まったり巡行

自転車もカレーも投資も、まったり、ゆったり。

【まったり自転車】2024年しめくくり自転車旅 後編 ~ 寒風冷えびえ!知多半島めぐり <乗り日:2024年12月29日(日)>

くらがり渓谷訪問~  本宮山ヒルクライムから一夜明けて。さて、今日はどこを走ろうか。

 

昨日がっつり脚を使ったから、今日はのんびり、まったりモードで平地を走りたい。

 

宿泊したJR三河安城駅付近のホテルからは、知多半島が近い。そっちの方に行ってみるか。

 

ただ、知多半島をぐるっと一周する、いわゆる「チタイチ」ルートはハードすぎる。

 

それに、おそらく半島の根元は普通の市街地であろう。風光明媚な海岸の景色が堪能できるのは、半島の先っぽのほうにちがいない。

 

そこで、半島方面のJR終着駅「武豊駅」まで輪行で向かい、そこから半島の東海岸沿いを走り、師崎市の羽豆岬を経由して、西海岸沿いに抜けていくコースを設定した。

 

半島の先端に比較的近い内海市まで行けば名鉄知多新線が通じているので、そこをゴールにしてもよし。脚に余裕があれば、もうちょい根元のほうまで向かい、常滑市まで走っても良い。常滑は、名古屋とセントレア空港結ぶ名鉄空港線が通っており、それに乗れば帰りの新幹線との接続至便だ。

 

 

 


そういうわけで、輪行旅行のライド二日目、やってきましたJR武豊駅。

 

株主優待券で宿泊した三河安城駅前のホテルから、東海道線武豊線とJRを乗り継いてやってきた。付近のコンビニで補給食を購入してからライド開始。

 

ここから岬に達するまで、ひたすら南下していけば良い。

 

走り始めてしばらくはフツーの市街が続くが、次第にリゾート的な外観のカフェなどがポツポツ現れ、海岸が近いことが知れる。そのまま先にすすむと、長大なコンクリ堤防がドーンと現れた。

 

迫力のコンクリート堤防。走っている最中は海は見えないが、堤防の上に登ると目の前には海が広がっていた。

 

このあたりから、周囲の風景は鄙びた感が出てくる。ただし、交通量は意外と多い。半島先端エリアは鉄道が通じていいないので、全般車社会なのだろう。

 

「チタイチ」ルートを走るロード乗りがシュカシュカ追い抜いていくが、気にしない。マイペースで進む。ただ、強い追い風なので、意外と快調だ。

 

こんな心洗われるような光景にも遭遇。空・海・陸の色の対比が美しい。

 

岬が近づくにつれ、風圧がいや増してくる。今は追い風だから歓迎だが、岬を越えて向きを変えると、強烈な向かい風になるのでは・・ちょっとイヤな予感がした。その懸念は現実のものとなるのだが、この時は深く考えず、岬を目指した。

 

半島先端の師崎市街を抜けて、羽豆岬到着。

 

幹線道を外れ、遊歩道?をたどって羽豆岬先端に到達。特にモニュメントは無く、岩の向こうに立つ灯標が先端の目印。

 

ちなみに、岬の先端はすごい風。「寒風吹きすさぶ」という表現がぴったり。寒い寒い。

 

昨日の本宮山ヒルクライムでの反省から、本日は補給食たっぷり用意。物陰で風を避けてシリアルバーをモグモグ。補給食の封を開ける際、手袋を外すと、とたんに手袋が風に持っていかれそうになった。ヤバイヤバイ。こんな寒風の中、手袋なしじゃ走れんぞ。

 

風に十分気をつけつつ、補給完了。ライド再開。

 

とりあえず、ルートの折り返し地点といえる岬を通過したので、あとは半島の西側をたどって内地方面に向かうだけだ。昼が近いし、とりあえず最も近い町、内海まで走って昼飯にするか。

 

そう考えて、さっそうと走り出したものの、想像以上に向かい風がキツイ。

 

いや、これすごいぞ。真正面から突風が吹きつけると、ペダルを踏んでいるのに、ブレーキをかけたように停止してしまう。

 

砂浜付近では、道路にできた砂だまりから、砂粒が拭き上げ、顔面を襲う。ケホッ、ケホッ。

 

往路とは打って変わって、いきなりのハードモード。

 

