まったり巡行

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【まったり自転車】謎の巨大施設「しあわせの村」<乗り日:2024年12月15日(日)>

県道16号、高速長田からひよどり台へと続く「ひよ台坂」をロードバイクで登る。

 

勝手に名づけたこの「ひよ台坂」こそが、いわゆる「マイ坂」だ。

 

中腹にある「風早」という交差点まで登り(最近では2回登ってから)、歩道徐行で丘の上のホームセンター「カインズ ひよどり台店」をゆるゆる目指すのが、マイ坂の定番的な使い方だ。カインズのフードコートで一休み、日用品を買って帰るのがパターンとなっている。

 

しかし、きょうに限っては、カインズには寄らず、その先を目指す。

 

ひよ台坂から県道16号を北上すれば、鈴蘭台エリアに行ける。今日は久々に、鈴蘭台エリアに車輪を延ばしてみようと思った次第。

 

ただ、ひよ台坂から北は、道路事情があまりよろしくない。

 

今でこそ周囲にニュータウンもあるが、元はといえば山間部を切り開いて作った道路。そのため、幅員が狭目だ。その上、山あいの北神戸と海側を結ぶ貴重なルートなので、交通量は多く、大型車両も目立つ。そうなると、どうしても自転車は道路の隅においやられ、路肩のコンクリ部分を走ることになってしまう。

 

走っていて窮屈で、カインズから先にはあまり行く気になれず。鈴蘭台方面にはめったに訪れない状況が続いていた。

 

しかし最近、GoogleMapでひよ台坂付近を眺めていて、フト気が付いたことがある。

 

ひよ台坂を登り切ったちょい先に、小規模なニュータウン「ひよどり台」がある。そして、その先には「しあわせの村」なるものが広々横たわっている。

 

地図をよくよく見ると、県道16号から逸れて「ひよどり台」~「しあわせの村」経由で通り抜ければ、県道16号の走りにくい区間の大方を避けることができそうだ。

 

ただ、気になるのは「しあわせの村」とは何ぞや、というところ。部外者が立ち入れる場所なのだろうか。

 

これまでも、鈴蘭台方面に向かう際、「しあわせの村」の看板や表記は目にしており、その存在自体は知っていた。

 

ただ「医療・福祉・介護系の施設ではないか?」あるいは「もしかしたら宗教系?」と勝手に想像し、それ以上興味を持つこともなく、そちらへ向かうことはなかった。

 

しかし、地図上で「しあわせの村」敷地を見ると、想像以上にデカいことに気づいた。

 

気になり、ネットで調べてみると「しあわせの村」は神戸市の関連施設のようだ。想像通り、医療・福祉系の機能を持ちながら、それにとどまらず、スポーツ・レクリエーションの用途も併せ持つ複合施設らしい。

 

なんだ、公共的な施設だったのか。それなら中に入れないということもあるまい。

 

そこで、今週末のライドは「しあわせの村」経由で鈴蘭台方面を目指すことにした次第。

 

 

 

さて、ひよ台坂を登り切り、いつもは立ち寄るカインズを横目に通り過ぎる。

 

そして、そのちょい先から県道16号を逸れて、ニュータウン「ひよどり台」に入る。

 

「ひよどり台」を通り抜けると、そこに「しあわせの村」の入口を示すモニュメントがあった。

 

昭和な公団ニュータウン「ひよどり台」を抜けて、「しあわせの村」に入る。重厚で立派な表示板が入口を示す。

 

地図で見ると、そこから先の道路はくねくねしているので、もう一発登りがくるものかと想像していた。

 

 

しかし、実際のところは・・

 

下るんか~い。下る先に、見事なヘアピンカーブが現れたw

 

ヘアピンの先端に差し掛かると、眼下に「しあわせの村」が見えてきた。赤屋根の建物はすべて「しあわせの村」の施設のようだ。これは想像以上に規模がデカいぞ。

 

さて、そのヘアピンカーブを抜けると、いかめしい門が現れた。これはもしかして、入場料取られるのかな・・と思いつつ門に近づいていくと、詰所からスタッフの方がでてきて「自転車はゲートを通れないので、横の自歩道から進んで」と言われた。入場料もいらないという。

 

車だと、この門でパーキングチケットを受け取る仕組みらしい。自転車は横の自歩道からパス。

 

指示に従い一旦自歩道に乗って、門(後で知ったが、このゲートは「南門」というらしい)の脇を通り抜け、先に進む。

 

広大な敷地内に車道が通っており、その横には大きな建物がいくつも見える。

 

ちなみに、その中にはレストランもあるという。まだ時間的には9時台なので、ひとまず予定通り「しあわせの村」を通り抜けて鈴蘭台方面に行き、帰りにそのレストランで昼飯を食べよう・・そんなプランを思いついた。

 

谷底にひろがる「しあわせの村」から再び登り、先ほどとは別の門(北門)を抜けて、県道16号に出た。すでに鈴蘭台の市街地に差し掛かるあたりで、交通量も分散されており、さほど走りにくくはない。狙い通り、走りにくい区間はパスできた形だ。

 

「しあわせの村」の谷底から再び登る。目の前に見える「北門」を通り抜ければ、県道16号に復帰できる。

 

さて、鈴蘭台エリアでちょっとした買い物などをして、帰途に就く。

 

着た時とは逆に、北門から再びしあわせの村に入る。

 

帰途、北門側から「しあわせの村」に下っている途中に見た風景。テニスコートが何面も見える。さらに陸上トラックフィールドまであるぞ!

 

目指すレストランは11時開店らしいので、まだ少し時間がある。そこでしあわせの村の中心付近をくるっと自転車で回って時間を調整する。

 

その際に「しあわせの村」の案内板を見つけた。

 

医療・福祉、スポーツ、アウトドア、庭園など、ものすごい複合っぷり。こりゃとんでもない規模だな。

 

病院などの医療福祉系施設のほかに、スポーツ施設として、陸上トラック、アーチェリー場、馬場、球技場。アウトドアエリアとして、テントキャンプ場、オートキャンプ場。果ては阪神高速を挟んだ先にゴルフ場まであるぞ。

 

なんだ、この巨大きわまりない複合施設は。

 

トラックフィールドでは、大規模なゲートボール大会が開かれていた。福祉とスポーツ、施設の趣旨にふさわしい。

 

中央広場にあった「ふれあいの門」というシンボルモニュメント。背後には滝のような水路があったりと、やたら豪華な造り(ちなみに、他にも彫像や塔などの構築物が敷地内に散在している)。

 

「これ、ぜったいバブル経済の遺産だよな・・」

 

そう思い、Wikiを調べたところ、「1989年4月23日、神戸市の市制100周年記念事業としてオープンした。公益財団法人こうべ市民福祉振興協会が運営・管理している。」とある。オープンがバブル絶頂期やん。やっぱりな~。

 

しかし、バブルの遺産はその後運営が行き詰って整理されるケースが多い中、ここは未だ現役というのがスゴいな。

 

とりあえず、今日はレストランでカレーを食べて帰るが、次の機会に「しあわせの村」全体を見て回ろう。

 

敷地が広大すぎるので、自転車で巡っても結構時間かかりそうだけど。

 

 

 

ちなみに今回通ったルート、ひよ台坂から鈴蘭台へ抜ける迂回路としては・・アップダウンを強いられるので、やや微妙かなw