東舞鶴の、オーシャンビューなホテルで一泊。
さて翌朝。
当初の予定では、朝にクロネコヤマトの営業所まで出向き、自転車を「サイクリングヤマト便」で送り返し、身軽になって早々帰途につく予定であった。
しかし、実家から「せっかく舞鶴に行ったのなら干物を送ってほしい」という連絡が入った。そこで、急遽西舞鶴にある、水産物特化型道の駅「とれとれセンター」まで出向くことにした。
ただ、昨日通った西舞鶴~東舞鶴のダラ丘ルートは自転車で走りよい道ではなかった。そこで、他のルートを探るべくスマホ地図を見ると、海岸線沿いの道路が目に付いた。
ホテルを出て輪行袋から自転車を取り出した私は、とりあえずそちらに向かってみた。
海岸沿い道路への入口にさしかかると、なんと!そちらに向かってサイクリングコースのブルーラインが引かれているではないか。
青い線に沿ってしばらく走ると、サイクリングコースぽい雰囲気になってきた。これは期待できるのでは?
トンネルを抜けると海辺に出る。すると、舞鶴湾名物の「雲海」「海霧」というほどではないが、海上に低い雲がたなびいているのが見えた。
景観的には、今回の自転車旅行中で一番の大当たりといえる。これを見ずに、さっさと帰ってたら大損だったよ。
その後「とれとれセンター」から干物を実家に発送。ついでに遅い朝食として、イカ焼きを食べる。
さて、まだ午前10時過ぎだ。そして、先ほどサイクリングコースを走ったことにより、もう少し走りたい気分になってきた。
再びスマホで地図を見る。西舞鶴から南下する国道27号、その先にある綾部という町が目に留まった。距離にして20㎞ほどか。
よし、今日はそこまで走ってみよう。そう決めて、西舞鶴の町を後にする。
国道27号は、最初のうちは路側帯も、自歩道も概ねしっかりしている。どちらを走ってもいいかんじ。
途中からそれも怪しくなってくるが、昨日に引き続き、危険そうであれば自歩道のパターンで進む。
山村をつなぐように走る27号は、昨日走った175号よりも景色の変化がある。
気分次第のペースで流しつつ、午後12時半過ぎにJR綾部駅に到着。
この町で昼飯を食べて、しばし休息。その後、中心街と思しきあたりをくるっと回ってから駅に戻り、自転車を輪行袋に入れる。
電車の本数は驚くほど少ないが、京都まで特急が通っている。先ほど小さな本屋さんで買った書籍を読みつつ、駅で1時間の特急待ち。
体が冷えてくると、昨日落車の時についた手がちょっと痛く感じる。
念願のコース(プラスアルファ)の自転車旅を走り切った充実感はあったが、あの落車とケガが余計だったな~。
途中、気のゆるみがあったかな。反省。
ほろ苦の気持ち混じり、ライド後、駅舎での昼下がりであった。
(国道175号完全走破 完)
【まったり自転車】 国道175号完全走破(全3回) <乗り日:2021年11月21日(土)~22日(日)> |
Part1: そして私は丹波で飛んだ |
Part2: 逡巡の山間路、舞鶴の夕暮れ |
Part3: 完走翌日のオマケ的ライドで良い景色に出会う ★このページ★ |