漕いでも漕いでも、全然進まん。なんだこれ。これは内海をゴールとするしかないか。

 

昼が近づいてくると、反対車線にローディが増えてきた。数人がかりのトレインが何本も通り過ぎる。

 

向こうは強烈な追い風なので、ゆるポタ勢までえらく快調そう。おそらく、岬付近に散在する海鮮系のお店でなかよくランチなんだろうな。ただ、帰りは一転向かい風なので、熾烈な先頭の譲り合いバトルになるだろうw

 

そんなことを考えていると、こちらの腹も減ってきた。内海手前で見つけた、リゾート施設内のレストランで昼食。バイクラックがあったのでフラッと立ち寄ったが、これが大あたり。ビュッフェ形式で好きなだけ食べられた。カレーも食べたので、それはまたカレー記事にまとめよう。

 

いやあ、食った食った。しかし、これだけ食ってしまった以上、カロリー消費しないと・・そういう思いが湧き上がってきた。

 

スマホ地図でこの先のルートを見ると、もう少し行けば、海岸から離れるようだ。内陸なら、ここまで強烈な向かい風は無かろう。そう考えて、内海の先、常滑をゴールに定めた。

 

そうは言ってもしばらくは海岸沿いの道が続く。逆風にさらされつつ「もうしばらくの辛抱だ」と己に言い聞かせ、ペダルにトルクをかけ続ける。

 

途中の漁港で、そろって榊、日の丸、大漁旗を高く掲げる漁船団を見かけた。このあたりの漁村の年越し風習なのだろう。

 

絵にかいたような白亜の灯台。正面が撮影スポットらしいが、既に撮影中の人が。待っていると体が冷えそうなので、横手から写真を撮っただけでそのまま通過。

 

ようやく道路が内陸方向に入って行った際にはホッとした。海岸から離れると風は各段に弱くなる(とはいっても、向かい風ではあるが)。

 

古い町の中を通り、田園地帯を抜けて、ふたたび道路は海岸に出てきた。海の向こうに中部セントレア空港へと伸びる長大な橋が見える。

 

セントレア空港へと伸びるあの橋は、自転車で渡れるのだろうか・・? その場でスマホを取り出し調べたが、無理らしい。残念。

 

このあたりまで来ると、風はだいぶ弱くなってきた。だんだん景色が市街化していき、常滑市入り。

 

常滑周辺で見かけた、ぶっとい白線。名古屋近辺だけに、きしめんを想像させる。白線自体が半ば自転車レーンのようで、走りやすい。

 

後は道なりにゆるゆる進んでいくと、常滑の中心街に出てきた。

 

さて、常滑というと「常滑焼」が有名。それに関連する観光スポットは無いのかとスマホで調べてみたところ、窯元と直売所が集まっているエリアがあるらしい。ゴール前に、そちらもサラッと見ていくか。

 

その観光スポットは、市街の中の、周囲から隔絶したような小高い小丘の上にあり、短い激坂を登って到達。

 

窯元が集まる丘は小さく、ごくささやかな観光スポットだが、こんなところにも外国人観光客の姿が。最近ごくローカルな観光地に行っても、外国人の姿をよく見る。インバウンドが地方にも浸透してきていることを感じる。

 

常滑焼の窯元が集まる丘の上。細い通路が迷路のように張り巡らされ、ところどころに窯の煙突がある。

 

そして、ゴールの常滑駅到着。

 

途中の逆風には難儀したが、どうにかゴールの常滑市にたどり着いた。カラクル、おつかれ。

 

昨日の本宮山と、今日の知多半島、イイ感じで三河地方のサイクリングスポットを走ることができた。

 

折りたたみ自転車カラクル、昨日今日と、良く走ってくれたよ。

 

本年最終にふさわしいライドになった。

 

▼ 2024年しめくくり自転車旅 二日目12月29日(後編)走行ルート

 

(2024年しめくくり自転車旅 了)

【まったり自転車】2024年しめくくり自転車旅 中編 ~ 本宮山ヘロヘロクライム <乗り日:2024年12月28日(土)>

くらがり渓谷を出ると、いきなり始まる本宮山ヒルクライム

 

補給食は残すところ、ミニ羊羹半分のみ。

 

しかも背中には、パンパンになったバックパックを背負っている(会社からの帰途、そのまま旅行に転じたので着替えや宿泊道具、先ほど脱いだ綿入りジャンバー等を詰め込んでいる)。こいつが結構重い。

