折りたたみ自転車カラクルを携え、JR明石までプチ輪行。そして、近隣の施設に入居している父を訪なう。
かつて、母も同施設に入っていたが、ちょうど1年前の7月に他界した。
あれから、もう一年か。月日の経つのは、本当に早いな・・そんなことをしみじみ感じつつ、施設を後にした。
そして、フト思った。
昔、両親ともに健在だったころ、よく家族連れで外食に行った中華料理店が三木にある。
今日は、母をしのびつつ、その中華料理店で昼飯を食べよう。
そのお店は、前身となる店舗が、かつて三木の旧中心街にあった。
当時の名称は「北京閣」。
町中のちょっと奥まった場所、そこに3~4階建てだったろうか、大きな建物で、ちょっと高級、コース中心の中華料理店であった。
ほんの子供のころ、妹とともに、両親に連れられて、時々食べに行ったっけ。
町の変遷とともに、その店舗は閉店。しかし、ほどなく後継的な店舗が、三木の新市街近辺にオープンした。
そのお店が、今回目指す「海鮮中華厨房 張家(チャンジャ) 北京閣」
「張家」が現在の店舗名だが、オールドファンのために、前身店の名称「北京閣」も、一応付記してくれているのがうれしい。
自分や妹が大人になってからも、折に触れ、両親ともども「張家」に食べに行った。
なにせ、おいしい。
「神戸の中華街(南京町)のお店よりも、ずっとおいしい」というのが、当時の我が家の総意であった。
実際、夕食を食べる場合、5時PMの開店早々に到着しないと、必ず並ぶことになるという人気ぶりであった。
父母が年老い、施設に入ってからは、自然と足も遠のいてしまった。
でも、ランチ営業なら、自分ひとりでフラリと訪れてもいいわけだ。
そうと決まれば、まずは三木の町に直通する国道175号へ。そして、あとはひたすら175号を北上すればいい。
真夏到来を告げる日差しが強烈なので、ロードに乗るときに使うフェイスカバーで顔面と首筋をガード。さらに、眼鏡にクリップオン式のサングラスを取り付ける。
夏ライドの準備万端。三木へ、「張家」に向かって、GO!
1時間半ほどカラクルのペダルを踏み続けて、ようやく「張家」到着。
時刻は正午を15分ほど過ぎている。
久しぶりに店内に入ると、すでに待ち人の列ができている。やっぱり、ランチ時間も人気なんだな~。
普段の外食なら、自分は待ってまで食べることはしない。しかし、今日に限っては話は別だ。名簿に名前を記入して、しばらく待つ。
その後、席に通され、タブレット式のメニューを見る。
ランチメニューが各種ある。その中から、かつて好きだった「酢豚」をメインとしたランチをチョイス。
しかし、ふと単品料理の「から揚げ」も目に入ってしまった。から揚げも旨いんだよな~。
酢豚、から揚げ、どっちにしよう。
どうしよう、どうしよう。
結局両方注文してしまった~。
注文の内訳は、酢豚のランチメニューセット + 唐揚げ単品(5個)。
到着した料理の物量に、やや怯む。
特に、から揚げは、一つひとつがゴロリとでかい。
家族で来た時はシェアして、一人1つか、せいぜい二つだったもんな~。
それが、5個。食えんのか、俺。
もし、無理ならから揚げを折りに入れてもらって、持ち帰るか。
そんなことを思いながら、まず、酢豚から食べ進める。
久しぶりの味、まったり甘辛、大ぶりな肉に、野菜もたっぷり。旨い。
そして、大ぶりなから揚げはサクサクジューシーで、やはり旨い。
食えんのか?と心配する自分の気持ちをよそに、箸は走り続けて、いつしか完食。
食えるもんだな。
しかしながら、昼間から相当な肉量を食ったな。
当初は個々から最寄りの神戸電鉄三木駅から輪行で帰ろうかと思っていた。しかし、これほどのカロリーとたんぱく源を摂ってしまった以上、ここでライド終わりというわけにもいくまい。
西神中央あたりまで走るか。
まんぷくのハラをさすりつつ、お店を出る。そして、炎天下のもと、ふたたびカラクルにまたがる。
食べたら、走れ。
腹ごなしに、GO!
▼Gogoleの口コミでもわかるように、開店早々に訪れないと、並ぶこと必至。