ゴールデンウィークの半ば。
五月晴れのもと、ロードバイクで国道175号を北上し、お昼前に西脇の町に到着。
西脇は、加古川と杉原川に沿って広がる、南北に細い盆地の町。
水資源に恵まれた環境から、かつては播州織の産地として名をはせた歴史ある町だ。
その市街の南端あたりに、目指すお店はある。
前日、ライドの下調べでGoogleマップを眺めている際に、目的地と定めた西脇市内に「スリランカカレー」の専門店を見つけた。
西脇でスリランカ。これは気になる。
ランチは是非そこで食べたいと思った次第。
さて、JR西脇市駅のあたりで、スマホで地図を見ながら、お店があると思しき当たりをウロウロ。
しかし、それらしき店舗が見当たらない。おっかしいな~
お店のカラーからして、見逃すような地味な店構えではないと思うのだが・・
そして、よくよく地図を見ると、表通りから少し奥まったところに所在するようだ。
しかし、そっちの方角って、さっき前を通ったところだ。たしか、卸売り市場を見かけたが・・もしかして、その中にあるのかな?
踵、もとい車輪を返して、卸売市場に向かう。
一見、業者専門施設のようで先ほどはスルーしてしまったが、敷地内に入って見渡すと、一般客も利用できる飲食店もいろいろある。「道の駅」的な要素を持つ施設のようだ。
おそらく目的のカレー店もこの中にあるのだろう。
ただ、シャッターを下ろしているお店が大半だ。おそらく祝日で市場が閉まっており、それに合わせて飲食店も休みと思われる。
カレー店が営業していることを祈る。
広い敷地をぐるりと回ると、シャッターが並ぶ中に、スリランカの国旗を発見。よっしゃ!営業しているようだ。
お店の中に入るとカウンター数席と、小上がり的なテーブル席。
結構カウンター席は埋まっている。
どうやら若いマスター(日本人)が一人で営業されている模様。忙しそう。
しばらく待って、チキンカレー + 「カトゥレット」のトッピングで注文
待つことしばし、いよいよカレーとの対面。
まずメインのチキンカレーを一口。うむ、お肉がたっぷり、ぷりぷり弾力。地鶏を使っているそうな。
するとマスターから「スリランカカレーって、混ぜて食べるんですよ」と言われる(ちなみに、マスター話し好き)。
なるほど、スリランカ流に則り、まぜまぜ。まぜまぜ。
すると、エスニックかつ、ピリッとスパイシーな中から、いろんな味が飛び出し、深みのある味わいに。
野菜のシャキシャキ感もうれしい。
昨今流行のスパイスカレーにも、一脈通ずるものを感じる。
ついついスプーンが進み、わしわし食べる。
久々のロングライドに、エスニックなカレーが華を添えてくれた。