まったり巡行

自転車でゆったり、カレーでまったり。

【まったり自転車】東大阪追憶旅 前編(全2回)~ 会社員時代の心残りを片づけに <一日目:2026年7月28日(火)>

また自転車旅に出たくなってきた。とはいえ、このクソ暑いのにどこに行く?

 

炎天下で、見知らぬ土地の、初見の道を長時間走るのはむつかしい(危険ですらある)。

 

そこで、なじみのある大阪の街をちょこっと走る程度の、ミニポタ旅に出かけることにした。一泊二日二カレーの旅だ。

 

 

 


さて、旅の初日は7月28日(火)。朝の通勤ラッシュが終わった頃合いに、折りたたみ自転車カラクルを入れた輪行バックを肩から下げて、JR神戸線の登り列車に乗り込んだ。

 

目指すは東大阪市の「JR住道(すみのどう)駅」。各停ながら、乗り換えなしで行けるのでラクだ。

 

FIRE前の会社員時代、住道の町を時々訪れた。駅からちょい離れた場所に、会社が商品を預けている倉庫があったためだ。商品検品や、手直し補修、棚卸などなど、用事が発生するたびに、そちらに足を運んだものだ。

 

ちなみに、倉庫作業は嫌いではなかった。体が鈍りそうな日々のデスクワークを離れ、朝から夕方まで作業で体を動かすことは、ちょっとした楽しみですらあった。

 

そういえば、お盆前後に倉庫作業に出かけたことも何度かあったな。クーラーなどなく、風も通らない蒸し暑い倉庫中で、滝のような汗を流しながら、ひたすら作業を繰り返したこともあったっけ。そんな一日の仕事を無事終えた時は、達成感ハンパなかったな~

 

そんな思い出深い町を、自転車のポタ旅で再訪してみようと思った次第。

 

 

 

 

午前11時頃にJR住道駅に到着。

 

久しぶりに訪れたJR住道駅。かつては、ここから20分ほど歩いて契約倉庫まで赴いたっけ。今日は自転車なのでラクラク移動だ。

 

カラクルを輪行解除し、まず向かったのは、かつてのなじみの倉庫・・・ではなく、その近くにあったカレー店。

 

そのカレー店は1カ月に二日程度しか営業していない。いわば「幻のカレー店」だ。

 

営業日はインスタグラムで告知される。会社員時代はそれをチェックして、カレー店の営業日に合わせて倉庫作業の予定を入れようと何度も画策した。しかし、その策略は実らず、目的はついぞ果たせなかった。

 

でも、退職した今なら、営業日に合わせて訪れることができる。そういうわけで、そのお店の営業日に合わせて旅行日を設定した。

 

そしてこのたび、無事その幻のカレーを賞味することができた(カレー詳細は別途記事にまとめる予定)。

 

住道郊外の倉庫街。会社員時代に、最後に訪れからまだ1年もたっていないのだが、もう懐かしい。

 

 

 

その後、カラクルを転がして、東大阪市を南下。お隣の八尾市は八戸ノ里(やえのさと)方面を目指す。

 

恩智川(おんちがわ)という川沿いの道路をつたって、次の目的地である八尾市を目指す。空は青く、日差しは強い。

この川沿い道路、一般道かと思っていたら、車は入ってこれないようになっていた。遊歩道的なものだろうか(車両通行不可らしいが、たぶん自転車は良いのだろう)。

 

実は八戸ノ里郊外にも、住道と同様の契約倉庫があり、会社員時代にはこちらにもしばしば足を運んだ。この近辺にも、気になりつつもスルーしてきたスポットがあるので、今回の旅行で訪問しようと考えた次第。

 

 


それにしても日差しが強い。体はもちろん、顔面もフェイスガードの布で覆っているが、それでも完全にUVを防ぎきれていない。それが肌感からわかる。たまらず、途中で見かけたブックオフに立ち寄り、クーラーの効いた店内をゆっくり見て回り、体を冷やす。

 

さて、今日は八戸ノ里近辺に宿を予約している。いわゆる民泊だ。普段は少々高くともビジネスホテルを選ぶのだが、今回はとある理由があり民泊をチョイスした。

 

その民泊は部屋テレビがないらしく、夜は本でも読んで過ごそうと文庫本を1冊のみ購入。他にも欲しい本を見かけたが、旅の途中に荷物を増やすことになるので自重。

 

ブックオフ店内から外に出ると、やはり、暑い。いきなり噴き出す汗をハンカチで拭い、ふたたびカラクルに乗って再出発。

 

 

 

真夏の太陽に真上から照らされた町は陰が少ない。そして、建物外壁は日光を反射し、風景全体が白々としている。なんだか、異郷の町を走っているような錯覚に陥る。

 

町の真中に、ポツンと水田を発見。今でこそ大都会の一角だが、昔はこのあたり、農村だったんだろうな~。

水田の程近くに、自転車用ヘルメットでおなじみのOGKカブトの社屋があった。後で調べたところ、ここが本社ビルらしい。

 

このあたりは、大都会の中に古い住宅地が随所に残っている土地柄だ。大通りこそ車道も歩道も立派だが、ひとたび脇道に入ると、道路は途端に細くなり、迷路化する。

 

地図では太めに描かれている主要道も、実際には車一台通れる程度の一方通行だったりする。しかも「自転車除く」の一方通行なので、細い道を車が次々と通り、その両側を歩行者・自転車が行き交う風景が普通にある。よそ者の私からすれば「これ、ちょっと危ないんじゃないか?」と少々心配になってしまうが、地元の人や車は何ごともなくスイスイ通り抜けていく。

 

