岡山から神戸まで、ロードバイクで一気に走りたい。
そういう気持ちが生まれたのは、昨年、神戸⇔姫路往復を走った後だ。初めての100kmオーバーのルートを、意外とすんなり走り切れたので、次はもうちょい長めの距離を走ってみたいと思った次第。
ただ、長い距離を走る場合、季節を選ばないといけない。夏だと熱中症の危険があるし、冬だと苦行にしかならないだろう。
機会を伺っていたが、気候がようやく秋めいてきた今がベストシーズン! 3連休の中日に、プランを実行に移した。
連休初日、輪行袋につめた自転車を担ぎ、新幹線でスタート地点の岡山まで意気揚々と出向いた。一泊して、翌日早朝から走るのだ。
ところが。
ルートは当初の予定を脱線しまくり、トータルで優に100km以上走ったものの、神戸は遠く、姫路にすら届かず、相生で沈没。
結局、相生から新快速で帰ってきたw
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さて、ライド当日のこと。
早起きして、用意しておいたパンでホテルの部屋で朝食。早々に、ホテルをチェックアウト。
そしてコンビニに出向き、初日の衣類等をバックパックに詰めて、自宅宛にクロネコ発送。これで身軽になった。
午前7時前には岡山の中心街から本格的に走行開始。
▼ 清輝橋という交差点あたりからスタート!
朝だと、夏用長袖+ウインドシェルでは、結構肌寒い。温まるために、クランクを回す。
まず、岡山市街を走り、国道2号(ニコク)を目指す。西日本を貫く、この「ザ・幹線道」をつたって走っていけば、自宅ちかくまで自動的にたどり着ける。
しかしなあ・・せっかく岡山まで来たのだから、幹線道の一本槍ではなく、海側とかも見てみたいよね・・そんな考えも捨てきれなかった。
地図で見ると、ニコクから分岐する形で、海岸寄りを走っている幹線道もある。少々遠回りになるが、そっちを走り、気が向いたらさらに海岸沿いを走ってみるか・・そう軽く考えていた。
甘かった。
このあたりのニコクは、車両専用道路が中心となっており、その脇を一般道が並走している。
▼ こんな感じ。上を走るのが自動車専用道路(歩行者・自転車禁止)。
ニコクから海側に向かって分岐する県道397号線も、最初はそれに近い形であった。
しかし、県道397号線は、歩行者・自転車禁止の「岡山ブルーライン」と名を変え、高架道路となってしまい、並走する一般道は吉井川河口に達したところで途切れてしまった・・
こちらをあざ笑うかのように、川の上空を、まっすぐ向こうに伸びるブルーラインがうらめしい。
え!? そんな初歩的なことを事前に調べておかなかったのかって?
いや、だって一旦ネットで調べ出すと、どんどん情報がわかってしまい(果てはストリートビューでチェックしたりして)当日の新鮮さと面白みが半減してしまうじゃない。
さてと。
ここはおとなしくニコクのルートに戻るか。
しかし、気持ちが海のほうに向いてしまっている。どうにも幹線道には戻る気にならない。
気分に従い、大回りして橋を渡り、そのまま海岸方向にむかってペダルを踏みだした。
さて、海岸が近づいてくると、周りは急速に田園風景になってくる。そして、前方に見えるのは・・山だ。
スマホ地図を頼りに海へと向かうが・・やっぱり。山の中へ入っていく。この山を越えないと、海にはたどり着けないんだね。
フウフウとプチ・ヒルクライム。ひと山越えると、海が見えた。
▼ 海岸線に沿って、坂を、下る。
よしよし、このままずーっと、海伝いに走ればいいね。そう考えた。
甘かった。
海に面した小さな漁村まで海岸道は通じていたが、その先がない。そこから先に進むためには、再び内陸方向に、つまり山方向へと戻る道を進まなければならない。ええッ・・まじかよ~。
その後は、再び内陸の田園風景の中を走ったり、迷ったり。立ち止まったり、迷ったり。
そして、西方向へ進んで、ふたたび山を越えると、ふいに周囲が開けた。
瀬戸内市の中心地区にして、「日本のエーゲ海」と言われる牛窓に到着だ。
▼ 牛窓の市街から海を眺める。天気が高曇りなのが残念。晴れてたら、きれいだろうね。
せっかくマリンリゾートやシーフードグルメの町に来たものの、まだ朝の9時半ごろ。観光案内施設でトイレ休憩しただけで、すぐさま次の町を目指す。
▼ 観光案内所にはバイクラックも置いてあった。サイクルツーリズムにも力を入れているのかな?
(つづく)
▼ ここまでの経路(実際には道迷い多発。ウロウロと無駄に距離を稼いでしまった)。
【まったり自転車】岡山・瀬戸内 考え大甘!脱線ライド <乗り日:2019年11月3日(日)> |
即日メモ : 見積もり甘すぎ! 岡山瀬戸内ライド |
Part1 : ユルいルート調査が脱線の元 ★このページ★ |
Part2 : 瀬戸の細道 |
Part3 : すきっ腹に日生カキオコ |
Part4 : ニコクに再会、相生に沈没。 |