まったり巡行

自転車でゆったり、カレーでまったり。

【まったり自転車】福井の端っこ、若狭の町巡り (前編)~ 鯖街道を経て小浜へ <旅一日目:2026年6月4日(木)>

元々は、梅雨入り前に、別の地域をロードバイクでガッツリ走る自転車旅を計画していた。

 

しかし、このところ気温30℃越えの夏日が珍しくない。そんな環境で連日の長距離ライドは少々しんどいかと思い直し、近場で手頃なルートを物色。そして、今回の旅先を見つけた。

 

その旅のルートとは、琵琶湖西岸から山中を通り日本海側に出て → 若狭湾に臨む福井県南部の小浜~敦賀とめぐり → ふたたび山を越えて琵琶湖方面に戻ってくるというもの。これを二泊三日で走る計画だ。

 

走行距離は初日30km余り、二日目・三日目はいずれも50㎞程度。この距離ならば多少暑くなろうが、問題なかろう。

 

山中を通るので、多少はアップダウンもあるだろうが、折り畳み小径車のカラクルで十分走り切れるはず。

 

そう考えて、梅雨の迫る木曜日、早朝から輪行袋にカラクルを携えて、JRに飛び乗った。目指すのは湖西線、近江今津駅。

 

琵琶湖の西岸、JR湖西線の近江今津駅が今回の旅のスタート。

 

近江今津駅付近から国道303号線をたどれば、小浜まで一直線だ。楽勝~♪ 余裕~♪ 

 

道路看板の文字はかすれて読みづらいが、あの交差点を左に折れれば、ちょい県道を経て、小浜まで続く国道303号線に至る。

 

・・・と思って走り始めたが、前回記事に書いた通り、いきなり手ひどいパンクに見舞われた。

 

▼ パンクの顛末を書いた前回記事はこちら

matapato.hateblo.jp

 

人気のない歩道で、ゴニョゴニョとタイヤチューブを交換。気を取り直し、琵琶湖と日本海を隔てる山地に向かって、走行再開だ。

 

少し進んだだけで、国道沿いの風景は、琵琶湖畔の住宅地から、のどかな山の風景へと変化。

 

道は登り基調だが、平坦に近い感覚。ごくゆるい「微坂」登りが続く。ゆるゆるマイペースで進む。

 

国道303号は、滋賀方面から若狭方面へと抜ける大動脈なので、そこそこ交通量はある。平日なので、コンテナ車などの大型車両の姿も目立つ。

 

路側帯が頼りない区間も散見されるので、状況に応じて一旦停止。端に寄って車を先に行かせたりしつつ、安全重視で道程をこなす。

 

細くとも、一応路側帯はある。ただ、横から生い茂る草木が路側帯内に張り出して、走りにくいこともしばしば。

路側帯が広い区間もある。こうなると、ダンゼン走りやすい。

琵琶湖へと流れる渓流。青々とした木々の色が目にまぶしい。

途中、大きな分かれ道はここだけ。国道303号を示す道標に従って、このまま直進だ。

どんどん山が近づいてくるぞ。きつい登りが待っているのかな・・と思いきや、別種の難所が待ち受けていた。

 

さらに山地の奥の方に進んでいくと、難所が現れた。トンネルである。

 

ここから先はトンネルが相次ぐ。そして、そのどれもが、ちょい古めのトンネルなのだ。

 

私はトンネルに出くわした場合、基本的には(路側帯がしっかり広めとか、トンネルがごく短いとかでない限り)歩道を進むようにしている。トンネルの車道走行はキケン、旅先の初見トンネルならなおさらだ。

 

ただ、古いトンネルは、この歩道がたいてい狭い。自転車が走行出来ないほど狭い。

 

しょうがないので、自転車のハンドルを握り、トコトコトンネル歩道を押し歩き。

 

それだけならまだしも、その歩道の路面状態が良くない。

 

古いトンネルゆえ、あちこち壁面がひび割れ、地下水が染み出している。先日通過した台風の雨の影響もあるのだろう、歩道の上に水がビチャビチャ流れて、路面は泥でドロドロ。うう・・・歩いていて、キモチワルイ。

 

万一、泥に足元を滑らせてバランスを崩し、車道側に転倒してしまったらエライこっちゃ。しっかり一歩づつ、慎重に進む。

 

こんなひどい状態がトンネル毎に繰り返される。中には長さ1㎞にも及ぶトンネルもあり、辟易。そこを通過した後に足元を見ると、灰色の泥が靴の周囲にからみつき、ドロッドロ。んあ~。

 

靴を泥だらけにしながら長大なトンネルを通り抜けた後に、振り返って撮影。まあ、トンネルが多い分、登りが少なく楽だったと言えなくもないが・・・

 

そんなトンネル多発エリアを抜けると、ようやく山越えのピークを越えたようで、そこから下りがはじまった。

 