 

こんな状態で標高789mを登り切れるか少々不安。でも、ここまで来たら行くしかない。たのむぞ、カラクル。

 

くねくね山道をマイペースで登る

 

カーブ沿道には切り立った岩肌ドーン! いかにも山を登っている雰囲気があってイイ。

 

しばらく登っていて気付いたが、そこまでキツイ坂はない。斜度も一定。ダラ坂が延々続いていく感じ。

 

これなら、とりあえずイケそうだな。

 

何も考えず、無心になり、ひたすらクランクを回す。

 

交通量は少ないが、標高を上げるにつれて、ますます車の姿は見えなくなる。

 

しずしずと落ち着いて登れ、イイ感じ。

 

頂上エリア近くで見事なヘアピンカーブがあり、写真に取りたくなり一旦停止し、足をつく(じっさいのところ、足つきなしでも十分先に進めたと思う)。

 

ヒルクライム中に切り返しのカーブを見ると、テンション上がる。一気に登り切りたい気持ちと、一旦停止して写真に収めたい気持ちがせめぎ合う。

ヘアピンカーブの先端部から見た風景。ぐぃんと捻じ曲がる坂道の景色、とてもイイ!

 

さらに登り続けていくと、分岐路が現れた。

 

左側に進めば幹線道路に通ずるメインルート。右に折れれば、山頂エリアをつらぬく観光道路「本宮山スカイライン」だ。

 

とうとう「本宮山スカイライン」の入口にたどり着いた。GoogleMapによると、スカイライン方向に進むと、途中に「大パノラマ」という景勝スポットがあるらしい。これは見たいぞ。迷わずそちらに進む。

 

ここからは、山頂付近の山並みなりにアップダウンしながら、道が続く(このあたり地元の六甲山と似ている)。すでにヒルクライム本編は終了という感じ。

 

やれやれ登り切ったぞ、あとは道なりに走るだけ・・・と、安心したのが間違いだった。気が抜けると同時に、急に足が重くなった。

 

あるいは、麓で食べたミニ羊羹半個分のエネルギーが尽きてきたのだろうか。多少の登りがあるだけで、へばりそうになる。

 

すれ違ったローディーが「おーい、大丈夫か~」という顔つきで、片手を上げて去ってい行った。ハタ目にもヘロヘロに見えたのだろうな。

 

それでも、何とか足は付かず、走り続ける。

 

すると、前方に電波塔が見えてきた。「確か本宮山の山頂には電波塔があるという話だったな」そんな情報を思い出し、ここが頂上にちがいない・・そう思ってようやく足をついた。

 

電波塔のすぐ横の道。市境でもあるので、ここが頂上だと思ってしまった。


「やれやれ、登り切ったわい」そう思って、スマホを取り出し位置を確認すると・・あれ、山頂はもうちょい先のようだ。あちゃ~、だましピークかよ~

 

足をついてしまったので、ここで小休止。ミニ羊羹の残りを食べ、ケージのほぼ空になったペットボトルを、新たなものに取り換えた。

 

最後のエネルギー源と水分を補給し、気を取り直して、ふたたび進む。

 

しばらく走ると、前方の景色がいきなりドーンと開けた。

 

ちょっとした広場の向こうに、みゃくみゃくと連なる山々が見える。おお~、これがGoogleMapで表示のあった「大パノラマ」だな。ちょっと感動。

 

ヒルクライムのご褒美、大パノラマの景色。ここまで登ったかいがあるわ~。よくやったぞ、カラクル。

 

大パノラマに臨むちょっとした広場にたたずみ、しばし呆然と見とれる。

 

そのうちに、小雪がぱらついてきた。体も冷えてきたし、ふたたび自転車に乗り走り始める。

 

ほどなく林立する電波塔が見えてきた。そのあたり一帯が本宮山の山頂ということだな。

 

電波塔にょきにょき。あれが山頂か。これはこれで印象的な風景だ。

 

たちならぶ電波塔の脇を通り過ぎると、ようやく山頂エリア終了。ここからは下りだ。

 

雪降る中での下りはゼッタイ寒いだろう。バックパックから綿入れジャンパーを取り出し、ウインドシェルの上から着こむ。そしてくねくね曲がりくねる坂を下り始めた。

 

