年末の買い物のため、この日、久しぶりに三宮にやってきた。
時刻は昼過ぎ。
ランチを求めて、センタープラザ地下階をさまよう。
ブラブラ、フラフラ。
うむ、それにしてもだ。
この神戸を代表する一大飲食街のセンタープラザ地下にも、コロナ騒動の影響あらわだな。
残念ながら、閉店したお店も散見される。
灯の消えている元店舗がそここにに。寂しい限りだ。
しかし、そんな逆境の中でも、変わらずこの地で地道に営業しているお店も、当然存在する。
今年の「グツグツ神戸カレー」記事の締めくくりとして、そんな神戸伝統のお店で食べよう・・そう思った。
センタープラザ地下のメイン通り(でいいのかな)を西に向かうと、カレー店が4件ほど集まっている区画がある。
そんな中の一店舗「神戸浪漫」。
店名、店構えからわかるように、レトロ感のある・・いや、店内はレトロそのものな雰囲気だ。
センタープラザの店舗紹介板では「先代から受け継いだ味」といった感じで紹介されていた。まさに神戸の老舗カレーだ。
テーブル席もあるが、ひっそりカウンターのすみっこに座り、基本の「ビーフカレー」を注文。
出てきたお皿は真っ白、まんまるの平皿。
ホクホクとコワ目のごはんは私の好みだ。うれしい。
比較的サラサラのルー。
ビーフはとろける系ではなく、赤みがほろっと崩れる系。
グツグツ煮込んだ感はあるが、「がんばりました」感をひけらかさない、素直でプレーンな味。
甘口でもなければ、スパイシーでもない。
福神漬けとらっきょうが実によく似合う、ホッとする味。
スプーンが進む。
周囲には個性強めのカレー店もひしめくが、長らくベーシックに人気を保ち続けるのは、こういうカレーなのかもしれない。