前回記事の最後で、輪行袋について少し触れた。
その流れで、今回は手持ちの輪行袋について書いてみよう。
思い起こせば3年前、クロモリホリゾンタルのロードバイク手に入れた後、すぐに輪行袋も購入した。
これさえあれば、電車内に自転車を持ち込める。
さらには、サイクリングヤマト便を使えば、全国どこにでも自転車を発送することができる。
近場輪行から自転車旅まで、行動範囲が飛躍的に広がる。
輪行袋は、まさに「サイクリストのためのパワーアイテム」「自転車の翼」だ。
ただ、購入前、輪行袋をネット上であれこれと物色したのだが、ちょっとした問題が持ち上がったことを覚えている。
メーカー公式サイトに記載されているロードバイク用の各種輪行袋の寸法と、手持ちのロード(もちろんホイールを外した状態)を見比べたところ、間違いなく収納できると確信できるものが意外と少なかったのだ。むむむ。
もしかしたら、輪行袋のカタログサイズは、安全を見て、ちょい小さ目の寸法を記載しているのかもしれない(輪行袋に限らず、袋物商品にはありがちだよね)。
だから、少しくらい小さくても、大丈夫かな?
いやいや、ここは思いとどまれ。
迂闊にポチるな。
自転車が収納できなければ、輪行袋は全く意味をなさない。
実際にロードを入れてみて、袋の口閉じること能わずとなれば、その瞬間から「自転車の翼」は単なるバカデカ袋と堕す。
それにしても、なぜ希望するサイズの商品が少ないのか。
そこで気づいた。
ホリゾンタルはスローピングに比べて、フレームの形状が角ばっている(シートチューブが長い)。
さらには、ロングライド向きのモデルということもあり、チェーンステーが長めだ。
主流のロードよりも、単純に自分の自転車がデカいのだ。
ならば、選択の幅が狭くても致し方あるまい。
そして、絞られた候補の中から選んだのがTIOGA(タイオガ)の「Road Pod HP」という輪行袋。
サイズが大き目な上に、スペックにマチ寸法(袋の奥行)も明記されており「これなら絶対入る」という確信を得た。その一点だけで購入を決めた。
購入後自転車を入れてみたところ、少しだけ余裕があるかな、といった感じで問題なく収納できた。
TIOGA「Road Pod HP」の特徴として、各ホイールを収納するための仕切りが、内側の両サイドについている。
使ってみると「少しの余裕」と「ホイール用の仕切り」が意外と便利。
目的地に到着したら、自転車からホイールを外して仕切り内に入れ、逆さにした自転車をホイッと放り込めば、とりあえずパッキング完了。寸法に余裕があるのでペダルも外さなくて済む。
ものぐさな私は、この点が気に入っており、その後も使い続けて今に至る。
反面、欠点もなくはない。
なにせ袋の形状がデカい。輪行先で、たまたま他の輪行者を見かけると、担いでいる輪行袋の大きさの違いに愕然とする。
小さな輪行袋に無駄なくコンパクトにまとめた姿がカッコよく見え、デカ袋をワッセワッセと運んでいる当方が実に素人くさく思えてくる。
とはいえ、じっさい万年素人のユル乗り者なので、まあ仕方なかろう。
そう思いつつ、これからもデカ袋を担ぎ続けるのだ。