用事ついでに、兵庫駅周辺を、折りたたみ小径車でポタポタ。
神戸市中央卸売市場がある出島(中之島)のあたりを通りがかったのが正午直前の頃合い。
以前のポタの際、この辺で気になる食堂を見かけたことをフト思い出した。
看板等の表記からするに、出島エリアに多い海運・倉庫系企業の従業員向けの食堂のようであった。
その時は既に昼飯済みのため通り過ぎたが、気になって後でネットで調べたところ、一般財団法人 神戸港湾福利厚生協会が運営しており、一般客でも利用できることが判明。
当然メニューにカレーもある。次回機会に立ち寄ろうと、心の片隅メモしておいた。
その心のメモが役立つ日が来た。
時は来た!それだけだ!
さっそく、その食堂「ピアハウス ひょうご」へと、自転車のハンドルを向けた。
ほどなく到着、さて自転車はどこに置こうか・・と考えつつお店の前をひとまず通り過ぎたところ、建物向かって右側の、建物とフェンスの通路のような場所が、実質二輪置き場になっていることがわかった。そちらに駐輪にし食堂入口に向かう。
ちょうどお昼時、市場や倉庫などが立ち並ぶ産業エリアゆえ、こちらの食堂に昼飯を求める人が相次いでやってくる。
部外者としては、邪魔にならぬよう、本格的に混み始める前に速攻で食べ去ろう。
さて、店内に入ると券売機がお出迎え。
券売機の上には、お店の名物であろうか、カレーセット(フルサイズのかけうどん or そば)600円ポッキリをアピールする写真が掲示されている。まさに、働く男のためのボリューム飯だ。
そのカレーセットにも惹かれたが、速攻勝負と決めているので、初志貫徹。カレーを単品で注文。370円とな。安っ!安っ!
購入した食券を奥のカウンターに持っていき、料理を受け取るというシステム。
カウンターのおばちゃんに食券を渡すと、ご飯の量は普通で良いかと聞かれる。ええっ、370円なのに、大盛無料なのか!
驚嘆しつつ、大盛でお願いする。
風体から部外者バレバレであったのだろう、おばちゃんから「まず、そこに置いてあるお盆を取ってね」「(カウンター横手に置かれている)スプーン取るのを忘れずに」と注意される。
そして、無事カレーを受け取り、開いているテーブル席に直行。幸いにして、まだ混み始める前で、相席にはならなかった。
さて、肝心のカレーがこちら。
大盛だけあって、さすがのボリューム感。何度も言うが、これで370円だよ。すごいお得感。
付け合わせはなく、具もほぼ見当たらない。微細な野菜のかけらがポツポツ見られる程度。
ほぼブレーンカレーといった感じだ。
さて、まずはこんもり盛り上がるごはんにスプーンを突き刺し、ルーを絡めて一口。
ほほう、意外とフルーティな味わい。酸味が一歩前に出ているタイプのカレーだ。
大昔、高校の学食で食べたカレーの味わいに近い気がする。古い記憶を呼び起こされて、ほっこり。
それにしても、予想以上にご飯の量が多い。
ルーの消費マネジメントに気を配りつつ、完食。
カレー専門店やレストラン・カフェのものとは全く異なるタイプのカレー。
あるいは町中の一般的な食堂ともチト違う。
おそらく、学食や職員食堂などの、施設運営食堂系とでもいうべきジャンルの、コスパ特化型カレー。
普段あまり出会わない、そんな一皿に出会えて、満腹、満足。
※ピアハウス店舗はポーアイ、六アイなどの神戸の出島エリアに数店舗ある模様。月〜土曜の朝から夕方ごろまで営業している店舗が多いようだ。土曜に出島エリアにライドに出かける場合、使えそうだ。