さて、東灘の自転車レーンは、住吉川の土手にさしかかる手前で終わりを告げる。JR住吉駅の少し南のあたりだ。
▼ 土手への登り坂手前で終了。他で見られる、レーン終了を示すゼロマークはない。
▼ 反対路線には、奇妙な矢印がある。
他のレーンでは見られない表示があり、面白い。
青い塗装がハゲハゲになっていることも併せて推察するに、公式レーンの統一的な表示が確立される前、それこそ最初期に作られたものかもしれない。
さてさて、神戸市の資料だと、土手から先に続く道路も「優先度1」扱い。しかし、現状のレーンを延長していくのは現実的に難しかろう。というのも川を渡る橋が狭いのだ。自転車専用路の幅など、取れそうにない。
おそらく、この橋がネックとなって、自転車レーンは住吉川手前で途切れたまま、計画が宙に浮いてしまっているのではなかろうか。
残念ながらブツ切れてしまった青いレーンに別れを告げ、そのまま橋をわたり、本来は「優先度1」の路線をひたすらたどる。すると・・県道43号線に合流する形で道路が終ってしまった。
43号は大型車が多く、路肩も荒れ気味のイメージがあり(時々大きなゴミが落ちてるし)、あまり好きではない。そこで、ちょこっと北上し、再び国道2号に移行する(この辺りでは国道2号と県道43号はあまり離れていない)。
ここまでくれば三ノ宮も近い。そのまま神戸都心部に出て、JRの線路南を走る県道21号下り線を走行。
県道21号下り線は繁華街のすぐそばなので、車も多ければ、路駐も多い。クラクションを鳴らされることもある、あまり自転車に優しくない道だ。こんな道でも神戸市の計画では「優先度2」にランクイン。自転車用に整備されるのは、遠い遠い先の話なんだろうなあ。
さらにクランクを回し、新開地を過ぎると、見えてきた。おなじみの、大開大通りの青い専用路。神戸の公式自転車レーンの顔、総代表といえる存在だ。
住吉で途切れた東部レーンから、その断絶を埋める形で、はるばる自転車漕いでやってきたよ。見慣れた青い側道が、今日はいやに懐かしく感じる。
閑話休題。
この日、尼崎から神戸まで走り終えて強く思ったのだが、阪神エリアの都市間移動を考えるのであれば、国道2号こそが自転車にとってベストのコースといえる。一本道だし、路側帯はおおむね広く、整備もされている。
ならばさっさと国道2号に青レーンを敷いてしまえば良いかとおもうのだが、やはりそこは国の管轄道。市は気安く手出しできないのかもしれない。
ただ、神戸市の公式資料だと、国道2号も「優先度2」としてマーキングされているので、いつかは国と話しをつけて、自転車専レーンが敷かれるのだろうか。
国道2号の一本道、その両サイドには、ペイントされたスカイブルーの路線がどこまでも続く・・。
いいねえ。そんな風景、見てみたいぞ。
(了)