昼前、自転車に乗って、兵庫駅付近を走っていた。
兵庫には、激ウマのネギビーフカレーで有名な「モジャールカレー」や、ドリンクとのセットで超コスパになる「珈琲 春秋」の野菜たっぷりオリジナルカレーといった、お気に入りのカレーがある。
今日はどっちで食べようかな・・そんなことを考えつつ、国道2号沿いの自歩道をゆるゆる進んでいたところ、フト、昭和の色合いを色濃く残す、激シブな食堂が目に入った。
この道、何度も通っているが、これまでこのお店に気づかなかった。
昔からこの地で営業しているのであろう、完全に風景に溶け込むたたずまい。たまたま頭にカレーが浮かんでいたからこそ、その存在に気づいたのだろう。
店前に置かれた黒板のお品書きを見ると、カレー、あるじゃないの。
気付いてしまったのも何かの縁、今日の昼飯はこちらのお店のカレーにしよう。
店内に入ると、4人掛けのテーブルいくつか、そして一人客向けに壁沿いテーブルも儲けられている。
まだ昼食には早い時間。客は私一人。
壁に、色画用紙に書かれたメニューがいくつも貼られており、その中にカレーのお得なセットメニューも紹介されていた。
なになに
カレー + 味噌汁 550円
カレー + トン汁 600円
カレー + うどん・そば 700円
安いぞ。
その隣を見ると、ごはん + 豚汁 400円なるセットもあるようだ。超コスパ。
その他にも、ガラスケースから好みの総菜をとったり、おでんも単品で頼めたりするシステムのようだ。
さて、自分はカレーと豚汁のセットを注文。
カレー到着まで、店内を見渡して過ごす。
生ビールや瓶ビールのポスターが多数壁に貼られている。夜はおでんなをアテに、ジョッキを傾けられるお店なのだろう。
おそらく、昭和の頃から、近隣エリアのワーカーに愛されているお店なのだろうな・・
実際、正午が近づくにつれ、客がひとり、またひとりと入ってくる。
そんな中、カレーと豚汁が到着。
おさらにスプーンがのっかったまま供されるカレーが、食堂ぽくてイイ感じ。
深いカレーの色に、赤い福神漬けが映える。
まずは、カレーとごはんで一口。
おお、ごはんがうまい。ふっくら系の炊き上がり。
そして、カレーは主張が強すぎず、弱すぎず。
特に具はないプレーンカレーだが、ごはんのおいしさを引き立てつつ、スルスルと食べれてしまう。
合間に豚汁。
バラ肉たっぷり。そして煮込まれた豆腐と、もやしが入っている。カレー単体だと500円だから、豚汁は100円。その割には食べでがあるぞ。
それにしても、こういう食堂系カレーって、みそ汁とよく合う。
日本食として定着した味わい。こういうカレーもいいよね~。