買ったけど、結局使わなかった。
そんな自転車アイテム、一つや二つはあるもので・・
自分の場合、フレーム装着タイプの、携帯ポンプ(インフレーター)がそれにあたる。
全く使っていないわけではない。現に、ゴールデンウィークの泊りがけ3日連続ライドの際には、フレームに取り付けて携行した。
二日目の道中、パンクに見舞われ、活躍してくれた。
携帯ポンプにしては大きいので、空気が入れやすく、作業しやすい。
そういう利点もあるのだが、ただ・・最近の高性能なミニポンプに比べると、やっぱりデカさが目立つ。少々大仰な感がある。
そのため、普段のライドでは携行しない。また、多少かさばるので、輪行が絡む自転車旅にはもっていかない。
活用できるシチュエーションが限定され、使う機会がなかなか訪れない。
さて。
このポンプを購入したのは、ロードバイクを購入した年のこと。
最初は、ボトル型ツールケースに収まるミニポンプを購入。
しかし、当時は「ハンドルを押しても、引いても空気が入る」ダブルチャンバー式のミニポンプ(※一時「例のポンプ」の通り名で呼ばれ、一気に広まったアレ)が膾炙する前。
購入したミニポンプは、いくらシュコシュコとポンピングしても、なかなか空気が入らない。ロードに適した高圧にするのは至難。そのころ自転車旅を視野に入れ始めた私にとっては、心もとない品に思えた。
そこで、もっと大きく、形状的にも通常のポンプに近い本品を購入。信頼のパナレーサーブランド。当時は比較的よく見かけた商品なので、それなりに売れ筋だったのだろうか。
ワンタッチで広がる足踏み固定板、くるっと回転してハンドルになる先端部など、ギミック性が高い。
購入後、試しに空気を入れてみると、先ほど挙げたミニポンプに比べれば、各段に空気は入れやすい。
しかし、購入後に決定的な欠点に気が付いた。
対応バルブが、基本、米式なのだ。
一応、米→仏の変換用アダプター器具は標準添付。ついでに、米→英変換用のヒラメクリップも備品として付属している。
そのため、一応は各種バルブ対応と言える。
しかし、ロード用に購入した私としては、仏式メインであってほしかったなあ・・(購入時は「仏式対応」の説明文字しか見ていなかった)。もしかしたら、MTB全盛時代に開発されたのだろうか?
しかも付属の米→仏変換アダプターは、ごく小さなもので、ホース先端の口金にうがった穴の中に収まっているだけ(輪ゴムが巻いてあったかな)。一目見て、「これは、いつか落とすだろうな」と思った。
果たして、購入直後の自転車旅行で持ち出した際、知らぬ間に穴から抜け落ちていた。
幸い、その時の自転車旅ではパンクに見舞われることは無かったが、もしアダプター抜け落ち後の田舎道でパンクしていたら、絶望感に打ちひしがれていたであろう。
ちなみに、米→仏アダプターは廉価で、簡単に入手できる。件の自転車旅から帰宅後、即購入。
▼ ひと山いくら、という感じ。とても安い。
アダプターはメーカーが違うと、大きさが異なるので、口金の穴には収まらない・・が、まあ、そのほうがいい(ここに入れると、かならず落とすだろう)。
ただ、それだと「せっかくポンプを携行したのに、アダプターを忘れた」という状況が生じかねない。そのため、ツールボックスの底に、常時アダプターを入れている。
普段このポンプは、めったに携行しないのにね・・
全般的に、ロード用としては、ちょっと残念感のあるアイテムだ。
この欠点はパナレーサーも気づいたようで、最近のポンプ製品各種では、変換アダプター等の要らない、米仏ワンタッチ対応の口金を開発、採用している。
▼ 最近のパナレーサーミニポンプ。ワンタッチ口金が便利そう。
このワンタッチ式口金、いいなあ。
ゼッタイ便利だな。
ロードを買った頃に、これがあったらなあ。
今からでも、欲しいなあ・・
しかしポンプは、自宅用、今回取り上げた携行用、最初に購入したイマイチなミニポンプ(現在は折りたたみ自転車用としてサドルバッグ内に常備)、ロード用に買いなおした所謂「例のポンプ」とすで4つも保有している。
これ以上、ポンプは要らんなあ。