よけ。

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▼ 頂上のバス停。「ヘタレた走りで、すみません。」「気にするな。事実だ。」

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ヘタレなりに、ヨロヨロと頂上到着。「ペダリング・ハイ」ならぬ、ヘタリング・ハイだな。

 

でも、ここからは聖蹟めがけて下るだけ。もちろん、安全重視のスピードで。


聖蹟からあとは平地続き。最高気温32.9度とのことだが、日もだいぶ陰ってきた。

 

中河原に出て、そこからは細い生活道路を慎重にたどり、立川市に入る。

 

時刻は7時近い。夕闇迫るなか、都道256号に合流し、中心街に向かって渋滞気味の車の流れに乗る。もうゴールは近い。

 

五叉路を右に折れて、都道16号に乗る。街の明かりが見えてくる。

 

・・車輪よ、あれが立川の灯だw 気分はウイニングランww


クロネコヤマトの営業所止めで予め送っておいた日用品を受取り、この日の宿へ。

 

日も暮れた中、通行人も多い曙橋交差点近辺でゴソゴソと自転車の袋詰め作業を行う。怪しかろうが、気にしてはいられない。

 

とにもかくにもホテルにチェックインし、部屋にたどり着いた時には心底ホッとした。シャワーで汗を流し、その後は水分補給祭り。

 

一息ついたが、やや頭が重いのが気になる。熱中症気味なのかもしれない。

 

この日の走行距離は、せいぜい45km足らず。距離やアップダウンではなく、暑さが最大の敵であったな。

 

でもまあ、予定のコースを走り切った満足感はあった。

 

(おまけ)

 

晩飯はラーメン店の「味源」で。稲城在住時、一時ラーメン食べ歩きにはまったことがあり、ここにも時々来たっけ。まだ残っていてくれてうれしい。

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平日の夜に来たのは初めてだが、ちょい飲み需要を捉えて、かなりはやっているやん。

 

最近、こってり系ラーメンからは距離を置いているが、体力を使い果たしたこの日の体は濃厚なエネルギー源を求めている。ビール&餃子と併せて、美味しくいただけた。

 

明日の走行に向けて、体力は急速復活。

 

(つづく)

 

旅行中・旅行直後に投稿したリアルタイム記事と、旅行後にじっくり道程を振り返って書いた記事があり、少々時系列がわかりにくいように思い、以下にまとめました。
▼ 旅行中・直後投稿
1: 【まったり自転車】聖地・稲城(笑)<乗り日:6月29日(金)>
2: 【まったり自転車】注意!クロネコヤマト関東当日便事情<失望日:6月30日(土)>
3: 【まったり自転車】サイクリングヤマト便を甘く見ていた<発送日:7月1日(日)>
 
▼ 旅行後振り返り記事
1: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ 前書き<旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】
2: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part1 輪行最大の難関とは<旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】
3: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part2 新横浜は真夏であった <旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】
4: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part3 連光寺坂でヘタリング・ハイ <旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】 ★このページ★
5: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part4 自転車の輪行袋詰め作業に適したシチュエーションとは <旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】
6: 【まったり自転車】全く初めてのロードバイク輪行旅行 ~ Part5(最終回) サイクリングヤマト便よ、永遠に <旅行日:6月29日(金)~7月1日(日)>【ゆるゆる旅行】