前回記事「ため池ポタポタ稲美町」ライドでは、最後はJR土山駅方面に向かった。
折りたたみ自転車をこぎ続けて2時間半。時刻は14時頃だが、昼飯はまだ。さすがにハラが減ってきた。
スマホを取り出し、GoogleMapで「カレー」と検索したところ、駅付近の商店街内でカレー専門店がヒットした。
ただ、詳細を見ると、こだわりのカレー店のようだ。最近、こういうお店はえてして人気で、待ち列ができていることが多い。
果たして、お店の前まで行ってみると、お店の前には行列が・・。
いちカレーファンとして、カレー店が人気を博すのはうれしい。ただし、私は待ってまで食べることはしない。
お店にパッと立ち寄り、サクッと平らげる・・・それこそがカレーの魅力の一つと私は考えている。そのため、こういう場合は、すぐにあきらめ、別のお店を探すことにしている。
ふたたびスマホで調べたものの、土山駅近辺にはあまり飲食店は無いようだ。
ただ、もうちょっと南下すると、明姫幹線に行きつく。そこではロードサイドに飲食店がいくつもある。とりあえず、そこまで行ってみることにした。
明姫幹線は時々ロードバイクで走ることがあり、多少の土地勘がある。そこで、飲食店が固まっているあたりを目指した。
さて、明姫幹線に到達。沿道にはいくつかレストランが見える。しかし、その多くはステーキ店や焼き肉店。なぜだ。不思議な「土山ミートゾーン」。
カレーがありそうなお店は・・と周囲を見渡したところ、ファミリーレストランぽいお店が見えた。ただし、チェーン店ではなさそう。ちょっと興味をひかれ、そちらに向かう。
駐輪場の片隅に折りたたみ自転車を停めて、入口に向かう。掲示されているメニューを見ると、よしよし、カレーあるじゃないの。
中に入ると、席に案内される。ビニール張り直角背もたれ付きソファーのボックス席、いわゆる「ファミレス席」だ。
やはりこのお店はファミレスと言えよう。しかし、チェーン店とは一線を画し、メニューブックなど、モロに手作り。透明バインダーに自作の紙メニューを入れて作っている。
そういや、昭和の昔、こういう個人経営系のファミレス、ちょくちょくあったように思う。時々親に連れて行ってもらったっけ・・ちょっと懐かしい気分。
さて、手作りのメニューブックをパラパラめくると、ハンバーグがお店の目玉のひとつとなっているようだ。さすが、土山ミートゾーンの一角を占めるお店だ。
手作りメニューを繰っていくと、カレーをまとめたページもある。カツカレーから始まり、幾つものカレーメニューが掲載されている。
その中で気になったのが、ハンバーグカレー。なんでも、自慢のでっかいハンバーグがカレーに乗っかっているらしい。
目当てのカレーと、お店の目玉のハンバーグが一挙に味わえるぞ。ちょっと高い(1300円)が、これで決まりだ。ハンバーグカレーと食後のアイスコーヒーを注文。
待つことしばし、やってきたハンバーグカレーがこちら。
皿でけ~。ごはんもこんもり盛られている。
思いのほか、重量感あふれる一皿だ。
そして、その上には、手のひらサイズのビッグなハンバーグが座を占める。こいつは食べでがあるぞ。
まずはルーとごはんでわしわし食べ進む。
カレーは、スパイシーというよりは、塩気が前面に出ている感じ。
ちょっとトンカツソースを思わせる風味。
昔、こういう味のカレー、結構あったような気がする。この面でも昭和な雰囲気を感じさせる。
ただ、このソースぽいルーの味わいは、主役たるハンバーグにはよく合う。
スプーンでラクラク切れるハンバーグをたっぷりルーにからめて、ごはんと一緒にほおばる。
ワシワシ食べて、ハラヘリを満たす。
なんとなく、童心に帰るようなカレーであった。
いや~、食った食った。
食後のアイスコーヒをゆっくり味わい、明姫幹線の独立系ファミレスを立ち去った。