まったり巡行

自転車でゆったり、カレーでまったり。

【まったり自転車】福井の端っこ、若狭の町巡り(中編) ~ 若狭の海沿いで野生動物に遭遇 <旅二日目:2026年6月5日(金)>

小浜のビジネスホテルで、朝6時起床。昨日地元スーパーで買ったおにぎりでパパっと朝飯。鯖の町だけあり、他ではあまり見ない鯖のおにぎり(しかも複数種類)が普通に市販されているのはさすが。

 

8時前にはホテルをチェックアウト。小浜の町中をくるっと走ってから、敦賀方面に向けて出発。

 

「おばま」つながりで、シャレ作られたのであろうオバマ元米大統領像が観光ホテル前にあった。あまり似てね~w

橋を渡って町を出る。町中と郊外を川がキッパリ隔てる様は、地方の小さな町でよく見かけるパターンだ。

左手に行けば、拳骨のように海に突き出た内外海半島(うちとみはんとう)に至る。そちらに向かう「エンゼルライン」という道路も気になる。しかし予定外の寄り道はせず、先に進む。

向こうに見えるのが内外海半島。「エンゼルライン」は、半島の山の頂上まで伸びているらしいので、行けば多分半日近く潰れるだろう。さすがに寄り道できない。

 

郊外は道路状況が悪化するのではないかとチョイ心配していたが、自転車歩行者道(自歩道)がしっかり整備されている。その上、車道には自転車ナビマークまであるではないか。どうやら、サイクルツーリズムにフレンドリーな土地柄のようだ。

 

今日は小径車でのポタ旅なので、風景を眺めながら、自歩道に乗ってゆるゆる漕いでいくことにする。驚いたことに、この自歩道、途切れない。周囲に人家がなくなっても延々と続いていく。これはちょっと珍しい。

 

そのうち、道は山地に差し掛かった。どうやらここから山あいの地になっていくようだ。

 

ここから先は結構アップダウンあるのかな~。いまだ太陽は顔を見せず、やや肌寒いが、上着を脱いで登りに備えた。

 

朝、ホテルを出る時は肌寒いくらいで、夏用の薄手ロングスリーブの上に、カジュアル調の春秋ジャージを重ね着していた。ここから登りが出てきそうだ。そこで、上の春秋ジャージを脱いで、坂に備える。

 

しかし、警戒していたほどの登り坂はない。昨日走った琵琶湖→小浜の国道303号と同じく、次々と現れるトンネルが山をつらぬいていくので、せいぜいユル登りがある程度。

 

しかも、国道303号と違って、このあたりのトンネルはすべて自歩道がしっかり整備されている(基本的に海側のみだが)。そのため、安全かつ快調にトンネルを通過することができる。

 

トンネルの合間に現れる景色はビュースポットだらけ。空が曇りなのが残念。晴れてたら、もっともっときれいなんだろうな~。

 

なお、驚いたことに、トンネル内であっても、車道に自転車ナビマークが描かれている。歩道外側線はあるにはあるが、幅はごく狭い。そんなトンネル内を自転車で走るのは、ちょっと危険ではないか?しかも、全長1㎞以上に及ぶトンネルもあるのに・・。

 

全長1㎞超のトンネルに向かう車道にも自転車ナビマークが描かれている。ちょっと危なくないか・・?車に対して「自転車注意」の看板も一応立っているが、小さすぎて、たぶんドライバーは注意を払わないだろう。

薄暗いトンネル内。車道はさほど広くない。このあたりの貴重な幹線道だけに、大型車両も頻繁に通る。片側だけとはいえ、走行可能な幅広自歩道があるのだから、自転車はこちらを走るよう誘導したほうがいいんじゃないかな・・・。

 

自分は自歩道を走りつつ、そんなことを心配しながら、海岸沿いの自歩道を進む。

 

空は曇り、小雨がたまにポツポツ落ちてくる。まあ、暑くなるよりかはいいか。

 

海と山に挟まれた場所ながら、時折小さな町や集落は現れる。それぞれ漁村であったり、ビーチと海産物が名物の観光地であったりするようだ。自歩道が途切れないのは、それらの町や村の間で人の行き来があるからなのかな~と推察。

 

走っているうちに、海水浴場で有名らしい「犬熊」なる地名が目に付いた。

 

う~ん。「熊」の文字が気になるな。

 

昨今、毎日のように、人里へのクマ出没が報道されている。もしかしてこのあたりは、昔からクマが出没するからそんな地名が付けられた・・・なんてことはないだろうか?

