折りたたみ自転車を漕ぎこぎ、明姫グリーンロード経由で姫路に到着。
有効期限間近の宿泊系株主優待券を使って、姫路駅前のホテルで一泊。
ぐっすり眠って、さて翌朝。
事前の天気予報では降水確率が高く、もし朝から雨ならそのまま駅に直行して輪行で神戸に帰ろうかと思っていた。ところが・・おや、晴れてるぞ。
そうなると、午前中だけでも姫路の街を適当に自転車で走ってから帰るか。
チェックアウト後、ホテルの前で輪行袋から自転車を取り出す。そして、姫路市街の奥地を目指す。
両親の実家がいずれも姫路市内なので、子供のころから姫路の町はなじみ深い。しかし、考えてみれば、姫路城より北にはほとんど足を運んだことがない。この機会に、姫路の市街の北方エリアを見てみたいと思った次第。
姫路は歴史ある城下町なので、古くからの趣のある町並みがつづく。ただ、そのぶん道路は狭い。よくよく注意しながら走る。
車輪を進めると、山が近づき、風景に田畑が混じりはじめる。そして市街がとぎれた。ありゃ、もう町の端に達してしまったのか。
市街外縁部の道路を走ってみるが、なんとなく物足りない。
そんな時、ふとスマホで地図を見た。すると、付近にくねくね曲がった道を発見。
おっ、これは山を登りゆく道ではないか。姫路のヒルクライムスポットかもしれない。
その道路目指して進んでいくと、果たして道路は坂となり、山へと続いていた。そのまま進む。
ダラ坂が続いている感じで、折りたたみ小径車でも十分登れる。シッティングのままゆるゆるペダルを回す。
道路の周囲は雑木林にさえぎられ、見晴らしは良くない。こうなると、前を見て、ただひたすら登るのみ。
斜度きつめのカーブがたまに現れるが、サドルから腰を上げずに乗り切る。
スマホ地図では、くねくね坂の先端は行き止まりであったはず。しかし時折車が通り過ぎる。頂上に観光施設でもあるのだろうか。
途中、広い駐車場付きの観光ホテルをみかけた。しかし道路はさらに先へと続いているので、そのまま進む。
そろそろ山頂近くの雰囲気・・と思っていたら、突然目の前が開け、駐車場とコンクリ製の大鳥居が現れた。
なるほど、坂の途中で行きかった車はこの神社への参拝客だったわけだな。
さて、大鳥居から先も、細いながらも舗装路が続いている模様。しかし、さすがに参拝道を自転車で進むのははばかられる。そこで鳥居から先は押し歩きで進むことにした。
しばらく歩くと短い激坂が現れ、そいつを自転車押し歩きで登りきると、迫力の石階段がお出迎え。その先に大門と神社が見える。
ほほう「廣峯神社」というのか。
山の上なのに、参拝客が絶えない。地元ではメジャーな神社のようだ。
自転車にロックを掛けつつ、参拝客の様子を眺めていると、なぜか犬連れが目立つ。
山の上にわざわざワンコを連れてくるとは、なんぞお犬様にご利益のある神社なのだろうか。
そんなことを考えつつ、階段を登り、神社の本殿にお参り。
(あとでネットで調べたところ「犬と散歩できる神社」として、地元愛犬家の間で知られている模様。)
交通安全を祈願し、山の上の神社を後にした。
下れば早い。あっという間にふもとに到着。
時刻を見ると、そろそろお昼時。
どこかで美味しいカレーでも食べて、輪行で神戸に帰ろう。