年末が近づき、宿泊系株主優待券の使用期限が迫ってきた。
新型コロナ「第6波」だの「オミクロン変異株」だの、新たな脅威がささやかれる今、のんびり構えていると、再び緊急事態宣言→旅行自粛という事態になりかねない。
ここはさっさと優待券を使ってしまおう。
そう考えた私は、先週末に明石~舞鶴をロードバイクで走ったばかりなのに、今度は折りたたみ自転車を輪行袋に入れて、新幹線に飛び乗った。
なぜ岐阜かというと、たまたま優待券の使えるホテルがあったから。また、2週連続の旅行になるため、比較的近場の町で、気軽に泊りがけ町ポタしようと思った次第。
岐阜には、大昔に一度だけチョロッと訪れたことがあるきり。当時のことはほとんど覚えていない。初訪問に近い感覚。
岐阜といえば、織田信長である。山のてっぺんにある信長ゆかりの岐阜城は有名だが、これまで訪れたことはない。そこで岐阜城訪問を今回の小旅行の主目的とした。
岐阜の街中をゆるゆると走り抜けて、やってきました、岐阜城のある金華山(きんかざん)。
ふもとから頂上付近までロープウェーで行けるが、それも味気ないな。スマホで調べると、いくつか山頂までの徒歩ルートがあるらしいので、歩いてお城まで行くことにした。
最も無難そうな「めい想の小道」と名づけられたルートで登ることにする。
整備された散策ルートをゆるゆる歩いてゆけばいいね~と思っていたのだが、これが罠であった。
どこが「めい想の小道」やねん。結構本格的な山登りやないか~!
そうはいっても、途中まで来てしまったので、このまま行くしかない。
晴れていたと思えば、小雨がパラついたりと、安定しない天気。足を滑らせないように、気を付けながら歩を進める。
蒸し暑く、上着を脱ぐ。汗だくだ。
まさかこんな道だと思っていなかったので、ドリンク類も持ってきていない。
ほうほうのていで、山頂にたどり着く。ポカリの自販機を見つけて直行、がぶ飲み。ちょっと値段が高いのが、癪だな~w
それにしても、山登りなぞ、高校生の頃に、学校の行事で六甲山に登って以来だ。心の準備なく、いきなりこれはキツイわ。
帰りもロープウェーは使わず、別のルートから歩いて下山(←懲りないタイプ)。
下りは楽だろうと思っていたが、そうでもない。小雨で岩も濡れているので、足を滑らせないように、気をつけて進む。
注意していたつもりが・・、ごく小さな、古びた木製階段を降る際に、足をつるっと滑らせて尻もちをつく。
その拍子に、右の上腕を手すりにぶつけてしまった。私は皮膚が弱いので、服の上からぶつけただけなのに、すりむけ傷となってしまう。
スマホケースに忍ばせておいた、湿潤式絆創膏ですぐ手当て。
それにしても・・先週末、丹波路の落車で負った傷といい、毎週生傷。
いい年こいて、わんぱく小僧か。ふもとの公園ベンチで、しばし反省の時間。
ほどなく気を取り直して、繁華街の柳ケ瀬へ。カレーを食べる。
その後、町を自転車でぶらつき、ブックオフに寄ったりしつつ、夕方にホテルに到着。
ゆる町ポタのつもりが、結構疲れた一日となった。
(つづく)