細い路地を南下していくと、近鉄の高架線路(ガード)が見えてきた。八戸ノ里の町はすぐそこだ。

八戸ノ里の住宅街。青空をバックに、左右にビヨーンと行きかう電線が昭和ぽく、なんだかノスタルジックな風景だ。

迷路のように行きかう路地に挟まれた児童公園。おそらくこのあたりの住宅地の風景は、昭和のころからあまり変わっていないのだろうな~。



懐かしさを感じさせる下町の細い道路をたどり、次にたどり着いたのが「司馬遼太郎記念館」。

 

倉庫仕事で八戸ノ里に来るたびに、駅付近にある司馬遼太郎記念館の案内看板を目にしていた。もちろん仕事中ゆえ寄り道するわけにもいかず、毎度気になりつつも、通り過ぎていた。今回初めて訪れることができた。

 

司馬作品は、代表的な長編ならだいたい読んでいる。FIREしてからは、エッセイ「街道をゆく」シリーズ(全43巻)をポツポツ読み始め、先日5巻目『モンゴル紀行』を読み終えたところだ。

 

「司馬遼太郎記念館」は、司馬氏最後の邸宅に加えて、著書や蔵書等2万冊が一望できる記念館(安藤忠雄設計)が敷地内設けられている。こちらの写真は入口の表札。ペンネームが大きくあしらわれ、本名はッコ書きで記されていた。

司馬氏最後の書斎を、広い庭から眺めることができる(※入ることはできない)。森の中に書斎がある感じ。窓から四季の移り変わりを眺めつつ、筆を執られたものだろう。

ここが、数々の名作を生みだした書斎か・・・。奥の机での執筆に疲れたら、窓際の安楽椅子で一息つかれたのだろうか。

 


司馬遼太郎記念館を観終えた後は、八戸ノ里駅前の商業施設内にあるコメダ珈琲でひと休み。

 

かつての倉庫仕事の際は、近鉄「八戸ノ里駅」まで直行で来ては、かならずこのコメダでモーニングを注文した。そして、倉庫仕事を終えてヘトヘトで駅前に戻ってきては、再度このお店に寄ってアイスコーヒーなど飲みつつ、社内SNSを使って会社に簡単な報告を上げてから直帰したっけ。いや~懐かしい(といっても、退職してからまだ1年もたっておらず、それほど昔の話しでもないのだが)。

 

さて、ゆっくりしているうちに、窓外の空模様がだんだん怪しくなってきた。さっきまでのピーカン照りが嘘のように、雲が湧き出ている。あわててコメダを後にして、カラクルに乗車し、予約の民泊へと急ぐ。

 

雨がパラリと降ってくる中、民泊到着。カラクルを速攻で輪行袋に入れてからチェックイン。部屋に入った直後から雷が鳴りだした。雨や雷に祟られずに済んで、幸運であった。

 

 


さて、雷雨はサッと通り過ぎたので、その後夕食を食べに外出。

 

実は、この民泊から徒歩圏内に、かつての倉庫作業時に、昼休憩でよく利用した海鮮レストランがあるのだ。

 

当時は当然ランチメニューを食べたのだが、その時にディナー用メニューをパラパラめくると、夜は居酒屋的な業態であり、魅力的でおいしそうなメニューがこれでもかと並んでいた。それが今でも印象に残っており「あのお店で、夜に食べたいな~」と、その後も思い続けてきた。

 

その心残りをクリアするために、今回、わざわざそのレストラン最寄の宿泊施設である民泊を選んだ次第。

 

ただ・・・最寄りとはいっても、徒歩で30分近くかかるのだw(ビールも飲むつもりなので、自転車は使えない)。

 

雨上がりの街をひたすら歩き、その海鮮レストラン「魚輝水産」に到着。

 

いや~、久しぶりの魚輝水産。ここ以外にも店舗はあるのだが、せっかくなので、かつてなじみのお店で食べたかった。

 

夜の混み具合がわからないので、念のため5時開店を少し過ぎた頃に入店。

 

そして、ビールの大ジョッキに、マグロとサーモンの寿司盛り合わせ、天ぷら、串カツと、お店の代表的なメニューを次々と注文。

 

海鮮レストランなので、まずは寿司から。大ジョッキのビールとともにいただこう。

こちらもお店の代表的なメニューである串カツ。今日は暑い中自転車で走り、おまけに宿から30分もテクテク歩いてきたんだ。塩分、油分もどんとこいだ!

 

結局5千円くらい飲み食いしてしまった。

 

いや~、食った食った。「こりゃ、明日はもうちょいしっかりと自転車で走らないとな・・・」そんなことを考えつつ、ほろ酔い加減で民泊までホテホテ歩いて帰る私であった。

 

満腹、満足の夕食を終え、暮れなずむ町を眺めながら、宿へと再び歩いて帰る。明日は出掛けに、この青い自転車レーンを走ってみようかな。

 

▼ 今回の旅の主要目的地「司馬遼太郎記念館」。近鉄八戸ノ里駅からほど近い住宅街の中にある。ちなみに、敷地内は屋外(庭)での撮影は可能。記念館内の撮影は不可とのこと。

 

▼ 司馬遼代表作といえば「竜馬がゆく」。一説によれば、フィクションであることを強調するために、本名の「龍馬」ではなく「竜馬」と表記したとか。

 

▼ こちらも代表作の一つ。明治期の日本を描いた「坂の上の雲」。

 

▼ 私の地元、兵庫県の神戸周辺が主要舞台の一つである「菜の花の沖」も印象深い作品であった。

 

(後編へ続く)

 

【まったり自転車】東大阪追憶旅 <乗り日:2026年7月28日(火)~7月29日(水)> (全2回)

前編: 会社員時代の心残りを片づけに <一日目:2026年7月28日(火)> ★このページ★
後編: 未だ見ぬ河内長野を目指す <二日目:2026年7月29日(水)>

 

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