記念碑台公園から折り返し、下りに転じて、気が付いた。
往路ではジワ登りと思っていたが、復路ではグングンスピードが増してくる。もう、やたらと下る、下る。
これだけの坂、登ってきたんだなあと実感。
しかし、調子に乗ってはイカン。年末にケガをしたらシャレにならない。路肩には落ち葉もあるし、スピードは抑えて。安全重視で下る。
再度公園手前のあたりまでは一気に下った。そして、ここから再度山へのちょっとした登り返しがある。
これがキツイ。
もう一仕事終えた気になっているので、足が回らない。そこへ距離こそ短いが、パンチの効いた10%坂。ここが一番しんどかった。
★六甲山 傾向と対策6 帰りも登りを強いられる区間あり。体力の温存と、気持ちの準備が必要。
再度山を登り返せば、後は下るだけ。
結構な斜度だ。グネグネ坂を慎重に下る。
それにしても、やっぱり下りは早いね。あっという間に麓に戻ってきた。
しかし安心するのはまだ早かった。
ここから先に、最大の難所が待っていた。
斜度がきついので、路面には、車を減速させるための凹凸縞模様が路面に儲けられている。
この上を通過すると、ガッタンガッタンとした衝撃が、ブレーキレバーを握る手を突きあげる。
こちとらキャリパーブレーキ。速度を落とすためにブレーキレバーを長時間強く握っている。当然手が疲れてくる。そこにガッタンガッタン。
思わず手がブレーキから外れる。というか、弾き飛ばされる。
すると、(当然ながら)ギュンとスピードが増す。これはマズイ。改めて思いっきりブレーキレバーを握る。何の握力測定ですか?と思うくらい握りしめる。
こんな状態が続くので、手はヘロヘロ状態に。
これはイカンと思い、道脇にあった駐車場に避難。しばし手を休める。復路のゴールはすぐそこなのに・・
▼ その駐車場から撮影した「ガッタンガッタン」の縞模様。
そして、最後の最後に待っていたのが、冒頭で取りあげた、入口付近のコンクリ激坂。
この短い坂を下ったところは、市街の北側を走る幹線道(山麓線)であり、車がひっきりなしに通っている。
ここで握力が尽きてしまったら・・・
ブレーキ効かねーーーー止まらねーーーーーーーーと言っているうちに、車行きかう山麓線に突っ込んでしまったら・・・
恐怖を感じた私は、大事を取って、歩道に逃げ、最後はテクテク押し歩きで下りた。
もし、ホイールが濡れて滑りやすくなっていたら・・
いや~、ぞっとしないね。
★六甲山 傾向と対策7 最後の下りがデンジャー。危ないと感じたら、早めに路肩・歩道に避難。
まあ、最後のところだけ、ちょっと注意が必要だけど、全般的にいい感じでヒルクライムが楽しめた。
2年前の今頃、ロードに乗り始めた時は「神戸は南は海、北は山なので、海岸沿い方向しか走るところ無いね~」と思っていた。
いやいやとんでもない。
こんな近所に、本格的なヒルクライムスポットがあるなんて。ゼイタクな話だ。
考えてみれば、海の向こうにはアワイチで有名な淡路島。
輪行まで視野に入れれば、新幹線はあるわ、空港はあるわ、六甲アイランドからはフェリーだって出ている。
自転車乗るに、神戸は、いいぞ。
(付記)
今回のコースの所用時間は、往路は2時間、復路1時間といったところ。
私レベルのスピードでも、半日で往復できる。
なかなかにお手頃。
▼ 今回の走行ルート