自転車で、神戸~姫路間往復ライドの際に立ち寄った、姫路のカレー店。
実は、事前にチェックしていたのは、別のカレー屋さん。
そちらに寄るために、わざわざ姫路市街の外側をぐるっと回るルートを採ったのだが・・残念ながら休業(Google検索では「営業中」となっていたのだが。ま、ありがちだけどね。)。
気落ちすると、いっそう腹が減る。とはいえ、気持ちはすでにググッとカレーに傾いている。
とりあえず中心街に向かえば、ほかにも旨そうなカレー店はあるにちがいない。
すきっ腹のままペダルを踏み続ける。姫路城に近づいたあたりでスマホ検索すると、「和牛キーマカレー」のお店が表示された。こちらもGoogleマップには「営業中」と表示されている。
たのむで、Googleマップ。
そしてほどなく店舗所在地に到着。かなり年季の入ったビルだ。しかし、その周囲をくるっと一回りしても、カレー店らしきものは見当たらない。
「おっかしいなあぁ。このビルのはずやのに」と思いつつ、ビルの裏側をよくよくみると、こんな看板が。
▼ 看板は見つけたけど、「和牛キーマカレー弁当」と書かれている。
ええっ?ひょっとして仕出しお弁当屋さん?普通のカレー店じゃないの??
・・いやいや、まてまて。「キーマカレー」専門の仕出し弁当専門店なんて、ありえるのか?
いや、それはないだろ。
カレー店が弁当も販売しているといったところじゃないのか。
ビルの中に、店舗があるんじゃないか?・・そう思い、建物の中に歩を進める。
▼ ちょっと入りにくい雰囲気のビル入口。
すると、ありました~!
▼ 日曜不定休! それにしても、開いててくれて、ありがとう。
それにしても場所、わかりにくすぎるわ~!
お店のドアを開けると、いきなり目に入るレジカウンター。そこに、店主と思しきおっちゃんが立っている。視線を横に転じると、4人掛けのテーブルがあるのみ。
「イートインですか?」と尋ねられる。
「ええ!?てことは、やっぱりキーマカレーのお弁当屋さん??」と驚愕しつつも、顔にはださず、「はい」と静かにこたえてテーブルにつく。
すぐにでてきたお冷・・なぜ群青色のペットボトル入り??・・を飲みつつ、しばし待つ。
カウンター奥では、先ほどの店主さんによる、かなり本格的な調理が行われている気配。
途中、「パクチーはどうしましょう?いれますか?」と聞かれる。とりあえず入れてもらうようお願いする。
そして、ティーカップに盛られたミネストローネが先にでてきた。うむっ??
とくにメニューにはその旨記されておらず、不意を突かれた思い。
そしてほどなく、おまちかねのキーマカレーがでてきた。
▼ テーブル上はこんな感じに。カレーが少量なのではなく、皿が大きいのだ。
「カレーが辛ければ、ミネストローネの具だけ食べて、スープをカレーにかけて中和してください」との説明あり。
そんなに激辛?と警戒しつつ食べるも(私はカレー好きだが、あまりに辛いのは苦手)、そんなことはない。比較的マイルドな辛さといえようか。
それにしてもキーマの噛み応えがすごい。ブキュブキュっとしている。さすが、和牛をウリにするだけのことはある。
ミネストローネもギッシリ具だくさん。カップの中身はほとんど具といっても過言ではない。かわいらしい見た目からは想像できないボリューム感。
この作りこまれたセットで750円は安い。そう思えるクオリティであった。
それにしても、最初から最後まで意表を突かれっぱなし。
自身初の自転車100kmライドの旅に、忘れ得ぬエピソードを付け加えてくれた。
同ビルすぐ横にお肉屋さんがあったので、ひょっとして、そちらが営業母体なのかな?