前回の北神戸に続いて、今回は西神戸を調査ライド。
神戸市に、いなか行政区二つあり。北区と西区。
並び称される両区だが、西区から神戸都心へのルートはいくつか選択肢がある。道路事情においては、有馬街道頼みの北区を、西区が上回っているといえるだろう。
そして、西区は私の生まれ育った地域であり、土地勘もあるため、時折自転車で赴くことがある。
ただ、これまで西に向かう場合、走り慣れた国道2号(以下ニコク)経由のルートばかりを走ってきた。平坦だし、海岸沿いで眺めもいいしね。飲食にも困らない。
そこで、今回はあえて馴染みのない、内陸の県道65号という道を走ってみた次第。
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さてこの週末、西神中央の実家に用事があり、ロードで往復した。
往路はニコク。一泊しての復路が未知の65号経由だ。この道、車でも走った記憶がほとんどないなあ。
65号は、西神中央の北側に位置する。
いかにもニュータウンな西神を、65号を目指して北東方向に抜けると、短いトンネルを境に、風景がいきなり郊外となる。
のどか・・いや、殺風景と行ったほうが正確か・・な景色を貫くように、県道65号は東西に伸びている。都心方向の東に向かってペダルを踏む。
日曜日の正午前後の時間帯だが、車の量は思ったほど多くないね。
路側帯はあるが、おおむね狭い。申し訳程度に設けられている感じだ。
▼ 神戸の山側なので急坂も覚悟していたが、たいしたことなし。地味なダラダラ坂がある程度。
しばらく車道を走っていたが、ニュータウンから遠ざかるにつれ、ビュンビュン飛ばす車が増えてきた。
人里離れているため歩道に人影はまったくない。そのため、安心しきって自動車専用路なみにスピードを上げるドライバーが出てくるのだろう。
さらにはローディも全く見かけない。幹線道なのに、ローディがいないということは、この先走りにくくなる可能性が高いと見た。
そう考えると、横の広々とした歩道(自歩道)が段々気になってきた。
▼ 幅員たっぷり。これ、ほんとに歩道なのか。単に一段高くなっただけの車道じゃないのか?人影皆無。
せっかくなので、この歩道に乗ることにした。信号ストップも避けられるしね。
リラックスして走ることしばし、行く手に大きな池が現れた。ダム湖のように細長い形状をしている。池上の橋で小休止して写真を撮る。
▼ 水面に映る景色が印象的。あとから思えば、今回のルート唯一のビュースポットであった。
橋を抜けたカーブのところで、おや、いきなり歩道が途切れている。
▼ 幅広自歩道で油断させておいて、いきなりトラップかよ。
ちょい戻って、ガードレールの隙間から車道に入り、少し走ったところで鬼門が現れた。カーブを曲がった先は、ホンの気持ちだけの路側帯、しかし横からは雑草・雑木の類がバリバリと張りだしている。
こんなところに人がいると考えない車は、見通しの悪いカーブにガンガンとばして突っ込んでくる。あれま。
しかし、冷静に周りを見渡すと、反対車線には歩道があるね。車の途切れを見計らって、そちらに渡ることにした。
▼ 逆サイドの歩道から撮影。もうすこし進めば路側帯が広がるので、危ない区間は短い。ただ、やっぱり安全第一。
そして、ほどなくトンネルが現れる。トンネル内は路側帯広々、歩道もしっかり。
▼ 先日の有馬街道のトンネルのように怖い思いはせずに済んだ。
トンネルを抜けると、布施畑ジャンクションに出てきた。上空を高速道路とバイパス道路が交差している。ああ、そうか、このあたりを車で通過する際は、上の道を通っていたんだな。だから65号の印象がなかったんだな、ということに今更気付く。
そして、下の一般道にとっても布施畑は道路が交差する要衝となっている。北東へ伸びる道と、南下して海側に向かう道。
▼ 地図で確認すると、北東への道は、北区ライドの時に使ったイチロク(県道16号)じゃないの。あんた、こんなところから伸びてたのね。
北区方面に向かってもしょうがないので、とりあえず南への道を選択。再び短いトンネルを抜けると、いきなりニュータウン風の住宅地に出てきた。さらに車輪をすすめると、球場前の交差点・・なんだ、総合運動公園じゃないか。ここに出てくるんだ。
▼ 都心と西区の中心である西神中央を結ぶ主要街道に出てくる。
ここから先は土地勘があるね。競技場横の細いクネクネ道を下る(地図で見ると、この狭隘な道も依然65号なのだ)。幹線道に出たところで東に向かって、名谷の商業施設「須磨パティオ」へと至る丘をひいこら登る。
▼ 本日最後の登りだ。坂の上の雲めざして。
丘を越えればあとは楽。道なりに下って、するりと須磨区板宿に到着!
さて。
県道65号は、ロードで走れないわけではないが、走りやすい道でもなかった。
一部注意を要する箇所はあるが、割り切って、ひと気皆無の歩道を走れば、特に危険性はない。
ただ、風景は単調だし、印象的な坂があるわけでもない。
ぶっちゃけ、面白みに欠ける道だったなあ。
コンビニすらないし、そりゃ、ローディ見かけないはずだ。
今回の記事も、ドラマ性にかける、地味なライド記録になってしまった。
せめて、写真だけでも多めに掲載してみました。
・・おしまい。