近所ポタでブックオフに立ち寄った際、たまたま、とある本を見つけた。
タバタ式トレーニング。いわゆる「タバタプロトコル」ってやつだな。
タバタプロトコル(以下 タバタ)については、以前、自転車関連の本でチラっと記事を見かけた記憶がある。
なんでも、ごく短時間(数分)で高い効果の得られる画期的なトレーニングメソッドとして、世界中で注目されているらしい。
そんな知識の断片だけが頭の片隅に残っており、興味を覚えその本を購入。
そして、先日はじめてタバタを実行に移してみた。
さて、本書では様々なタバタ用のトレーニング種目が紹介されている。
高負荷を謳うだけに、おなじみの「バーピー」など、しゃがんだり、ジャンプしたりする動作が多い。
当方はヒザが悪いので、この時点で、ほとんどの種目はNGだな。
かろうじて出来そうなのは「マウンテンクライマー」(腕立て伏せの準備姿勢で行うモモ上げ。腕は曲げずに、太ももが腹につくくらいまで、両ひざを交互に素早く折り曲げる運動)くらいかな。
さて、タバタのキモは「高負荷のトレーニング種目を20秒行い、10秒休む」というサイクルを数セット行う、独特の超短時間集中方式。
だからウォームアップとクールダウンを別とすると、数分で終わってしまう。
それだけ聞くと、なんとなく「余裕ちゃうん?」と思えてしまう。
しかし、実際にやってみると大違い。
キツイ。めちゃめちゃキツイ。
実行するにあたり、タバタ用のタイマーアプリを利用(無料のものが幾つもリリースされているので、そのうちの一つをスマホにダウンロード)。
最初は舐めていたので、アプリのデフォルト設定に従い、マウンテンクライマーを8セットやってみる。
短時間集中が前提のため、もちろん最初から全力で。
楽なのは最初の2セットほど。そのあとは加速度的にキツくなる。
終わった時には疲労困憊。
そして翌日以降、太もも付け根などの腰回りにゴリゴリと筋肉痛だけが残った。3日経過した今でも、それは消えない。
これじゃ「タバタコシガコル」だな。
この書籍によれば、そもそもタバタは、トップレベルなアスリート向けに研究開発されたメソッドらしい。
単なるメタボのおっさんには厳しすぎた。
とはいえ、短時間でここまでしっかりできるトレーニングというのは、とても便利だ。
現代のビジネスパーソンにもうってつけ。忙しくても、帰宅後に短時間でサクッとできる。それゆえ世界中で人気なのだろう。
また、梅雨入りした今の時期、運が悪ければ週末雨続きで、長期間自転車に乗れないこともありうる。そんな時期の基礎体力維持にも使えそうだ。
ただ、実行するなら、最初から何セットもこなすのではなく、無理ない回数から徐々に増やしていくのがよさそうだな。
▼ そのほか、田畑教授の関連著書
ちなみに、タバタは「最大酸素摂取量や最大酸素借を高めることで身体能力を高める」「有酸素性、無酸素性どちらもいっぺんに鍛えられる」のが特徴。
運動時間自体は短いため「脂肪はそれほど燃焼しない」とのこと。
つまり、タバタだけではメタボ対策にはならないってことだな。
サイクリングやジョギングなど併せて、日頃のエクササイズの一環として取り入れたい。