 

そういえば、昨日立ち寄った鯖街道の宿場町も「熊川」だった。もしかして、若狭近郊はクマ多発地帯だったりして・・・。

 

そんなことがフト頭をよぎり、少々不安な気持ちを感じつつも、ペダルを踏み続けた。

 

すると、自歩道の先に、なにやらこんもりとした灰褐色の物体が見えた。

 

んん? なんじゃありゃ。倒木か何かか?

 

しかし、表面がなにやら毛むくじゃらのような気が・・・ま、まさかクマ!?

 

・・・いやいや、TVニュースで見るクマは真っ黒だ。前方の物体は、そこまで黒くない。

 

では、あれはいったいなんだ?と疑問符が頭の上に浮かんだ時に、その物体モコッと動いた。こちらを振り向く二つの赤い顔。

 

あ、あれは・・・サルか。野生のサルだ。

 

二匹のサルがこちらに背を向けて、くっついて座っていたので、物体としてちょっと大きめに見え「すわ、クマか」と思ってしまった次第。

 

サルは当方の接近に気づくなり、あっという間に自歩道と海側の林を隔てるフェンスをピョンと飛び越え、目の前から消えた。

 

そのまま自転車を進めて、サルが消えたあたりの横の林を見ると・・・赤いお面が林の暗がりからこっちをじっと見ている。

 

一瞬、スマホでその様を写真に撮ろうかとも思ったが、彼らを刺激する動きをすると、逆ギレしてとびかかってくることも考えられないではない。

 

撮影はあきらめて「単なる通りがかりですよ~」「君らに興味はないよ~」という風を装いつつ、しれっとその場を通り過ぎた。

 

それにしても、野生のサルに遭遇するとは。人里離れた旅路であればこその、ちょっと珍しい経験であった。

 

トンネルを抜けると、海に面した美しい棚田が現れた。本当にこのルートはビュースポットが多い。

海と山に囲まれた、こじんまりした集落が沿道にちょくちょく現れる。これまた絵になる風景だ。

小浜市街から海沿いにずっと続いていた長大な自歩道がとうとうここにて消滅。ここからは車道走行だ。気を付けて走ろう。

 

その後長いトンネル(走行可能な自歩道あり)を抜けると、風景が海岸線から農村地帯へと変わり、湖が見えてきた。

 

この先のT字路を左に折れると、「三方五湖」の湖畔まわりをぐるっと走ることができる。

 

今回の旅行を計画するまで知らなかったが、小浜と敦賀の中間の海岸付近には「三方五湖」という5つの湖が集まっている。

 

湖の間の山岳には「レインボーライン」なる観光道路が走っており、山頂の展望テラスからは五湖と海を一望できるという。しかも、山頂のカフェにはワイン煮込み若狭牛のカレーがあるという。ぜひレインボーラインを登り、景色を堪能しながらそのカレーを味わいたい。そのように計画して、楽しみにしていた。

 

五湖の中で最も内陸にある「三方湖」の岸辺を走る。観光地とはいえ、それらしい施設はあまり見かけない。その落ち着いた雰囲気もまた良し。

途中見かけた、かやぶきの船小屋(この地の伝統的な様式を再現したものだそうな)。鄙びた味わいのある湖の風景にぴったりだ。

 

「三方湖」と細い水路でつながる、次なる湖「水月湖」の湖岸に至り、目指すレインボーラインの入口にたどり着いたが・・・なんと!レインボーラインは自転車通行禁止とな!? ガックリ・・・。

 

「自転車通行禁止」をこ大々的にアピールするレインボーライン入口。ガッツリ坂を上る気になっていたので、ちょっと拍子抜け。

 

しょうがないので、自転車ナビマークに導かれ、「水月湖」の湖岸沿いに伸びる細い道を進むことにする。

 

山に囲まれた湖は、曇天の下、ひっそりと重く沈み込んでいるように見えた。晴れていると印象は全く違うのだろうけど。

ほの暗い木立越しに見える湖の風景は、幽玄、森厳といった感じ。

先日の台風の影響か、湖水はやや濁っている。そして水位が高い。もうちょい雨が降れば道路に水があふれ出してきそうだ。

 