年末おしせまった時期にケガするわけにはいかない。慎重に慎重に。速度を落として下る。しかし、すぐに手がかじかんできた。分厚い手袋をしているのに。ことさら意識して、しっかりとブレーキレバーを握る。

 

安全運転で下りきり、ようやく山のふもとにたどり着いたのが午後1時半ごろ。体は芯まで冷えてしまった。

 

その後、前回「立ち寄りカレー」記事に書いた通り、あったかいカレーとコーヒーにありつき、一息つくことができた。そして、最寄のJR飯田線野田城」という駅に出た。

 

電車の本数少なく、さらに次の電車の時間が迫っていたので、すぐにカラクルを折りたたみ、輪行袋に放り込み、駅舎に入った。自動改札機も何もない、昔ながらの完全無人駅であった。

 

JR飯田線野田城駅が本日のゴール。木造、かわらぶきのナチュラルレトロ。由緒正しい田舎の無人駅であった。

 

いや~、疲れた。体力使いきった。

 

でも、明日もカラクルで走る予定なんだよね。

 

今日の宿は三河安城駅付近。さっさと宿に入り、晩飯をたらふく食って、ゆっくり休もう。

 

 

▼ 2024年しめくくり自転車旅 初日 12月28日(前編・中編)走行ルート

 

(後編につづく)

【まったり自転車】2024年しめくくり!三河自転車旅 前編 ~ 「くらがり」は「くらがり」でも・・<乗り日:2024年12月28日(土)>

2024年の仕事収めは12月27日(金)。

 

そこで、最終日の出勤ついでに折りたたみ自転車を持っていき、途中、乗換駅の新大阪のコインロッカーに自転車を預けることを思いついた。帰途、コインロッカーから自転車を取り出せば、そのまま新大阪から新幹線で旅行に出発できるぞ。

 

こりゃいいアイデアを思いついたわい。

 

・・というわけで、使用期限が近い宿泊系株主優待券の消化を含めて、27日(金)から2泊3日の自転車旅にでかけた。

 

印象に残る旅になったので、前・中・後編に分けて、ブログ記事にまとめていこう。

 

 

 

さて、仕事納め当日。

 

新大阪のコインロッカーから取り出した、輪行袋入りの折りたたみ自転車カラクルを携え、新幹線こだま号に飛び乗った。

 

目指すは愛知県東部、三河エリア。

 

帰省ラッシュで込み合う時期、遠方に出かけるのは面倒だ。新幹線沿線のそこそこ近場、株主優待が使えるホテルがあり、そして近辺に興味をそそるサイクリングスポットがある場所を探した結果、三河方面に狙いを定めた次第。

 

ひとまず初日は三河安城で新幹線を下車、在来線に乗り換えてJR岡崎駅前のホテルに宿泊。

 

さて、一夜明けた12月28日(土)。朝9時前よりJR岡崎駅前より出発。

 

今年のライド締めくくりへ。いくぞ、カラクル!

 

本日目指すスポットは2つ。「くらがり渓谷」と「本宮山(ほんぐうさん)」

 

本宮山はこのあたりのヒルクライムスポットとして有名らしい。

 

くらがり渓谷の方はよく知らない。名前が激坂「暗峠」に似ているのが面白く、ちょっと気になっただけ。景勝地らしく、場所も本宮山手前なので、ついでに寄ってみることにした。

 

まずは、岡崎の町を走り抜け、国道1号にとりつく。しばらく道なりに東へ進む。

 

国内道路の総代表「国道1号」。さすがに、年末年始なのに交通量は多い。

 

田園地帯を眺めつつ1時間ほど走行。すると、本宿という小さな町で、道路の真中にくらがり渓谷の方向を示す道標看板が現れた。

 

こんな看板が出ているということは、くらがり渓谷は(私が知らないだけで)それなりに知名度のある観光地のようだな。

道標看板の交差点で小休止。体があったまってきたので、上に着ていた綿入りジャンパーと脱ぎ、蛍光イエローの薄手ウインドシェルに代える。そして国道1号を離れ、山中方面に向かう国道473号に乗る。

 

この先、どの程度自販機があるかわからないので、この自販機でミネラルウォーターを1本購入。

 

その先しばらくは、えらく立派な道路が続く。

 

まるで自動車専用道のような、整備された道路が続く。

 

