カレーをめぐる小旅行の三日目、最終日。
ホテルのベッドで目を覚ますと、すぐに窓のカーテンを開けて天気を確認。ふむ。高曇りといったところだ。
今日はシェア自転車で、長めの距離をポタリング予定。そのため、天候が気になる。天気予報では降水確率は30%程度と微妙だ。
ただ、この日のためにウェアはすべて速乾性のもので固めている。ま、何とかなるだろうと考え、シェア自転車を借りて出発。
やたら自転車で走りづらい梅田の中心街をゆるゆる通り抜け、十三から幹線道を北上。豊中、伊丹、とめぐる。そして、ゴールと定めた宝塚のブックオフに到達(←ブックオフ好き)。
そろそろライドを切り上げるかと思ったが、宝塚にはシェア自転車の返却ポートが無いのね・・。
最寄りのポートがある西宮北口を目指し、阪急今津線に沿う形で南下する。
それにしてもハラが減ってきた。シェア自転車は電動アシストとはいえ、もう4時間くらい乗ってるもんな。
近くにカレー店は無いものかとスマホ地図で検索すると、阪急甲東園駅付近に「カレーの市民 アルバ」という妙な名前のお店が見つかった。よし、昼飯はそこだな。
甲東園の街を訪れるのは初めて。駅前は小ぶりなビルが、みっしりと密集している感じだね。
そんな駅前のビルの一階に、目的のカレー店を発見。
見るからにカレースタンド的なお店だ。そして、相当年期が入っていることが遠目からでも良くわかる。
開け放しの入口から店内に入ると、U字型のカウンター席のみ。奥に進んで、スツールに腰を掛ける。
カレーはすぐに出てきた。そして、そのカレーを見て驚いた。
舟形ステンレス皿の片側に、こんもりとキャベツの千切りが添えられている。これは紛れもなく金沢カレー!
一口食べてみると、むむむ、ルーが濃い。とにかく、まったりと濃いのだ。
これは運動してカロリーを使った後にピッタリのカレーだな~。
ついパックパク食べてしまう。
大盛だが、量はそんなに多くない。あっという間に食べ終えてしまった。大盛の上をゆく「特盛」があるらしいが、そちらにすればよかったかな~。
店内を眺めると、壁にグルメ雑誌・ムックの表示が多数貼られている。おそらく、関西カレー特集の際の常連店なのだろう。
昼飯には少々遅目の時刻にも関わらず、次々と客がやってくるのも納得。
カレーをめぐる旅のラスト一皿を、有名店で締めくくることができて、満足まんぞく。
気になるので、後からネットで調べてみたところ、金沢拠点のカレー店「カレーの市民 アルバ」のフランチャイズ店らしい。
とはいえ、昔のゆるいフランチャイズ制らしく、独自メニューがあったりと、店舗ごとに個性が強いようだ。
首都圏ではおなじみの金沢カレーチェーン店「ゴーゴーカレー」ですらほとんど進出していない関西において、古くから金沢カレーを提供している店があったとは。まさに知る人ぞ知るレジェンド店といえよう。