私用のため、定期的に訪れる武庫之荘。
本日も午前中にその用事を済ませた。さて、これからどうしよう。
そうだ、先日ネットニュースのローカル記事で見かけて気になっている、西宮のカレー店を訪問してみよう。
歩いていくには少々遠いので、これまで時折利用してきたシェア自転車「ハローサイクリング」(以下 ハロサイ)を使うことにした。
武庫之荘には大井戸公園入口に、大規模なハロサイのステーションがある。そちらに出向き、ずらりと並んだ自転車のうち、どの機材を借りようかな・・と端からながめていくと、おや、見慣れぬ色・形の自転車を発見。
ハロサイの自転車と言えば、白いママチャリタイプの電動アシスト自転車(以下「電アシ」)というのが定番だ。
しかし、今回新たに発見した自転車は、黒色。そして、形状がクロスバイクぽい。しかも、電アシだ。
実際のところ、前後に泥除けが付いていたり、チェーンガードがあったりと、ややシティサイクル寄りの装備。
それを差し引いても、ほぼE-バイク(電アシのスポーツ自転車)と言える形態だ。
ダウンチューブにはこの機材の名前と思しき「KUROAD Lite」の文字がある。「クロード ライト」と読むのだろうな。
「このクロードを借りよう」、そう思ってハロサイのスマホアプリを立ち上げたところ、ちょうどこの自転車の紹介広告が画面上に表示された。
どうやら、最近ハロサイに導入された機材、ということのようだ。確かに目の前の自転車は、真新しい。
スポーツバイク寄りで、新品となれば、走りも良いに違いない。
さっそく貸出手続きをスマホですませ、持ってきておいた折りたたみヘルメットを被り、落ち葉舞い散る晩秋の公園からクロードをこぎだした。
走り始めると、これまで利用してきたハロサイのママチャリタイプとは全く乗り味が違うことがわかった。
ママチャリタイプは重量が大きく、特に大きな前かごが付いたハンドルが重鈍で、これらが操作性を損なっている感があった。
しかし、このクロードは、前かごは小さめ。さらにフラットバーに近い形状のハンドルは扱いやすく、きびきび動く。
タイヤもママチャリタイプに比べてやや細目のセミスリック。思った以上に、ロードバイクに近い走り心地だ。
機敏な操作ができないママチャリ電アシで車道を走るのは神経を使うが、これならロードバイクとあまり変わらぬ感覚で車道走行もできそうだ。
電アシ機能を使わずとも良いくらいだが、ONにすると、さらに軽快に。
重めのギアのままであっても、アシストで軽快に走り出すことができる。そして、そのまま重いギアを踏んでいけるので、スピードに乗りやすい。さらに10kg以下のロードバイクと異なり、電アシゆえ結構な重量があるので、一旦スピードに乗ると、慣性でぐんぐん走る。
これでブレーキが弱いと怖いところだが、ブレーキはしっかり効く。いいね~。
最初クロスバイクにありがちなVブレーキかな?と思っていたのだが、信号ストップの際にブレーキの形状をチラっと確認すると、なんと前はキャリバーじゃん。
このキャリパーブレーキは、キリっと効く。自分のクロモリロードについてるTiagraグレードのものより、明らかに効きが良いw
ちなみに後ろはドラムブレーキ。機材が新しいせいもあろうが、こちらもしっかり効いている。
電アシ機能を使えば、制動、そして加速は、ロードに勝るとも劣らない!?
いや~、いいね~。この自転車。走っていて、楽しい。
ただ、メリットは裏を返せばデメリットという部分もあり、なにかと凹凸のある歩道を徐行する場合は、太いタイヤのママチャリタイプのほうが安定して走れるように思う。
また、スピードは出せるものの、バッテリーその他の装備のため、ロードよりはるかに重量はある。いくらブレーキの効きが良いと言っても、調子にのって加速していると、いざという時に急停止しづらいかも。
そういった注意点はあるが、まあ面白い自転車だ。
後で調べたところ、ハロサイステーションに置いてあるクロードは、まだまだ少ないらしい。この日たまたま出会えて、ラッキーであった。
※ママチャリタイプとは料金体系がちょっと違うので、その点だけ要注意。