まったり巡行

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【まったり自転車】ドコモバイクシェアについて、感じることを書いてみよう

すっきりしない天気が続く。この期に及んで、まだ梅雨かいな。

 

曇天を気にしつつ、昨日、今日と、近場をちょこっとロードで走った。

 

今日は、帰りしなに、投票所にも寄ったし。

 

幸いにして、雨に降られることもなし。よかよか。

 

ただ、特にブログネタになるようなライドでもないね。

 

では、先日乗ったシェア自転車について、感じたところでも書いてみようかな。

 

 

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先月下旬の東京~埼玉サイクリング旅行では、二つのシェア自転車を乗り比べた。

 

▼ その時の記事

matapato.hateblo.jp

 

ドコモ・バイクシェア(以下 ドコモバイク)と、ソフトバンクが主宰するハローサイクリング(以下 ハロサイ)だ。

 

ドコモバイクは、しばらく前から、私が通勤している大阪でも攻勢をかけており、町中でも時折サイクルポートを見かける(※1)。

 


ただ、その普及度は東京に遠く及ばない。時折、例の「赤チャリ」が走る姿を見て、「おっ、使ってる人いるな。多少はユーザー増えたかナ」と感じるレベルだ。

 


大阪に限らず、ドコモバイクはサービス提供を全国に広げつつある。

 


ドコモバイクは赤字事業と聞くが、なぜそこまでシェア自転車に力を入れているのか、ナゾだ。

 

▼ 参考:株式会社ドコモ・バイクシェア 第5期決算広告(官報決算データベースより)

kessan.laboneko.jp

 

 

残念ながら、大阪では東京ほどシェア自転車は普及しないかな~?と私は勝手に予測している。

 

というのも、もう10年ほど前になるが、東京から関西に居を移した際、大阪都心部での自転車の多さに驚いたことがあるからだ。

 

梅田はそうでもないのだが、ミナミのほうだと、町の中心部でも自転車で走っている人が多く、面食らった記憶がある。

 

(梅田の場合は繁華街が地下、および商業ビル群なので、町の中心部に自転車で乗り入れるのはやや不便か。ただ、中心部からちょい離れると、やはり自転車は多い印象だ。)

 

これはひとえに、東京とは町の規模が違うから、だと思う。

 

東京と比べて、都心エリアが小さく、その周囲の住宅エリアと近接しているのだろう。

 

また、地価が東京ほどは高くないので、都心部にもマンション等が多いという事情もあろう。

 

だから都心部に気軽に自転車で出てこれる。

 


「マイ自転車乗り」が多いと、地元民のチョイ乗り需要は限定的とならざるをえない。

 

また、ビジネス需要はそもそも多くないはず。地下鉄が発達しているし、荷物が多ければクルマを使うだろうから。

 

(あるいは、ルートを自転車で回るような業務であれば、ハナから事業者が自転車を用意しているだろうし。)

 

郊外から、都心繁華街に出てきたショッピング客が使うとも考えづらい。

 

そう考えると、残るは観光客か。

 

幸い、大阪は観光客が多いので、一定の利用は見込めそうだ。

 

ただ、それだけで十分な収益をあげるのは厳しいのではないかナ。

 

 

 

実は、ドコモバイクは、自治体が主宰するコミュニティ自転車・シェア自転車事業の運営受託という形がほとんど(※2)。

ドコモバイク社が、事業まるごと請け負っているわけだ。

 

となると、事業を通じて取得したデータを、独自判断で商用ビッグデータとして販売するのも難しかろう。

 

(ちなみに、お隣の中国では、シェア自転車サービスが乱立し、「ビッグデータの集積が目的」と謳い、利用料はタダという事業者まで現れたが、結局うまくいかずに撤退したと聞く。あまりにヒネッた事業はうまくいかないよね)。

 


一体、ドコモバイクは、最終的に何を目指しているのだろうか。

 

観光客向けの、地方公共事業向けに進化していくつもりなのだろうか。

 

そんな役所ぶら下がりのローカル税金投入事業を、NTTのグループ企業が追求するもんだろうか。う~む。

 

考えるほどに、謎は深まる。

 

気になるので、今後も動向をウォッチしていきたい。

 

(なお、ハロサイについては、別の機会に記事を書いてみたいと思う。)

 

 

 


※1:大阪では「大阪バイクシェア」という名称で事業展開している。それ以前から存在するシェア自転車サービス「HUBchari」と相互利用可能となっている。

HUBchariも、例の「赤チャリ」を使用しており、ドコモバイクのアプリから予約できる。

私は最初利用した時、その2者の違い・関係性が良くわからず、戸惑った。

 


※2:私の住む神戸にも、赤チャリは走っている。これはサイカパーキングという会社が運営している「神戸リンクル(コベリン)」というシェア自転車サービスだ。

神戸市の公式サイト内でも、コベリンのポート増設が発表されていたりと、市のバックアップを受けている模様。そして、ドコモはシェア自転車用のシステムを提供している(複雑だなあ)。

さすがにコベリンは、地元すぎて、利用する機会がない(自分の自転車で出かけるからね~)。

 

 

▼ ドコモバイクの象徴、通称「赤チャリ」。

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結局、ドコモのシェア自転車システムを使うと、赤チャリを使うことになるわけだね。

 

今や、自治体系シェア自転車サービスのプラットフォーム機材といえる。かな?