ただ、高速道路入口をしめす緑色の看板がちょくちょく現れるのが気がかり。もしかして自転車進入不可の道路に入っちゃったのか・・少々不安になりつつも、先を目指す。

 

 

道も立派だし、自動車専用道ぽい看板も現れる。このまま自転車で進んでいいのかな?多少不安になる。

 

実際には、もう少し走った先に高速入口があるというだけの話であり、そのまま自転車で走ってOKであった。

 

 

小さな町を通り過ぎ、その先の交差点を右に折れると、風景は田園地帯にかわり、両側に山が迫ってきた。

 

秋に走った丹波方面とよく似た風景。まあ、田園地帯って、だいたいこんな風景だが。

 

田舎でありコンビニがあるような土地ではないが、時折集落や工場等で自販機は見かける。

 

いつしか道は川沿いに。そして川に沿って広がる細長い集落が現れた。いかにも年季の入った古い集落だが、その中にサイクルラックを備えた、オシャレなカフェも見かけた。

 

朝はコンビニパンを3つも食べたて来たのだが、既に腹が減ってきた。手持ちの補給食はコンビニで買ったミニ羊羹1本だけ。あのカフェに寄って、なにか食べるべきかな・・一瞬迷ったが、目指すくらがり渓谷は観光地のようなので、そこまで行けば何かあるだろう。今はガマンだ・・そう考え、先を急いだ。

 

川沿いの集落を通り過ぎると、人里離れた雰囲気に。こんなところに観光地があるのか・・? いぶかしみつつペダルを踏みつつづける。

 

どんどん人里離れていく感じ。

 

そして、出発して2時間余り、ようやくくらがり渓谷に到着。

 

くらがり渓谷の入口を示す看板が出ており、その横に広大な駐車場があるが、ガラ~ンとしており、ひと気がない。

 

年末年始で人が来ないので、駐車場は無料開放中。えらく寂しい雰囲気であった。

 

本来は駐車場の中に管理棟があり、そこに売店もあるようだが、年末年始につき休業。付近の喫茶店も休業。

 

あちゃー、しまったな。補給食買い足すことできんわ。

 

地図によると、くらがり渓谷入口から標高789mの本宮山への登りがはじまるのだが、このすきっ腹で登ることができるのか。しかも小径車で。不安がこみ上げる。

 

ちなみに、このくらがり渓谷は、滝や奇岩等が散在する景勝地らしい。キャンプなどのアウトドアスポットでもあるようだ。

 

入口看板の反対側には、こんなに雰囲気のある滝がある。

 

人気のない駐車場の片隅に「くらがり八景 第一景 不動の滝」と書かれた看板があり、その滝を眺めつつ、貴重な補給職、ちっぽけなミニ羊羹を半分だけ食べる。

 

不動の滝。こちらの滝も、なかなか味わい深い景色だ。

 

こんな程度のカロリーで、本宮山越えれるのか? 不安だな~。

 

モヤッとした気分を胸に、くらがり渓谷を後にする。すぐに登りがはじまった

 

登りの入口あたりにSPECIALIZEDが運営しているらしい、MTBのトレイルコースがあった。

 

「クラガリ トレイル」とな。年末年始で閉鎖中だが、普段の週末ならMTBライダーでにぎわっているのだろうな。

 

自転車界隈で「くらがり」と言えば、つとに「暗峠」が知られているが、こっちのくらがりも有名スポットのようだ。

 

へ~、知らんかった。

 

(中編へ続く)

【立ち寄りカレー】フィールド エスコート 【新城市】<食べ日:2024年12月28日(土)>

しんどいヒルクライムであった。

 

旅先にて、折りたたみ自転車で山を越えた。

 

愛知県の本宮山(ほんぐうさん)。標高789m。地元の六甲山より、ひと回り小さい感じ。

 

「六甲山より低いのなら、イケる、イケる」となめてかかったのが失敗のもと。

 

特に補給食が、コンビニで買ったミニ羊羹1本だけというのがまずかった。

 

山頂近くまでは調子よく登っていけたが、ピーク手前でガス欠。完全に足が売り切れてしまった。

 

よくよく考えたら、このサイズ感の山に小径車で挑むのは、全く初めてであった・・

 

その詳しいいきさつは、後日、自転車記事にまとめよう。

 

 


