スマホでニュースサイトを眺めていたら、ローカルネタでとある店が紹介されていた。
お店の名は「パピーのカレーうどん家」。
カレーうどん専門店というのは、なかなか珍しい。
機会を見て足を運ぼう・・そう思い、GoogleMapで場所を調べた。
新開地か。
ちょっと身構える。
ド昭和で、良くも悪くも気取らず、ガサツな感もある、タフな町。
まあ、令和の今ではそこまであからさまではないが、そんなイメージは根強くある。
さて、この週末は近くの兵庫駅方面に用事がある。そこで、ちょいと足を伸ばして、このカレーうどん店を訪問してみることにした。
11時開店らしいので、それに合わせて自転車で訪問。
お店はすぐに見つかった。
壁がないのが特徴で、道路からオープンキッチン&カウンター席が丸見え。
おまけに、お店にほとんど接するように、作業中のダンプトラックがドデンと止まっている。
いきなり、いかにも新開地な風景全開だ。

まあ、この町でそんなことに怯んではいられない。迷わずお店に入り、カウンター席につく。
ちなみに、このお店の名物は「カツカレーうどん」だそうな。カツカレーは一般的だが、カツカレーうどんとなると、ほかではあまりないように思う。
そのカツカレーうどんを注文すると、「(フライヤーの)油がまだあったまっていないので、10~15分くらいかかる」と言われる。
せっかくなので名物を食べたい。特に急ぎでもないので、待つことにする。その間、店内を観察。
お店は、キッチン内のお姉さんワンオペである模様。
一人だと手が回らないのか、カウンターの上には、たぶん昨晩から置きっぱなしであろう、一升瓶やウイスキー便が無造作にポツポツと置かれていたりする。
なんなら、カウンターの上にも、たばこの外装フィルムの抜け殻が放置されたりしている。
メニューを見ると、「ごはん 最初の一杯無料」とあるので、ご飯を注文しようとしたが「まだご飯が到着していない」とのことであきらめる。
人によっては「グダグダやないか~」と怒り出しそうなところだが、ここは新開地。そんなことで、いちいち腹を立ててはいけない。
新開地、そして地続きの湊川あたりのお店を訪れると、清潔・キッチリ管理な近代チェーン店に慣れた身には、「えっ!?」と思ってしまう事柄は時々ある。
そして待つこと10分あまり、カツカレーうどんが到着。

なお、カウンターテーブルと、椅子の高さがミスマッチで、卓上に置かれたどんぶりは、ほぼ顔の近くに位置してしまう(想像するに、居抜き物件に、手持ちの椅子を持ち込んだ・・とかであろうか)。
いろいろとユニークな店舗だ。
そして、いざカレーうどんをたべてみると・・これが、ウマいのだ!!
カレーつゆの中には、濃厚なうま味とコクが満ちている。
よく見ると、つゆの中にはひき肉ほどの細かい肉片がモロモロと浮いている。まるでラーメンの背脂のよう。
煮込まれた肉片の欠片かと思われるが、そのエキスがしっかりつゆに溶け込んでいる。
カレーうどんのつゆにありがちなエグ味は全くない。するすると飲めてしまう。それでいて、程よくスパイシー。
つゆにひたったカツは揚げたて、アツアツ。はじめのうちはころもサクサク。それが食べ進むにつれて、ころもが程よくはがれて、つゆに混じり、しかしそれもいい味出している。
このカレーうどんは、カツとつゆが主役だ。
食べてて思った。このカレーうどんは、ジャパニーズ・スープカレーだな、と。
おもわず、つゆは最後まで飲み干してしまった。
食べ終わる頃には、お昼前なのに、席は次々と埋まっていった。そして、その全員がカツカレーうどんを注文していた。
カツカレーうどん、もはや新開地名物と言って過言ではないかも!?