神戸市と明石市との境目、しかしギリギリ神戸市内といった場所に、その真っ黄色なお店はある。
金沢カレーのチェーン店舗だ。
首都圏ではゴリラのマークのゴーゴーカレーを筆頭に、金沢カレーのチェーン店舗が数多く存在するが、関西には数えるほどしかないのが実情だ。
そんな中、2年ほど前であったろうか、JR神戸駅のほど近くに、カレーのチャンピオン(チャンカレ ※)がオープンした。
もちろん足を運んだし、こりゃイイもんができたわい、とうれしく思った。
しかし、運悪く、その後コロナ禍に突入。たび重なる緊急事態宣言の中、いつしかそのお店は消えていた。
残念至極・・そう思っていたのだが、ネット上で地図を眺めている際に、なんと神戸市内にもう1店舗チャンカレがあることが判明。
地図で見ると、鉄道駅(JR西明石)から少々離れたところにある。
これは自転車で訪れるしかないね。
そして、ちょうど先週、西神戸~明石のあたりをロードバイクで走ったので、その際に寄ってみた次第。
内陸から海に向かい国道175号を流す。そして森友という交差点を右(西)に折れてしばらく進んだところでチャンカレ発見。
かつて存在した神戸駅近店舗はビルの地下のであったが、こちらの「神戸西店」は駐車場が広く、いかにもロードサイドといった店構えだ。
特に駐輪場は見当たらないので、建物の裏の空きスペースに自転車を停める。
冒頭述べたように、関西には金沢カレーのお店が少ない。
故に、金沢カレーそのものに知名度がないので、客は入っているのかな?と少々心配であったが・・ドアをくぐると、それがまったく杞憂であることがわかった。ランチには遅い14時過ぎなのにそこそこの客入り。
券売機で看板メニューの「L(エル)カツカレー」を注文。
カウンター席につくと「福神漬けは要りますか」と聞かれたので、お願いする。
カツが揚がるまで、待つこと数分。
来ました、千切りキャベツの添えられた金沢カレー。
やや甘口で、とろみのついた、まったりと濃いルー。
その上に「どうだ、まいったか」とばかりに、とんかつソースがらみの、サクサクのカツが乗せられている。
キャベツも合わせて、がっつりとほおばる。
ちょっとジャンクなテイストと食感がたまらない。
結構ボリュームあるのだが、一気にぺろりと平らげてしまった。
東京で広く受け入れられているように、金沢カレーはB級グルメとして、絶対に一般受けする味だ。
ちなみに公式サイトによると、本日現在のところチャンカレは、西日本において、ここ神戸西店と、京都の二つしか店舗はないらしい。
そんな貴重な店舗が、そこそこ身近にあってよかった、よかった・・そんなことを思いつつ、ふたたびロードバイクにまたがった。
そこでフト気づいた。このLカツ、カロリーめっちゃ高くね?
これは帰りもしっかりと足を回さねば。
※株式会社チャンピオンカレーによって「カレーのチャンピオン」「チャンピオンカレー」のチェーン店舗が運営・フランチャイズ展開されている。なぜ似通った名前の2つのブランドが存在するのか不明だが、略称は母体に合わせてチャンカレでよかろう。
(神戸市内の店舗とはいえ、金沢カレーを「神戸カレー」カテゴリに入れるわけにもいかないので、「立ち寄りカレー」カテゴリにしました。)