さて、ヘロヘロになりつつ、山頂エリアの観光道路を走り、ピークも越えた。やれやれと思ったが、その後は小雪ぱらつく中での下りが待っていた。吹き付ける風の寒いこと、寒いこと。

 

分厚い手袋をしていてもかじかむ手でブレーキを操作しつつ、ようやく平地にたどり着いたのが午後1時半頃。

 

すきっ腹なうえに、体は完全に冷え切っている。集中力も切れかけだ。

 

なにか暖かいものを食べて、エネルギーを補給したい。そして、熱いコーヒーも飲みたい。・・そう切に願った。

 

しかし、山から下りてきた場所は、JR飯田線という、無人駅連なるローカル線沿線の郊外。

 

元々飲食店が多数ある場所がらでもなく、しかも時期は年末と来ている。

 

田舎の年末で開いているお店というと、ロードサイドの大規模チェーン店くらいだろうか。

 

せっかくの旅先、本来は地元のお店で食べたいところだが、そうも言ってられないかな。とにかく、あったかいごはんを求めて、近くを通る幹線道に出た。

 

真っ先に目に入ったのが回転ずしチェーンのお店。すしは嫌いではないが、今はそうじゃないんだ。あったかいものが食べたいんだ。

 

そして、とりあえず道なりに走っていくと、高い木々に囲まれた、カフェかレストランのような建物が見えてきた。

 

建物内には明かりがともっている。そして店名「FIELD ESCORT」を示す野立て看板のポールには「営業中」のボードが掲示されている。

 

おお~、これは地獄に仏。砂漠にオアシス。

 

吸い寄せられるように、そのお店の広い駐車場に入り、そのすみっこに駐輪。

 

高い木々に囲まれた、独特の色合いの建物。広い駐車場もあいまって、なんだか海外のお店のような雰囲気だ。

 

入口の掲示によると、年末ゆえ夕方4時までの短縮営業らしいが、まだ大丈夫。よかった。これであったかメシにありつけるぞ。

 

次いで、入口に掲げてあったランチメニュー各種を見ると、カレーセットというのがある。これにしよう。

 

セットの内容は、カレーライス、サラダ、カップスープで900円。コスパ系なお店ではなさそうだ。これは良い兆候。しっかり自家製のカレーが出てくるのではなかろうか。

 

店内は思ったより広く、テーブル席が多数。ファミレスに近い雰囲気。壁面には大窓があり、先ほど超えてきた本宮山の全容を見ることができる。

 

席に付き、カレーセットと、オプション+300円でホットコーヒーも併せて注文。

 

窓外の本宮山を眺めやり、つい先ほどのヒルクライムの思い出に浸りつつ、待つことしばし。やってきたカレーセットがこちら。

 

濃い褐色のルーがいかにも旨そう。ボリュームも思ったよりあるぞ。

 

まず、カップスープを一口。ぽってりした口当たり。あったか~い。寒さでこわばっていた口が、生き返る~。コーンの甘さと塩気がいい塩梅だ。

 

次いでカレーにとりかかる。

 

グツグツ煮込まれた感のあるルーがうれしい。お店の雰囲気から、ファミレス的な甘口カレーかと思いきや、意外とシックな味わい。

 

甘さやスパイシーさは控えめ、コクで勝負。ほんのり渋みも感じさせる、大人の洋風カレー。

 

そういえば、先ほどから店内でかかっているBGMは昭和の歌謡フォークばかり。なるほど、コクと渋み。お子様向けのカレーじゃないってことだな。

 

そして、ルーの中には煮込まれたビーフたっぷり、食べ応えあり。

 

さらにマッシュルームも大量に入っている。

 

スライスではないよ。丸いのがコロッコロ。食べてて、楽しい。

 

ご飯はすこしコワ目。カレー用のごはんとしては、こういうコワ目の方が好きだ。

 

あったかいカレーを食べ進むうちに、体が温まってくるのがわかる。

 

副菜のサラダはシャキシャキ、特に上の載っているポテサラがうまい。

 

食後のコーヒーも含めて、満足に食べ終えた。

 

旅先で出会った、一期一会のカレー。

 

くるしいヒルクライムであったが、その後に、この一皿に出会えてラッキー。

 

「終わりよければ、すべてよし」そう思わせてくれるカレーであった。

 

