まったり巡行

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【まったり自転車】前輪をピタリとまっすぐに!ハンドルバーを狂いなく固定する方法

ある日、ロードバイクで平坦を走っていても、あまり気持ちが良くないことに気が付いた。特に低速で走ると、安定性が悪いように思える。

 

翌日、折り畳み小径車で走ってみた。こっちは安定して気持ちよく走れている。

 

この違いは何なのだろう。

 

考えてみて、ふと気が付いた。ロードバイクはステムを変えたり、輪行したり、ドロップハンドルの上下角度を変えてみたりと、素人ながらちょくちょくハンドルまわりをいじってきた。

 

その際に生じたずれが積み重なり、フレームに対して、ハンドル、あるいはフォークの角度がわずかながらゆがんでいるのではないか。

そして、それが直進安定性を阻害しているのではないか。

 

ホイールのフレなどの可能性も考えられなくはないが、まずはハンドルの角度を直そう。そう思った。

 

さて、どうすればフォーク(つまりは前輪)とフレームを一直線に設定し、それに対してハンドルをキッチリ直角方向に固定することができるのか。

 

これまで目視で調整していたが、それだと見る角度によって微妙に異なっているように感じられ、確実性にかける。

 

私は、独学&我流をもって貴しとするタイプなので、自分なりに確実な調整方法を考えてみた。

 

素人考えなので、人に勧められるようなものではない。


とはいえ、せっかく実践してみたのだから、ブログに記録しておこう。

 

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■用意するもの

・折り畳み自転車スタンド(コの字型のやつ)

・メジャー(方眼定規があればベスト)

・糸

・テープ

四季報

・紙(ある程度コシのあるもの)

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■作業手順


私の自宅の床はフローリングだ。

そこで、フローリングの特定の直線を基準の線に見立て、それに各部の角度を合わせていく手法を考えた。

 

手順1)トップキャップとアンカーボルトは外しておく。また、調整がしやすいように、ステムのコラム側のボルトはやや緩めておく。

 

手順2)前輪を外し、フォーク先端にフォークホルダーを取り付ける。

 

▼ フォークホルダー(輪行の際、フォーク先端を傷付けないようにクッション材を自分で張り付けている)。

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手順 3)自転車の後輪の最下点がフローリングの基準とする直線(以下「基準線」にギリギリ接する状態となるよう、折り畳みスタンドの高さを調整する

▼ 床にはいつくばって、タイヤの位置を確認。

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手順4)フォークの両先端が、基準線から等間隔になるように位置決め。もちろん、フォークの先端どうしを結ぶ線は基準線と直角をなす必要がある。

 

▼ 方眼定規があると便利。フォークホルダーに当てがえば、一発で決まる。

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手順5)せっかく決めたフォークの位置が作業中にずれないように、左右からしっかりと四季報で固める。ついでに後輪のスタンドも、念のため同様に四季報で固める。

 

▼ いや、別に四季報でなくてもいいんだけど。たまたま手元に過去分がたくさんあったので利用。

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手順6)この位置で、トップキャップをとりつけて、アンカーボルトを締める。つまり、フォークとコラムが固定される。

 

これでフォークがまっすぐに取り付けられたはずだ。

 

次にハンドルバーを基準線(=フレーム)に対して直角に固定する必要がある。

 

手順7)シートポストに糸をかけ、結び目を作って輪っか状とする。そして糸のもう一方の端をトップキャップの中心に合わせ、テープで固定。

 

▼ こんな感じ。糸はできるだけピーーーンと張る。

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これで、ハンドルの高さに基準線をコピペした形となるわけだ。


手順8)ハンドルバーが糸に対して直角になるよう調整して、ステムのコラム側のボルトを締めれば完成だ。

 

しかし、手持ちのハンドルバーの輪郭は、ステムから離れるにつれ微妙に曲線を描いているため、最後の工程が意外と難関。

 

そこで、スペシャルツールを自作。

 

方形の厚手の紙(手近に転がっていた封筒を利用)に、一方の辺と並行をなす直線を描き、直線の中ほどをカッターでくりぬく。

 

方形紙上の直線と、くりぬいた窓から覗く糸が一致した状態で、この線と直角をなす側の紙の辺をハンドルバーにあてがう。

 

▼ こんな感じ。なお、オリックス株主優待への力の入れようは尋常ではない。

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ステム左右の、まっすぐな部分のハンドルバーの輪郭と、紙の辺が一致すればパーフェクト。

 

▼ つまりはこういうことですわ。

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緩め気味にしていたステムのボルトをしっかりと締めて完成!ブラボー!!

 


翌日、須磨~明石あたりをテスト走行。直進安定性が高まっているように思えた。よかよか。

 

 

(おまけ)

 

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テスト走行(8月19日)の時に立ち寄った須磨海岸。過ぎゆく夏。