目指す。
幻のカレーを。
そのカレー店があるのは、西神中央、西神南の市街から離れた、櫨谷川(はぜたにがわ)沿いの田園地帯。
GoogleMapで発見したのだが、なぜこんな場所にポツンとカレー店があるのだろうと不思議に思った。
しかも、お店が営業しているのは土曜日のみだという。
土曜日、その場所に出向かなければ食べられない。
まさにレアもの、幻のカレーだ。
これは気になる。
そこで、土曜日に折りたたみ自転車で明石方面に出向いた際、ひと足伸ばして、そのお店「curry稜」を目指すことにした。
明石方面から、県道52号(小部明石線)を北上。52号が櫨谷川とぐっと近づくあたりで、小さな橋を越えて、川の向こう側へと出る。
すると、道沿いに手作り感ありありの、カレー店を示す木製看板を見つけた。

しかし、周りを見渡しても、カレー店らしきものは見当たらない。
GoogleMapによると、看板が出ている場所から奥に伸びる分岐路の先にピンが立っている。
そこで、その砂利道の未舗装路を自転車を押し歩きで進む。
しかし、やはりお店らしきものは見当たらない。
ただそこには、1軒の民家があるのみ。
頭に「?」マークを浮かべつつ、しばし戸惑い、立ち尽くす。
すると、フト民家のお庭に人影が見えた。
そこで「すみません、この辺にカレー店があるんですかね?」と尋ねたところ、「ここよ~、おいしいよ~」との返答が(どうやらその方は常連客さんのようであった)。
未舗装路の奥の方が駐車場になっているという話も聞き、そちらに自転車を停めてから民家の庭に入る。
住宅のほうに向かって進むとガラスの引き戸があり、中を覗くと、おお、確かに飲食店らしいスペースになっている。
中に入るとカウンターテーブルに案内される。
メニューを見ると、カレーのほかに、洋食系のメニューもあるようだ。
もちろん、注文するのはカレー。併せてアイスコーヒーを注文しようとすると、それはサービスでついてくるという。
お冷をのみつつ、待つことしばし。
出てきたカレーがこちら

まず目を引くのは、おさらに添えられた薄いピンクの揚げせんべい2枚。まるでうさぎの耳のようだ。
まんまるに盛られたごはんの上には、赤・黄・緑の3色のパプリカ、さらにかぼちゃが彩りを添えている。
付け合わせの福神漬けは、色が黄色いタイプのもの。
まずは、ごはんとルーのみで一口。
うっま。
うまいぞ、これは。
味としては、洋風カレー。
グツグツ煮こまれた感のある、モコモコしたルーはうまみとコクがたっぷり。
ルーの中には、煮込まれてホロホロ状になったビーフが、まんべんなく漂っている。
食べ始めはデミグラスソースにも似た甘さを感じた。
しかし、食べ進めるうちに、程よくスパイスが主張してくる。
辛いというほどではなく、しかし、しっかりとスパイシー。
その絶妙なバランスが、とてもおいしい。
また、揚げせんべいにカレーをつけて食べると、サクサクした食感とともに、カレーの味がさらにダイレクトに味わえる。
レタスのサラダをシャキシャキと間にはさみつつ、じっくり味わって食べた。
そして食後のアイスコーヒーで、キリっと締めくくり。
いやはや、これは時間を合わせて、町はずれにまで足を運んで食べる価値のあるカレーであった。