まったり巡行

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【立ち寄りカレー】 貧頭カレー 【西宮北口】<食べ日:2023年3月11日(土)>

春のおとずれ、ぽかぽか陽気。

 

青空のもと、シェア自転車に乗って、武庫之荘から西宮方面へと向かう。

 

武庫川にかかる橋を渡り、もう少し走れば西宮北口だ。

 

その西宮北口の中心街にほど近い、商店と民家が入り混じるあたりに、ごくひっそりとそのカレー店はあった。

 

その名を「貧頭(ヒンズー)カレー」という。

 

本当にひっそりとお店を構えている。意図的に目指さないと、その存在に気付かないかも。

 

インドぽい、そしてちょっと諧謔味のある店名が前から気になっていた。

 

実際に訪れるのは、今回が初めて。

 

お昼にはやや早い時間帯。しかし、入口のドアは開け放たれていた。

 

シェア自転車を付近に駐輪し、お店に入る。

 

中はカウンターテーブルと、二人掛けの小さなテーブル席が2つあるのみ。全部で10席ほどだろうか。

 

とりあえずカウンターテーブルにつくが、お店の人がいない。

 

奥に向かって「すみませ~ん」と呼びかけると、マスターが出てきてくれた。

 

筆頭メニューの「貧頭カレー」を注文。

 

すると、テーブル上にスプーン、フォークに、ナイフが並べられた。

 

なぜナイフ・・?

 

と思ったが、出てきたカレーを見てナットク。

 

ルーの真中に、肉のカタマリが一つ、ゴロリと転がっている。

 

最近、こういう「肉ひとつ」レイアウトのカレーは、こだわり系のカレー店でしばしば見かける。そのはしり的存在かもしれない。

 

なるほど、この肉は一口で食べられるものではない。

 

そこで、まず、肉をフォークとナイフを使って小さく切り分ける。

 

切り終わると、カウンター内のマスターがすかさず「(ナイフを)もらいますね~」。ここでナイフはお役御免。

 

さてと、いよいよカレーを一口。

 

口に入れた瞬間、複雑なスパイスの風味が鼻に抜ける。

 

辛い、というわけではない。

 

しかし、スパイシー。

 

ほろ苦な味わいが舌に色濃く残る。

 

ほほう、これは薬膳系か。

 

特段「薬膳カレー」とは謳っていない?ようだが、完全にそちらのイメージ。

 

ちなみに、副菜のカップスープも、コンソメのような、わかめスープのような、しかし薬膳ぽい味わい。

 

噛みでのある肉をおり交ぜつつ、食べ進める。

 

アジアン、エスニックという言葉が良く似合う。

 

こういうインパクトのある個性的な一皿に出会えるのも、カレー探訪の楽しみだ。