そして、次なる湖、「日向湖」方面に移動。先ほどの「水月湖」とは川でつながっている。

 

「日向湖」は海と直接つながっているので、岸には漁船が多数もやってある。湖岸がまるごと漁村といった趣きだ。

「日向湖」を後にして、日本海側に出た。向こうに見える小さなアーチ橋の下が湖と海を繋ぐ唯一の水路。橋の高さはさほどないように見えるが、干潮時を見計らって漁船は出入りするのだろうか。

 

それにしても、ハラヘッタ。もう正午が近い。朝から自転車こぎっぱなしだもんな。レインボーライン山頂の若狭牛カレーにはたどり着けなかったが、付近でカレーを食べれる店はないだろうか。

 

空腹を感じつつ隣の「久々子湖」方面に移動したところ、五湖巡りの観光船乗り場があり、そこにカフェが併設されているのを発見。ここで食べることにした。

 

このカフェでちょっと変わり種のカレーを食べることができた(※カレー詳細は別途記事にまとめる予定)。

 

胃袋にエネルギーをチャージしたのちに、五湖エリアに別れを告げて、敦賀に向けて再出発。

 

地図で見ると、付近を走る国道27号をたどれば、まっすぐ敦賀の町中に至るはずだ。

 

ところが、旅先あるあるで、その国道27号は途中で自動車専用バイパスになってしまった。

 

山をつらぬき敦賀を一直線で目指すバイパスと離れて、自転車の私はぐるっと大回りして海岸沿いを走ることに。

 

自転車通行禁止の表示が現れた。自転車は側道へ行けとな?ムムッ、これはちょっとイヤな予感がするな。

高架化する国道から側道は横に逸れていく。ああ・・・これは自転車は遠回りさせられるパターンだな。

 遠回りルートの海岸沿いの道路を進むと、目の前に山が迫ってきた。最期にひと山越えて敦賀の町に入ることになりそうだ。

 

大回りさせられた後に、峠越えが待っていた。まあ、今日は予定していたレインボーラインを登り損ねたので、最後にプチクライムをこなすのも悪くはないか。

 

 「関峠」を目指す峠道を進む。坂のふもとに店がポツポツ集まっている場所があり、待ち受ける登りに備えてコンビニで水を購入。

しかし、たいした坂ではなく、ダラ坂をダラダラ上っているうちに関峠のピークを越えた
(坂の向こうから登ってきた形。振り返って撮影)。

 

峠から下り、敦賀の市街地入り。ただ、町中に入っても、本日のゴールと定めたJR敦賀駅になかなか到着しない。敦賀って、こんなに大きな町だったのか。

 

ずいぶん前に敦賀を訪れたことはあるが、その時は電車の乗り換え時に駅周辺をチョロッと見ただけであった。こんなに広がりのある町とは思っていなかった。

 

そして、JR敦賀駅到着。駅周辺の道路沿いに、歩道が再整備された商店街が広がるが、正直、あまり賑わっている感はない。

なぜか「銀河鉄道999」のキャラクター像の数々が駅前に立っていた(もちろん車掌さんのほかに、鉄郎やメーテルも居る)。別に松本零士ゆかりの地というわけでもないようだが、観光町おこしの一環で設置されたようだ。


その後、敦賀の町をぐるっと走ると、駅から離れたところに大規模なロードサイド街があった。全国おなじみのチェーン店が立ち並ぶ。今では駅前よりも、こちらの方がにぎわっている感じだな・・。

 

そんな具合に街の現状を観察した後に、15時過ぎにホテルにチェックイン。

 

その日の晩御飯は、地元系の回転すし店で、海の幸を堪能。生ビールも2杯飲んで、しめて5千円が胃袋に消えていった。

 

ライドを無事終えた後の旅先メシは、どうしてこんなに旨いのだろう。

 

(後編に続く)

 

【まったり自転車】福井の端っこ、若狭の町巡り <乗り日:2026年6月4日(木)~6月6日(土)> (即日メモ + 本編全3回)

即日メモ: パンク神降臨! ~ 若狭湾自転車旅で、出鼻をくじかれるこのこと
前編: 鯖街道を経て小浜へ <旅一日目:2026年6月4日(木)>
中編: 若狭の海沿いで野生動物に遭遇 <旅二日目:2026年6月5日(金)> ★このページ★
後編: 敦賀から山を越えて琵琶湖に <旅三日目:2026年6月6日(土)>

 

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