山陽電鉄高砂駅前のカレー店でランチ。ひっそり目立たない地味なお店ながら、えらく本格的なビーフカレーを堪能できた(詳細は後日別記事で)。
さて、胃袋にエネルギーを補給して、復路につく。
元々の構想では、加古川を東に渡ったところで海岸沿いを進むつもりであったが、道を間違えて、もうちょい内陸の県道718号に進んでしまった。
この道は、以前姫路に行った際、一部区間を西向きで一度走ったことがあるきりだ。今回は逆側から、路線の東の終点である明石まで走り切るのも一興か・・そう考えて、そのまま進む。
県道718号は、明石=高砂間を結ぶ、地域密着型の古くからの幹線道といった雰囲気。こういう地元の生活が垣間見える道路の景色も、なかなか味わい深いものがある。
ただし、古い幹線道は、自転車で走るには向いていないことが多い。
県道718号も例外ではなく、車道の幅員は狭めで、路側帯は貧弱、もしくはコンクリ路肩のみ、もしくは余白無し。
歩道は狭く、自歩道表記もない。もしくは歩道自体が無い。そのため、注意して走る必要がある。
旅先では、しばしばこういう道に出くわすので、今後の自転車旅復活のリハーサルとして、今回走っておくのも悪くはない。
自分の経験上、こういう道には、走り方のコツのようなものがある。
■ コツ1:コンクリ路肩の有効活用
凸凹していたり、グレーチングがはめこまれていたりと走り心地は良くなく、注意も要するが、走れなくはない。
■ コツ2:状況によっては歩道徐行を選択
危ない箇所には歩道(自歩道?)が設置してあること多い。周囲の交通状況を見ながら、必要に応じて歩道に避ける。
■ コツ3:一旦停止して車をやり過ごす
狭い路肩に電柱等の障害物ある場合や、悪い場所で後ろから大型車が迫ってきた場合などは、いったん停止して車に道をゆずる。
■ コツ4:チラチラ横目で振り返る
車道が狭めだと、後ろから迫ってきた車が当方を気にして、スピードを落とすことが多い。そこで軽く振り返り、目線を送ると、車のほうも「こっちを認識しているな」と安心して追い抜いていく。ペダリングをとめたり、「お先にどうぞ」と身振りで示したりも有効。
道路状態が良好でないとはいえ、市街地幹線道である以上、自転車で通行している地元民もいるわけで(実際、稀に見かけた)、落ち着いて対処すれば、通れないことはない。
とにもかくにも、安全第一が鉄則で走行する。
スピードは出ないし、常に神経を使うので、気疲れする。
また、ストップ&ゴーが多く、凸凹路肩では腰を浮かせる必要もあるので、足に疲れもたまる。心身ともに疲れる。
明石の市街地に差し掛かるまで、行きかうロードバイクは皆無。そりゃそうだよね。ロードで走るのには、全く不向きだ。
見慣れた明石の中心街にたどり着いた時には、心底ほっとした。
毎度おなじみ大蔵海岸公園に立ち寄り、小休止。明石海峡大橋を見ながら、ようかんモグモグ。
さて、今回のライドで判明したことは、西明石から西へ向かう場合、往路で走った国道250号が最良の選択肢だということ。
これまで西明石・大久保からさらに西に行く機会はすくなく、たまに車輪をのばす場合も国道2号ばかりで、250号はノーマークであった。
いやあ、こんな良い道があるとは。うれしい近場の再発見であった。