一夜明けたホテルの部屋で、今日はどこに行こうかとスマホ地図を見る。
目に付いたのが、「金華山ドライブウェイ」という名の道路。
昨日歩いて登った金華山を、グネグネとカーブしながら貫いている。見るからにヒルクライム向きだ。
観光道路なのかな?
景色もいいのかな?
その割には、観光スポットの岐阜城へはつながっておらず、ちょっと不思議な道路だ。気になる。
そういうわけで、今日も朝からやってきました、金華山。
登り始め、なかなかの斜度だ。折りたたみ小径車で登れる坂なのだろうか。ちょい不安にかられる。
ゲートから先に進むと、マイルドなダラ坂が続く感じで一安心。これならイケるイケる。
道はところどころ細くなり、対向車のやり過ごしがむつかしそうな箇所もある。そのためだろう、「ドライブウェイ」という割には、交通量は少ない。
車が少ない分、ハイカーは多い。
車が来ない安心感から、高齢ハイカーが車道にひろがり、ゆ~るゆると歩いていたりする。
期待していた景色はというと・・・道路わきには延々と樹木が生い茂っており、ほとんど見通しがきかない。観光道路といった雰囲気ではないな~。
一体、何のために存在している舗装道路なのだろう。どうにも不思議な道だ。
途中、小さな空中展望台があり、そこだけは眺めが良かった。
展望台の付近が頂上だったらしく、ほどなく登りはおしまい。オールシッティングで登れる、お手軽ヒルクライムであった。
さて、ひと山を越えた後は、一宮市へと南下。
中部地方には「ベトコンラーメン」というご当地フードがあり、その発祥店が一宮市で営業しているという。そちらで昼飯にしようと考えた次第。
途中、たまたま見つけたブックオフに寄ったりして、時間を調整しつつ、正午前に一宮市に到着。
ところが。
一宮の目的のお店は開いていて、店内照明もついているのに、お店の人がいない。店内で先客数人が首をひねりながらたむろしている。
そのうちの一人から「あなた、この店詳しいですか?」と聞かれる。関係者と思われたのだろうか。詳しいわけがない。
謎状態のお店で時間を費やすわけにもいかないので、あきらめて、西の岐阜羽島を目指す。
昼過ぎから日が陰ることが多くなり、風も強まってきた。吹きっさらしの中、JR岐阜羽島駅近辺に到着。あとはどこかで昼飯を食べてから、自転車を輪行袋に入れ、新幹線で帰るだけだ。
ベトコンラーメンが心残りだが・・と思いつつ、スマホで昼飯の店を探していると、近くにベトコンラーメンを扱っているお店発見。ラッキー。
ちなみに「ベトコン」とは、ベトナム戦争のベトコンにあやかった(?)ネーミングらしい。しかし、現在では戦争ネタの名称は良くないということで「ベストコンディションの略」と称しているそうな。
アツアツのラーメンが冷えた体にうれしい。加えて、ニンニクパワーでベストコンディションだ。
冬の旅ポタにふさわしいご当地グルメで締めくくることができて、満足、満腹。
(岐阜でポタポタ 完)