トンネル連発の難所を抜けると県境越え。福井県入りが山道のピークで、あとは下りかな~

 

序盤のパンクと、中盤のドロドロトンネル押し歩きで時間を取られただけに、下りでは楽さがひときわ身にしみた。

 

快調に坂を下っている途中、国道から一本横に逸れた場所に、道の駅が見えた。事前調査によると、その周辺が、その昔、鯖街道の宿場町として栄えた「熊川(くまがわ)」という町であるそうな。

 

時刻はちょうど正午頃。ここで一旦ランチ休憩。

 

道の駅にて。鯖街道には宿場町がいくつもあるが、熊川はその代表格だそうな。

目抜き通り沿いに、古い町並みが保存されている。ただ、観光地化されており、食事処やカフェなども多数。

 

周囲には鯖料理の看板も見えるが・・・鯖は食べずに、カレーを食べた。

 

それというのも、この宿場町に、カレーとコーヒーが旨いジャズ喫茶があるとの情報事前に得ていた。ぜひそこで食べたいと心に決めていた次第。

 

ちなみに、ドロドロの靴のままお店に入るわけにいかないので、手持ちのウェットティッシュを使い、事前に丹念に泥を落とした。

 

そして、古民家を改装したお店で、ジャズを聴きながら、カレーとアイスコーヒーを味わった(※カレー詳細は別途記事にまとめる予定)。

 

道の駅にも寄ったところ「鯖街道ミュージアム」というミニ博物館があった。自転車旅だと、どうしても移動に時間を使うので、こういう短時間でサクッと見て回れる規模の展示はありがたい。

 

鯖街道の歴史手短に学んだあと、熊川の宿場町に別れを告げ、ふたたび国道に戻り、坂を下る。

 

その後も、おそらく昔は鯖街道の宿場町であったろう小集落が沿道にちょくちょく現れる。先ほどの熊川ほどの規模もなく、観光地化されてもいないが、歴史を直に感じられて興味深い。

 

さらに車輪を進めると、熊川のあたりでは渓流だった川はいつしか大河になり、それにつれて周囲もだんだんと町郊外の感じになってきた。今日のゴールは近いぞ。

 

広々とした河口の風景。海近し、つまり町近し。小浜まであとわずかだ。

あの交差点を右に折れれば、小浜市街だ。どんな町だろう。見知らぬ街の中心街にたどり着く前のワクワク感、これが自転車旅のだいご味の一つだ。

 

そして、14時頃に小浜の町中に到着。

 

ホテルのチェックイン時刻まで、まだしばらく時間があるので、街中をぐるっと見て回る。

 

古い町並みが残り、道路や歩道も整備されている小浜の市街。

「小浜市 まちの駅」という建物に恐竜発見。そういえば、福井は恐竜が有名だったっけ。ただ・・なぜ白衣?

町中を巡り、小浜駅に到着。ホテルのチェックイン開始まで時間があるので、このあともぐるっと町を巡った。

 

町の中心はJR小浜駅で、そこから扇状に伸びる各道路沿いに商店街が続く。ただ、残念ながら今ではシャッター街化が相当進んでいる。

 

かつては城下町として、漁業の町として、さらには大陸に向けた玄関口として繁栄したものであろうが・・・見ていて、ちょっと寂しい風景であった。

 

なお、中心街といえるエリアは思いのほか小さく、自転車ならあっという間に見て回れる。

 

まだ時間があるので、小浜城跡等がある沿岸方面にも足を延ばしてみたが、そのあたりは橋や道路の大規模工事中で地元民以外は立入禁止となっていた。残念・・・

 

15時過ぎに早々にビジネスホテルにチェックイン。そして、今朝、パンク補修の際に交換した穴あきチューブを、パッチを使って丁寧に補修。

 

そして、宿近くの地元系ファミレスで晩御飯を早めに取り、ゆっくり脚を休め、明日の以降の旅路に備えた。

 

せっかく鯖街道の始点、小浜にやってきたのだから、晩御飯は鯖料理も食べねば。地元系ファミレスでビールを飲みつつ、この店の名物だという「鯖ンバ」(鯖入りの混ぜご飯。名前からして、おそらく韓国料理「ビビンバ」から着想を得たメニューであろう)と、これまた福井名物「おろしそば」を賞味し、一日の疲れをいやした。

(中編に続く)

 

【まったり自転車】福井の端っこ、若狭の町巡り <乗り日:2026年6月4日(木)~6月6日(土)> (即日メモ + 本編全3回)

即日メモ: パンク神降臨! ~ 若狭湾自転車旅で、出鼻をくじかれるこのこと
前編: 鯖街道を経て小浜へ <旅一日目:2026年6月4日(木)> ★このページ★
中編: 若狭の海沿いで野生動物に遭遇 <旅二日目:2026年6月5日(金)>
後編: 敦賀から山を越えて琵琶湖に <旅三日目:2026年6月6日(土)>

 

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