以前、ROCKBROSなるメーカーの、夏用のロングパンツを購入した件をブログに書いたことがある。
風通しが良く、日差しから肌を守る、夏用サイクリングパンツを探し求めたものの、メジャーなメーカーに意にかなった商品がみあたらず。しかたなくAmazon出品の格安商品を頼った経緯を紹介。
▼ こちらの記事
記事に書いた通り、数は少ないながら、トップ(ジャージの上側)はモンベルの夏用のロングスリーブ商品を見つけることができた。しかし、ボトム(ズボンの方)は求め探せど、ない。なぜだ。
さて、Amazonには、サイクリングウェアの分野でも、正体不明なメーカーの商品があれこれと、山のように出品されている。なんでもある。それらの価格は全般的に、とても安い。
しかし、良く見ると、同じ商品に、ロゴマークだけプリントして「オリジナルブランド品」扱いとしているケースも散見される。怪しい。
ちなみに、私は普段ネット通販に関わる仕事をしている(※自転車とは全く無関係の分野)。
そのため、小規模メーカーやインポーターがAmazonのブランド登録規則を、あの手この手でかいくぐっていることは知っている(その他、いろいろとグレーゾーンの噂も耳にする)。
ややこしい世界だけに、私は、なるべくAmazon経由の安物商品は避けたいと考えているクチだ。
しかしながら、目当てのものが他で見つからない場合は仕方がない。
結局、夏用ロングパンツは、そんなAmazon出品の中から、ROCKBROS(ロックブロス)なるブランドのものを選択した次第。
「安物買いの銭失い」の心配はあったが、使ってみると悪い商品ではなない。まあまあ気に入った。夏の輪行旅行の際も、そのROCKBROSロングパンツで出かけたくらいだ。
ただ、不満が全くないわけではない。
白いサドルに、生地の染料が色移りして黒くくすんでしまった。漂白しようとしても完全には落ちない。
しかし、細かいことを気にしないタイプの私は「乗り込んでいる雰囲気が出るし、ま、いっか」。それ以上深く考えることはなかった。
そして、冬が来た。
今度は、真冬対応のロングパンツを探し求めた。
これも、トップは多数販売されている。事実、昨年、パールイズミの5℃対応ジャケットを購入済みだ。
しかし、有名メーカーは、パッド付きのロングのレーパン、ビブタイツなどのレーシングウェアは取り扱っているものの、それ以外のゆる乗り層は相手にしていないようだ。
パッドのついていない真冬期対応の防寒ロングパンツは、ほとんど取扱いがないように見受けられる。
この点、かなり不満だ。作れないはずはないだろう。ロード乗りの皆がみな、ホビーレーサーではないし(ノンレーサーのほうが圧倒的に多いはずだ)需要は大いにあるはずだ。
ジャケットやヘルメットとマッチするスポーティなデザインで、防風、保温、そして蒸れを軽減する機能があれば良いのだ。ジャケットはあるのだから、ロングパンツも作ってくれよ、と思う。できれば上下そろえたい。高くても、買うよ。
・・でも、ないんだから、仕方がない。
そこで、フト、ROCKBROSにことを思いだした。真冬向きのロングパンツを販売しているのではないか、と。
Amazonでさがしたところ、ありました~!! しかも多数。
早速一つ購入。
▼ こちらの商品
▼ 着用してみると、生地はいかにも風をさえぎってくれそうな「ぽってり感」がある。やたら目立つロゴは、商品に対する自信の表れと受け止めたい。
▼ 太ももや膝、腰裏などの関節部分には、伸縮性のある薄めの生地を使っている。その箇所は、蒸れを逃がす機能を併せ持っているようで、表面にメッシュを配した二重構造になっている。
▼起毛の裏地はエアーキャップ(プチプチ)を思わせるような凹凸がある。皮膚へのまとわりつきや、べたつきを防ぐ狙いだろう。
▼ ふくらはぎのあたりには、お約束の反射材プリント、そして裾縛りのベルクロがあるよ。
早速、真冬の空気の中、着用して走ってみる。
防寒・防風機能はしっかりしているね。平地を流している限り、ほぼ蒸れることはない。軽い坂を登ったりすると、さすがに汗ばんでくるかな、という程度。
ただ、不満がないわけではない(←またかよ)。
まず、前チャックがない。ゆる乗り派にとってのサイクリングウェアは、普段着の延長上にある。これは少々不便だ。
ウエストはゴム入りだが、紐でしっかり絞り込むことも可能。それは良いのだが、その紐の結び目が、なぜか外側にくる。一般的なトレーニングウェアのように、内側にあったほうが見た目が良いと思う。
あと、掲載されているサイズ表がおかしかった。XLサイズのウエストが、たしか70cmとか記載されていた(現在ではAmazon商品ページのサイズ表は訂正されている模様)。
私は普段から腹回りの振幅が大きいタイプ。そのため普段着はウエスト83~85㎝のものを購入することが多い。そんなメタボな私でも、ぜんぜん余裕ではけた。
件の夏用ロングパンツがやはりXLサイズであったので、サイズ表がおかしいのだろうと見当がついたが、そのサイズ表を見て購入をやめる人も多かろう。
でもまあ、怪しげな通販主体の中国メーカーだから、ホームページ上の表記間違い程度はめずらしくもない・・そう、思っていた。
ところが念のため、ROCKBROSをネット検索すると公式Facebookに行きあたった。
そこで情報を確認すると・・
所在地・・姫路!?
親近感がわく。なにせ、私のルーツは姫路なので(※両親が共に姫路出身)。
しかも、昨年12月に、姫路駅ビル内にて、期間限定のリアルショップを出店した実績もあるようだ。
中国のメーカーを使って、商品を作り、ネット主体で販売している会社なのだろうか。それとも、中国メーカーの日本国内の販売代理店なのだろうか。
なお、現在のところ、楽天店舗を公式ページと称している。商品数は多い。
せっかく国内に拠点があり、これだけのアイテム数を展開しているのであれば、独立したコーポレートサイト、もしくはブランドサイトを作ればいいのに。
そうすれば、他の「怪しげな」Amazon出品商品と、イメージ的に大きな差をつけられるのに・・とおせっかいながら思ったりする。