【へっぽこ投資】来年も安定相場でありますように

本日、証券取引所大納会

 

3万9894円で引けたのは、バブル期以来で、35年ぶり高値だという。

 

なかなかに景気の良い話だ。

 

実際、今年の株価はおおむね堅調で、読みやすい相場であったように思う。

 

来年もこの状態が続いてほしいと願う。

 

 


個人的に行っている株の売買(トレーディング)も、安定相場の恩恵を受け、良い実績で終えることができた。

 

最近良好な手法が、配当落ち銘柄に対しての空売り

 

当期分の配当を受け取れる日が過ぎたら、その株は「用済み」とばかりに売られ、値を下げることが多い。そこを狙い直前に売りを入れておく。

 

相場が乱高下している状況では、空売りしても、ランダムウォークに巻き込まれ、あっさり踏みあげられてしまう危険が捨てきれない。

 

しかし、いまのような安定相場だと、株価はある程度セオリー通りに動き、予想通り値を下げてくれることが多い。

 

上手くはまれば、ラクラク儲かる。

 

来年のこの戦略を継続していこう。

 

 

 


さて、来年の株式相場はどう動くか。

 

現状のような安定相場が続くのではないか・・と、個人的には予想する。

 

なぜか。

 

理由は以下の通り。

 

 

 


今年リニューアルされたNISA(新NISA)は、だいぶ世の中に浸透してきた感がある。

 

その上、最近物価高が当たり前になってきた。

 

物価高、つまりインフレには、資産を株価で持つのが有効な対策とされる。

 

つまり、株が広く注目される条件が整っている。

 

こんなことは、おそらくバブル以来であろう。

 

そのため、これまで投資に一切興味がなかった層まで、株を保持するようになってきた。

 

このタイミングで、政府・日銀が株価を落とす政策はとりづらかろう。

 

本当は、日銀は前総裁来の緩和策から、緊縮に方向性を転じたいのだろうけど、上記の世相を考えると、すぐには無理だ。

 

ゆえに、最低でも後1~2年は、安定した相場はしばらくは続くのではなかろうか。

 

 

 


もっとも、大きな海外要因や、コロナ禍のような突発事柄が発生すれば話は変わってくるが。

 

来年の相場はどうなるか。

 

安定相場がつづいてほしいけど。

【立ち寄りカレー】セント ローレンス【明石】<食べ日:2024年12月22日(日)>

2024年ものこりわずか。

 

今年食べられるカレーも限られてくる。

 

後悔のないよう、しっかりとお店を選んで、おいしいカレーを味わっていきたいものだ・・

 

そんなことを考えつつ、お昼どきの明石の町を歩く。

 

 


この日は用事があり電車で明石までやってきた。

 

用事をすませて、さて、ランチ。

 

スマホを取り出し、GoogleMapで「カレー」と検索するが、専門店はすでにたいてい訪問してしまっている。

 

そこで「喫茶」と検索。

 

軽食ありの喫茶店の場合、カレーがメニューにあることが多い。

 

ただし、喫茶店のカレーは当たり外れがある。それこそレトルト?と思しきものが出てくる場合もあれば、しっかり手作りのカレーが提供される場合もある。

 

そこで、参考になるのが、GoogleMapの店舗情報に出てくる写真。

 

これだけカレーを食べ歩いていると、写真を見ただけで、食べるべきカレーか否かを瞬時に判断できるようになってきた。

 

幾つかお店の情報を当たり、とある喫茶店のカレーの写真にビビッときた。

 

明石の繁華街、魚の棚の近くの「セント ローレンス」という喫茶店

 

さっそく訪れてみると、ちょっと懐かしい雰囲気の漂う、洋館風のファサードが目に飛び込んできた。

 

いや~、めっちゃ雰囲気のある外観。昭和時代の、こだわりの喫茶店といった感じ。

 


換気の為だろうか、冬なのに少し開けられているドアを押して店内に入る。

 

中は、ナチュラル昭和レトロ喫茶店という雰囲気。年季を感じさせるインテリア。

 

おそらく昭和の頃から、ずっと変わらず営業しているのであろう。

 

家族経営と思われ、厨房のマスターが料理を作り、奥さん、お母さん、娘さんがホール担当という感じ(たぶん)。

 

店内に手作り小物や、おばちゃんが好みそうな洋服が売られているのが個性的。

 

