異常なまでに面白い、今回の米大統領選。
おおよその趨勢が決まりつつある中で、投票日前には大きく調整した株価も戻してきた。
なんでも日経平均株価は、かのバブル景気以来、29年ぶりの高値だそうな。
まあ、十年単位のブランク越しに日経平均を比べて、「どっちが高い」とか、意味ないとは思う(構成銘柄変遷、株式分割等も影響するし)。
とはいえ、新型コロナの影響下において、株価は意外なほど堅調であるとは言えるだろう。
なぜ、こんなに強いのか。
これは、世界的パンデミックにより、各国が「経済の下支え」を大義名分に、ひたすら金融緩和策に走っていることが、主要因であることは疑いなかろう。
いつもはジャブジャブ緩和に批判的なメディアも、「コロナじゃあ、しょうがないよね」と矛先が鈍る。
おまけに、MMTという理論的なバックボーンも得たせいか、ナントカ給付金や、GOTOカントカで、国の支出は増えるばかり。
そして、潤沢なマネーの供給は、畢竟、金融市場に向かうのは世の常。
さて、ここで一考。
おそらくいずれは、有効な新型コロナのワクチンはできるだろう。
そうなった時に、これほどまでの緩和状態を一気に引き締めることができるのだろうか。
経済が急速に回復に向かう時期には、まだ、本来はもういらないはずのマネーが市場にあふれているだろう。
これ、世界的バブル、来るんじゃないか?
俗説では、バブルは30年周期だという。
伝説のバブル景気から、約30年。
これは、来るぞ!
いや、しらんけど。