■□ 11月11日(日)□■
3泊4日の旅行もいよいよ最終日。
当初は、早々に、自転車を自宅宛に送り返し、徒歩で東京都内をブラブラしてみようかと考えていた。
しかし、せっかくサイクリングヤマト便で送った自転車を、たった1日しか乗らないのはもったいない。気分的にも走り足りない気がする。
予約している帰りの新幹線は15時半ごろの出発。そこで、午前中程度なら、今日も走ってみてもいいかな?と思い立った。
そうと決まれば、どこを走るか。
地図を見ると、荒川が近いじゃないか。俗に言う「アラサイ」、走ってみっか。
さて。
ネット上の知識だけだが、「アラサイ」では問題が勃発していることは知っている。
都内サイクリストの聖地などといわれる「アラサイ」だが、実は、自治体公式のサイクリングロードでもなければ、サイクリングコースでもない。
荒川の両岸に舗装路(緊急用河川敷道路というらしい)があり、これが延々と続くため、距離を走りたい派には最適。そのため、自転車愛好家の間で、「荒川サイクリングロード(サイクリングコース)」、略して「アラサイ」と称されるようになったらしい。
ところが、「アラサイ」の愛称?俗称?が有名になり、あたかも公式サイクリングロードであるかのようにイメージが独り歩きしてしまう。また、そのイメージを強調するメディアも現れる。
さらには、「サイクリングロード」=「自転用道路」と勝手に拡大解釈する向きもでてきてしまい、高速走行するロードが出現。
もともと緊急用河川敷道路は歩道(自歩道)に準ずる扱いということなので、これは危ない。当然トラブルが発生。
・・と、ざっと以上の認識を持っている。実態はどのようなものなのか。百聞は一見に如かず。せっかく近くまできたのだから、走ってみよう。
▼ というわけで荒川到着。これが、いわゆる「アラサイ」か。たしかに自転車で走りやすそうだ。しかし、公式サイクリングロードなら有るであろう、歩行者との分離線や路面標示がないよね。
両岸に河川敷道路があるが、川の流れに沿う形で、東側の道を走行。
道路のあちこちに「危険 自転車はいつでも止まれる速度で」や「徐行」との表示、立て看板がある。
▼ その看板。ついでにスカイツリーも。
歩道のユルユル走りは得意とするところだ。荒川を眺めつつ、ゆっくりのんびり東京湾を目指してみよう。
実際に走ってみると、荒川は少年野球のメッカであることが良くわかる。河岸には延々と野球グラウンドが連なっている。いったい何面あるんだろうか。もちろん、大人の草野球もあれば、少年サッカーも行われている。
当然、子供もウロチョロしているので、ロードで飛ばすような環境ではない。
そのため、たいていの自転車は、(私ほどノロノロではないが ← ナマケモノなみ)スピード控え目で走っている。ただ、たまにいるんだよね、すっ飛ばしているのが。
上記の如く拡大解釈的な勘違いをしている人だとしたら、立て看板も「徐行」等では弱いだろう。
「ここは自転車専用路でもなければ、サイクリングロードでもありません。歩行者優先道なので、自転車はスピードを出さないでください」とでも明示したほうが効果あるのではないか?
とまあ、ノン・ジモティの部外者なりに考えたりしつつ、ペダルを踏む。
荒川はゆったりひろびろ。空も広い。おだやかな風にふかれつつ・・。このシチュエーションだと、ロードではななく、むしろ手持ちの折り畳み自転車で、アップライトな姿勢でリラックスして走ったら気持ちいいだろうな~~という気がした。
所々で河川敷道路は途切れるが、土手に上がりしばらく走れば(土手の上も舗装されている)、ふたたび同様の道が始まる。本当に長々と信号ストップなしで走れるもんだ。
河口が近づくにつれ、草野球グラウンドはなくなり、ひと気も減る。風景も単調になっていく。
そして、とうとう河口に到着。ごく殺風景な行き止まり。
▼ こんな感じ。そこはかとなく寂寥感が漂う。サイクリングロード等の観光地として活性化させる意図はない旨、伝わってくる。
特段何があるわけでもないので、川を離れて東に向かう。すると、すぐに西葛西の町に出てきた。
今回の旅で、最初に宿泊したのが葛西のホテル。電車と自転車でぐる~っと東京・千葉・埼玉を一回りしてきた形になるね。
西葛西の駅で自転車を輪行袋につめて、近くのクロネコヤマトの営業所から自宅に向けて発送した。あとは軽い荷物で自宅に帰るだけ。サイクリングヤマト便はとっても便利だ。
なお、サイクリングヤマト便を何度か利用してみて、「発送のコツ」「注意点」が見えてきた。これは有用な情報だと思うので、後日、ブログ記事にまとめてみっか・・
そんな風に、今後のブログ記事の企画についてボーーッと考えつつ、西葛西の町で、インドカレーのランチ。
▼ またカレーかいっ! インストリートというお店。
Googleマップでカレーを検索したところ、西葛西近辺て、妙にインドカレー店が多かったもんで、つい。
それにしてもインドカレーって、食べ方がイマイチ良くわからんね。
(ペダル踏み踏み首都圏紀行 完)