一泊二日の姫路自転車小旅行ネタ、長々と引っ張ってきたが今回がラスト。
最後を〆るのは、やはりカレーだ。
前回記事の廣峯神社プチクライムを終えて、山のふもとに戻ってきたのが正午ちょい前。
▼その前回記事はこちら
この日は日曜日なので、明日の仕事に備えて早めに輪行で帰ろう。
その前に、どこかでカレーを食べていくか。
Googleマップにて、「カレー」ワードで検索したところ、現在地の近くの喫茶店がヒットした。よし、ここにしよう。
そのお店に向かい、姫路市街の外周をぐるっと巻いて伸びる道路を自転車で進む。
すると、次第にまわりの景色は山中ぽくなっていき、道は登りに・・
単なるダラ坂ではあるが、先ほどのプチクライムでひと仕事終えた気になっているので、思うように脚が回らない。
フウフウ言いつつ坂を登りきると、目の前の景色が突然住宅街に変わった。
予期せぬ「おまけプチクライム」で喉もかわいた。カレーとともにアイスコーヒーを飲もう。絶対そうしよう。
そんなことを考えているうちに、目的のお店「喫茶アルハンブラ」に到着。
スマホ検索の際「レトロ喫茶」であると事前に知ってはいたが、この外観からして、相当なこだわり派と見た。
ちょっと気後れしつつ、小階段を下った先の入口ドアを開けて中に入る。
照明を抑えた店内。天井には小ぶりなシャンデリア。壁には絵画が幾つも飾られている。
分厚い格子状の壁面ガラス、小ぶりなステンドグラスから入る外光は、かえって室内の落ち着き感を際立てる。
西洋アンティークな空気感がお店に充満している。
なにせ、お手洗いの中にも、額入りの絵画が幾つも飾られているという徹底ぶりだ。
昨日のカレー店に引き続き「店内世界観」のお店だ。
さて、メニューを見ると「ママ特性ビーフカレー(サラダ付き)」とある。その下にカツカレーの記載もある。
今日は山を登って体力使ったし、カツカレー行ってみるか。ドリンクセットとして、食後のアイスコーヒーも注文。
ほどなく、「サラダからお召し上がりください」と、ハム玉子サラダとらっきょうが到着。
シャクシャクとした野菜とともにあじわう、まったりとした玉子のコクがうれしい。
次いで、みごとな大皿でカツカレーの登場。
なんともゴージャス感のあるカツカレーだ。
らっきょうを投入したのちに、カレーを一口。
やはり、お店のカラーにマッチした、落ち着いたあじわいの欧風ビーフカレーである。
うまみ重視のルーにからめて、何気なくカツを食べると・・ふほっ、アツアツ、アッツアツだ。
あわてて口の中で転がして、熱気を逃すほどのアゲアゲだ。
まあ、揚げものはやっぱりこうでないとね。
カツを冷ましつつ、スプーンを進める。
自然と、あじわいつつ、ゆっくり食べることになる。
飽きることのない店内風景をながめつつ、そしてさきほどのヒルクライムを思い出しつつ、食べるカレー。
そして食後のアイスコーヒー。
なんだか贅沢な時間だ。
明日は仕事なので、早めに帰るつもりであったが、ついゆっくりくつろいでしまった。
小さな旅先での、アルハンブラの思い出。