輪行をすれば、多かれ少なかれ自転車の表面にキズはつく。傷と思うな、勲章と思え!
・・そんなふうなことを、何かの自転車関連本で読んだ記憶がある。
さらに、その本には、キズからサビが生じることがあるので、自動車用のタッチアップで補修すべし、てなことも併せて書いてあった。
11月の首都圏自転車旅行の直後のことであるが、ロードバイクの表面を見ると、目立たない箇所に、ほんの小さな塗装はがれが見つかった。
フレームはクロモリなのでサビが生じる可能性はある。小さかろうが、補修しておくべきであろう。
また、ついでながら、普段乗りしている折り畳み自転車「アサヒサイクル グラマラス」(アルミ製)にも傷があちこちついている。こちらもタッチアップ補修することにした。
ホームセンターで、早速タッチアップを購入。
しかし、いざ色を選ぶ段になって、問題発生。タッチアップの色は、主だった自動車の数だけあるといっても過言ではない。種類多すぎ。どれを選べばよいかわからない。
ロードのKHS CLUB1000は、メーカーカタログの色名では「キャンディレッド2」。まあ、赤だ。つやつやしている。しかし、見る角度によっては、臙脂・赤銅色のような深みも感じる(→この赤、かなり気に入ってたりする)。
折り畳みのアサヒサイクル グラマラスは、アルミ製なのにずうずうしく「チタンシルバー」だ。銀色だが、ほんのわずかに黄味がかっているようにも見える。
さて、どのタッチアップの色が近いのか。これはもう、カンで選ぶしかないね。
レッドは、レクサスにも使われているという、高級感ありげな「スーパーレッドII」を選択。
黄味がかったシルバーは、いかにもバッチリ合いそうな「イエローシルバーМ」を購入。
まずは、キズの多い、折り畳み車のほうから補修しよう。
さて、購入したタッチアップだが、正式な名称は「99工房 タッチアップペン」。
「ペンというからには、マーカーのように塗るのかな」と思い、クルクルっとねじ式のキャップを外すと、あれま、ペン式ではなくて、キャップの内側に極小の刷毛がついているんだね。
▼ 後ほどレッドにてキャップを外したところを撮影。こんな風になっている。
刷毛の先からいきなり、床ボタボタッと床に滴り落ちる銀色塗料。焦る(すぐ拭き取れば、とりあえず問題なし)。
気を取り直して、とりあえず、グラマラスのフレームにペチョッと刷毛をつけて、キズにそって塗布。
・・あれ、思ったより色の差が目立つなあ。
▼ なんだか傷跡を目立たせてしまった気が・・ごめんよグラマラス。
これはマズイなあ。別の手立てを考える必要がある。
考えるに、いくら似た色を選んだとしても、しょせんは別色。
いかにも刷毛や筆で、後から塗りました的な跡が残れば、いやおうにも目立つ。
なるべく目立たないようにするには、キズの箇所のみ、最小限の面積で塗料をかぶせるのがベターではないか。
そこで後日、マスキングテープをホームセンターで改めて購入。
▼ テープ幅の異なる2種類を購入。いずれも100円以下。とても安い。
幸いにして、ロードのキズ・塗装はがれはごく小さかった。塗装の落ちた部分にのみ塗料がかかるように、周りをマスキングテープで囲った。その上からタッチアップをペチョッ。
▼ バックステイの塗装はがれを補修。うん、いい感じ(写真がボケているのが残念)。
まあ、元々の塗装は厚みがあるので、完全に目立たなくするのは無理。
そこは、割り切って「勲章」と前向きにとらえるべきであろう。極力目立たないように努力しつつも。
勲章はひけらかすもんじゃありません・・!? てことで、まあひとつ。