ある日、ライドから帰ってきて、ロードバイクを自宅内に持ち込もうとした際に異常を感じた。
ロードを床面に置いた際、「カチャン」といった感じの、どこか緩んでいるような音がしたのだ。
おかしいな・・。
緩むと言ったら、タイヤ周りだろうな。
「クイックリリースが緩んでいるのかな?」と疑い調べたものの、問題なく固定されていた。
再びロードを軽く持ち上げ、そして床に置く。やはり「カチャン」。
そこで、よくよく調べると、後輪に若干グラつきがみられることが判明。
後輪を外して各部をチェックすると、おや、スプロケットがグラグラしているぞ。
ふ~む、スプロケとハブの固定に問題が生じているのだろうか。
詳しく状況を確認するため、スプロケを外してみることにした。
一応スプロケをホイールから外す工具「スプロケットリムーバー」(以下 リムーバー)は持っている。
チェーン付きの工具と、ハブの芯を固定するための工具がペアとなった、例のアレだ。
ロードバイクに乗り始めた頃、こういう工具も要るのかな?と思い、なんとなく購入してしまった。
▼ 自分が持っているのはこれ。PWTなるブランド。
購入した時は、うれしくなり、意味なくスプロケを外したりしたっけ。
ついでに、スプロケを分解して、ディグリーザーを使ってピカピカにしてみたりした。
まあ、ピカピカにしても、走ればすぐに黒くなってしまう。ほとんど意味がない作業であることに気づき、以降スプロケを外すことは無かった。
スマートトレーナーを購入した際に、ちょこっとスプロケの付け外しで利用したことを除けば、リムーバーの活躍機会は皆無。
その後は工具箱の中で深い眠りについていた。
それが今回、久々の機会、使ってみるか。
目覚めよ、リムーバー。
写真の工具(2)のチェーンをスプロケに絡ませ、工具(1)でハブが回転しないようガッチリ押さえつける。
それぞれの工具のバーが、時計の針でいえば2時と10時くらいの角度になるようにして、両者を下に押す形で回せば、スプロケはなんなく簡単に外れ・・外れ・・外れ・・ないっ!
ええっ!? こんなに固かったっけ?
ずいぶん久しぶりゆえ、手順を間違ったか?
そこで、急遽スマホで解説動画を閲覧し、手順をチェック。うむ、やはりやり方は間違っていない。
もう一度、同様に工具をセットして、両腕に力を込めて、うりゃっ~! 外れろ~~!!
・・しかし、外れない。
ええっ、なんだこれ。年単位で外していないので、固着状態になってしまっているのだろうか。
その後何度か試すも、スプロケは全く外れる気配なし。
結局、自分の手におえず、後輪だけをショップに持ち込んだ。
なんか、くやしいなあ・・
そして、リムーバーは活躍することなく、再び工具箱の中で、深い眠りについた。
▼スプロケットリムーバーいろいろ。2種類の工具がセットで、2000~3000円程度。
▼ チェーン付き工具は、こういう挟むタイプもあるね。チェーンを絡めるだけのタイプよりも、しっかり固定できるのだろうか。