そして、客の年齢層が相当

高い。それこそ、私以外の客は、みな高齢者。

 

おそらく昔からの常連さんばかりなのだろう、注文の受付は「〇〇さん、コーヒー」てな感じで、名前で通っている。

 

そんな風景を眺めつつ、カレーとコーヒーのセットを注文。850円。

 

待つことしばし、まずスープとサラダが到着。

 

その後やってきたカレーがこちら。

 

見るからに具材ゴロゴロなルーが食欲をそそる。

 

おお、もろ手作り家庭カレーの雰囲気。

 

ニンジンがごろごろ、そして、バラ牛肉がふんだんに入っている。こいつはうまそうだ。

 

家庭カレーの見た目どおり、じんわり滋味をかんじさせる、やさしい味わい。

 

甘口で、食べてほっこりする味。

 

店外に無農薬野菜の無人直売コーナーが設けられてあったが、ルーの中のニンジンや玉ねぎも、おそらくこだわりの具材であろう。

 

サラダ、さらには中華ぽいスープの薬味、いずれの野菜もシャキシャキしている。

 

たべてほっこり、あったかい気分になるカレーであった。

 

そして食後のコーヒーがこちら。

 

一輪の花が描かれたカップとソーサー。そして金のスプーンが鮮やかにマッチしている。

 

昭和の喫茶店を感じさせるうつわがいい感じ。

 

これで850円はお得感ある。

 

さらにお店の雰囲気はプライスレス。それも含めて、印象に残るカレーであった。

 

【まったり自転車】無念の「近場ぐるぐる」 ~ あるいは、当たらない天気予報 <乗り日:2024年12月21日(土)>

年末近し。

 

今年の週末は後2回しかない。

 

そこで、今週末は2024年最終ライドにふさわしい長めのコースを、ロードバイクで走るつもりでいた。

 

しかし、天気予報が微妙な状況だ。各天気予報サイトをチェックしたが、日中の降水確率が30~40%。

 

朝、窓から外を見ると、曇天。

 

悩ましいところだ。

 

雨の中をロードバイクで走ると、裏面やタイヤ周りがジャリジャリになる。掃除にひどく手間がかかるので、極力避けたい。遠出など、論外だ。

 

さらに、天気予報の親玉と言える気象庁のサイトで兵庫県南部の概況を読むと「昼過ぎから雷雨」の地域もあるという。

 

これはダメだ。ライド中止。

 

そして、そのまま自宅内ですごしていたが、その後空はだんだんと明るくなり、晴れ間も見えてきた。

 

おいおい、天気予報と話が違うぞ。

 

こうなると、やっぱり自転車で走りたくなってくる。

 

結局、11時頃にロードを持ち出して、すこし走ってみることにした。

 

いつ天気が急変しても良いように、勝手に「近場ぐるぐる」と呼んでいる、自宅近隣の短い周回コースを走ろう。

 

1周30分ほど。距離は短いが、小丘を2つ越えるので、しっかり登ればそれなりの運動量にはなる。とりあえず3周。

 

見慣れた風景、おなじみの道。本年の締めくくりライドとしては全くスペシャル感がない。

 

せめてしっかり負荷をかけようと、登りはシッティングでこなす。サイクリングというより、脚部の筋トレといった感じ。

 

走る間にも空は明るくなり、それにつれて気温も上昇。5℃対応のウインドブレークウェアでは汗ばんでくるほど。

 

天気予報だと強い寒波とか言っていたが、天気に加えて気温も予想大外れやないかいw

 

結果論だが、当初のライド予定を強行するのが正解だったな。ちょっとくやしい。

 

ま、今更しょうがない。予定通り3周を走り終えた。

 

帰りしなにディスカウントスーパーに寄って、正月用の買いだめ品を大量購入。背面ポケットに携帯してきた折りたたみバックパックが大活躍。

 

見事にパンパンになったバックパックを背負い、まるでウーバーイーツのような格好で家路につく。

 

それにしても、今後年末に向けての用事や天候次第では、これがホントに本年最終ライドになっちゃうな~。

 

残念間があるが、ま、ロードで走れただけ良しとするか。

 

近場ぐるぐる最中の小丘の上にて。神鉄長田駅付近。
高校の頃は、この駅で下車し近くの高校に通っていたっけ。ちょっと懐かしい。