すでに真夏ではないな・・。朝、国道2号(ニコク)を西に向かいつつ、私はそう感じていた。
この日、たまたま用事があり、実家のある西神中央方面へロードバイクで向かった。
久々の炎天下ライドになるかな、と覚悟して走り出したのだが、さにあらず。意外と走りやすい。
お盆期間とその前後を長々覆いつくした異例の長雨が終わると、夏空は戻ってきた。お天気ニュースでは「厳しい残暑」「熱中症に注意」といったタイトルが目につく。
しかしながら、夏の盛りに比べると、風が涼しく感じられる。
長雨のせいで、今年の真夏は一瞬で終わってしまった印象だ。
「暑い、暑い、俺が悪かった、もうダメ、助けて」と呻きつつ、コンビニによろめき入り、クーラーの効いた店内のイートインコーナーに救われる・・そんなライド経験、今年は皆無だな。ちょっとさみしい・・
そんなことを考えつつ、いつものように、ニコクづたいで明石に出る。そこから神戸市西区方面へと北上。途中、実家へのおみやげを買うため、以前このブログで取り上げた「池田製餡所」に立ち寄る。
▼ その以前の記事はこちら
人気のおはぎ4個(早く行かないと売り切れることも)、季節ものの水ようかん、わらび餅をゲット。
結構な量だが、これだけ買っても1200円程度。
当然人気があり、大通りから外れた田んぼエリアの中にあるにもかかわらず、つぎつぎと客の車がやってくる。しかし、駐車場は2台分くらいしかないので、付近の農道に停車したりと苦労している。
たいへんですなあ。こちとら自転車者はちょっとした隙間さえあれば停められるもんで。
フフフとうそぶきつつ、おはぎその他を大き目のサドルバッグに入れて、サクッとお店を後にする。
さて、実家で用をすませ、13時ごろ再出発。昼下がり、さすがにそこそこ暑い。
実家で上記のおはぎとわらび餅をつまんだが、久々に長めの距離を自転車で走ったせいか、腹減りが止まらない。
そこで思い出したのが、以前、県道52号(小部明石線)を北上した際に、櫨谷町(はせたにちょう)あたりで見かけたうどん店のこと。立派な店構えからして、うまいに違いない。
気になりつつも、その時は時間が合わずスルーした。今日の遅めの昼飯で、決着をつけよう。
西神中央線にでて、高台から谷に向かってスルッと下ると、ほどなく52号にぶちあたる。その交差点からちょい北側に向かえば、そのお店「いなみころ 神戸櫨谷店」はある。
お店に入ると人気店であことはすぐわかった。順番待ちの名前記入用紙があり、待ちスペースに数人の客が座っている。
自分もボードに名前を書き、待つこと10分ほどでテーブルに案内された。
初めての来店なので、基本メニューらしき「ころうどん」を注文することにした。
さらにメニューを追うと「究極の卵かけご飯」なるものがあり、そちらもオーダーに加えた。
涼しい店内でなごみつつ、待つ。そして出てきたのがこちらの二品。
「ころうどん」は、天かすうどん(関西トラッドな言い方をすれば「はいからうどん」)だな。加えて、生たまご入り。ワサビが乗っているのは、「冷」のうどんだからだろうな。
一口すすって驚いた。うどんは、ごっつコシあるね~。噛みごたえがハンパない。
そして、天かすは非常にエッジが効いている。カリッ、カリッ♪ と小気味いい。
天ぷらうどんが定番人気らしいので、活きのいい天かすも常時生産されているのだろう。
キリっと濃いめのツユ。ダシと塩分が、汗をかいた体に沁みる~~。
なお、卵かけごはんもおいしいが、ツユと具がころうどんと同じ。別系統の味のうどんと合わせた方が良いかな。
すべて食べ終え、おなかいっぱい。満腹、まんぞく。
走行距離と、摂取カロリーの収支があってないような気もするが、久々に暑い中を自転車で走って来たんだし、今日はいいだろう。
そう自分を納得させて、夏の終わりの青空の下、ペダルに足をかけ、お店を後にした。
(おまけ)
帰りはニコクに出て、舞子からは海岸沿いの遊歩道をゆるゆる超徐行しながら帰ってきた。
今年の夏は、最盛期が短かった分、もうちょい長く居座ってほしいな。