またぞろビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)界隈が過熱してきている。
最初にビットコインブームがきた3年以上前に、私も興味本位で暗号資産の口座を作ったことがある。
▼その時の記事
もともと、主流以外を狙う「マイナー好き」気質ゆえ、暗号資産市場で他を圧する存在のビットコインではなく、規模的にはずっと小さな2番手銘柄、イーサリアム(以下 イーサ)を選択。
良くわからぬまま、段階的に15万円分くらいのイーサを買ってみた(上記の記事のあと、追加で買い足した)。
もとより、海の物とも山の物ともつかぬ暗号資産、場合によっては丸損になることは承知の上。
そして、その後暗号資産ブームは一旦去り、手持ちのイーサの価値は3万円以下になってしまった。
興味をなくし、「イーサは買わなかったことにしよう」・・心の中で、なかったことにした。
その後、ほったらかしにしていると、知らぬ間に再び暗号資産が再び盛り返してきた。
あのイーサはどうなったのかと口座を覗いてみると、本日現在(本記事執筆時)のところ、40万円以上になっている。
株ならば、こういう場合「もっと沢山買っておけばよかった」と思うであろう。
あるには、大底で買い足しておけば良かったと、考えもするだろう。
しかし、こと暗号資産に関しては、そうは思えない。
こんなワケワカランものに、さすがに何十万円単位のお金を投資する気にはならない。
また、一旦ブームが去り、ダダ下がりした暗号資産を、わざわざ買い足すというアイデアはなかった。
そもそも、暗号資産、何のために存在しているのか、今もって不明だ。
一日のうちでも価格は激しく上下するので、決済や送金には向かないだろう。
貨幣としての役割は極めて小さいため、「仮想通貨」よりも、「暗号資産」の名称のほうがしっくりくる。
いまのところ、日本円などの法定通貨に戻すことは問題なくできている(※日本円に戻す際に利益が生じた場合、雑所得として課税対象となる)が、今後何らかの事情でこの機能が怪しくなれば暗号資産の価値は間違いなく暴落する。
この要の「為替機能」を、誰がどう担保しているのか、良くわからない。
ある程度なら、各取引所が責任を持つだろう。しかし、暗号資産そのものが信用を無くし、世界一斉の取り付け騒ぎが起これば、業界全体の破綻は免れない。
考えれば、かんがえるほど、奇妙な代物だ。
そもそも「暗号資産」「仮想通貨」という名前からして、胡散臭い。
ただ、「お金とは何ぞや」という疑問、いわば通貨論、貨幣論に興味をもつきっかけにはなった。
さて、手持ちの暗号資産、どうしよう。
無価値になるリスク大なれど、いつの日か「億り人」になることを夢見て、そのまま放っておこうかな。
あと千年ぐらい待てばいいのだろうか。