法律上、公道を走る自転車には、「警音器」の取り付けが必須らしい。
警音器、つまりはベルやホーンのことだ。
まあ、車両だものね(軽車両)。
でも、ロードバイクに、あの大きなおまんじゅう型の、ジジリ~ン!とかチーーーン!と鳴るベルは似合わない。
ホーン機能も装備されたフロントライトも販売されているけど、形状が大きくて目立つ(おそらく各機能用の部品と、大きめのバッテリーが必要だからデカくなるのだろう)。
週末ゆる乗り派の私は、夜間を走ることはほぼないので、ライトは簡単に取り外しできる、小さなもので十分だ。見た目スマートだし、駐輪時にチャッと取り外しておけば、ライトだけ盗まれることもない。
そこで、ロードバイクに取り付けても、目立たない「警音専用器」を探してみました。
見つけたのは、kong(ノグ)というブランドの「Oi」というベル。早速購入。
▼ こんな箱に入っている。
取付は簡単。一か所切れ目が入った輪っか状なので、その切れ目からグイッと広げて、ハンドルバーにパクッと装着。あとは、アーレンキーでボルトを締めるだけ。
▼ 軽く締めて、金属部分が上にくるようくるっと回して、下から増し締め。
▼ 左右どちらにつけるか迷い、それぞれで試してみたが、ワイヤーとの干渉具合から結局左側に。
細いアーレンキーが必要だ。手持ちのものがあってよかった。
・・と、思いきや、取り付けた後で気づいたのだが、箱中の梱包材を持ち上げると、その下に専用のアーレンキーと説明書が入っていることが判明。
▼ 案内がないのでわからなかったよ。オイオイ、OiOi。
さて、早速鳴らしてみると、風鈴のようにか細く、後を引く音で「チーン・・・・」。上品な音質といえよう。
これで「警音器」の役割を果たすことができるのか??
いやいや、心配ご無用。
法律上「警音器」はみだりに鳴らしてはいけない ~ つまりは自動車のホーンと同じ扱い・・らしいのだ。
そもそも、路上で自動車に対してベルを鳴らしても、相手に聞こえない。
また、当然ながら歩道で歩行者に対して鳴らしてはいけない(自歩道であっても歩行者優先)、という議論もあり、何のために存在しているのか良くわからない状況になっている。
つまりは、ほとんど使いようがないのだ。
ただ、「ちょっとまわりの歩行者に気付いてほしい」シチュエーションて、全くないわけではない。そんなときに「ジリリーン!邪魔だ邪魔だ!」「チーン!どけどけ」ではなく、風鈴音で優雅かつ控えめに「チーン・・・・ごめんくださいまし・・」だと、許される。
ような気がする。
なお、Oiの安易なコピー商品がネット上で出回っているが、そんな安物は無視。
法律上、しかたなく取り付けるアイテムだもの、見た目がスマートな純正品じゃないとね。
▼ 大小の2サイズあり。事前の寸法確認が必要ですわ。2年保証、らしい。