まず、独立系のセルフうどん店は侮れないことを申し述べておきたい。
「丸亀製麺」や「はなまるうどん」といった大資本系ナショナルチェーン店を向こうに回し、日々対抗し得ているだけあって、うまい店が多い。
今回、年明け早々に訪れた、小野市郊外に所在する「うどん職人 えびす庵」も、そういう実力派の独立系セルフうどん店だ。
以前、ロードバイクで小野を訪れた際、このお店に寄ったことがある。
夏場であったので、冷たいうどんを食べたが、これがおいしかった。
その時、気になったのが、カレーうどんの存在。
このコシのあるうどんをカレー味のつゆで食べれば、うまいに違いない。
今度は寒い時期に立ち寄り、食べよう。
・・そう思い残しつつ、お店を立ち去った。
それから、しらず2年半の時が流れてしまった。
なにせ、小野は遠い。
自宅の神戸からロードバイクで赴くなら、片道3時間程かかる。
なかなか再訪する機会がないまま、いたずらに時ばかりが過ぎてしまった。
しかし、このたび、1月3日の年始初ライド中に、小野を再訪。ちょうどお昼時だ。
年明け早々ということで、営業しているかどうか不安であったが、小野に到着後にスマホでお店の公式サイトを確認。すると「年中無休 ※元日をのぞく」とあるのを発見。
すると、3日は営業しているということだ。
これはうれしい。
さっそく小野の街はずれにあるお店に向かった。
13時過ぎにお店に到着。広い駐車場は車で満杯。
店内に入ると、セルフ店特有の「天ぷらチョイス&うどん受取カウンター」の前には長い列ができている。
しかし、お店が広く席数が多いため、すんなり空き席を見つけることができた。
さて、カレーうどんは調理に多少時間がかかる模様で、受取カウンターで会計だけ先にすませて、うどんは席で待つことに言われた。
客が多いせいか、すぐにうどんは出てこない。待っていると、急激に空腹度が増す。
空腹感が高まったそのタイミングで、2年半、待ちに待ったカレーうどんが到着。
深いどんぶりになみなみ注がれたカレー味のつゆ。そのまにまに見え隠れするのは、しっかりとカドのたったうどん。
まず、うどんを一口。
うん、このコシだよ、コシ。
しっかりコシのあるうどんに、とろみの強いカレーつゆが絡む絡む。
あじわい的には、カレーうどんでありがちな渋みはほぼ感じず、素直で明るい味だ。
しかし、だしの風味、つゆ濃さ、とろみがあいまって、予想外にパンチが効いた印象だ。
さらにはビロビロの牛肉がいい仕事している。しかも意外とその量が多い。
最後はサツマイモの天ぷらを投入し、ワシワシと食べ終えた。
ふほほ、満足、満足。
今年の初カレーとしてふさわしい一杯であった。
機会があれば、またえびす庵に立ち寄ろう。