昨年末の話。
TVで「ローカル路線バス VS 鉄道 乗り継ぎ対決旅」という番組をポケーーーと眺めていた。
タレントの太川陽介さん率いる「バスチーム」と、女優の村井美樹さん率いる「鉄道チーム」が、それぞれ路線バスと鉄道で、設定されたゴールへの到着を競うという、ゲーム的要素の強い旅番組。
すると、番組の途中、見覚えのある町が出てきた。
十代のころまで過ごした、三木市と神戸市の市境の町「緑ヶ丘」。当時は実家が近隣にあった。
番組中で、朝早く緑ヶ丘を訪れた鉄道チームは、駅からほど近い、一軒の老舗パン屋さんを訪れていた。
あっ「ローザンヌ」だ。懐かしい。
子供のころ、母親の買い物についていき、「ローザンヌ」でピロシキとコーヒー牛乳を買ってもらうのが楽しみだったなあ・・
そう思いながらTVを見ていると、村井美樹さんがピロシキを食べて「美味しい」と言っているではないか。
そうなんだよな~。うまいんだ、あのピロシキ。
TVを見ながら「よし、また折を見て、緑ヶ丘に自転車で行こう。そしてピロシキを食べよう」、そう思った。
しかし、その後、膝を痛めてしまい、自転車生活は中断。ピロシキのことが気にかかりつつも、ついぞ出かけることはなかった。
そうするうちに、ゴールデンウィークになってしまった。
最近は膝の状態も小康状態なので「膝にやさしい走り方」を模索しつつ、ふたたび自転車に乗り始めた。先日は、西明石まで往復40kmを走ることができた。
これなら、いける。天候に恵まれないゴールデンウィークの、貴重な晴天日をついて、ロードバイクで緑ヶ丘を目指した。
緑ヶ丘は、最短ルートで行けば、須磨区からさして遠くない。往復40km程度だ。しかし、内陸の山地越えで、アップダウンがある。膝に難を抱える今、このコースは取れない(加えて、道路事情が自転車向きでなく、デンジャー度が高いしね)。
そこで、距離は長くなるが平坦基調の「国道2号で海岸沿いを走る → 明石から県道52号で北上」という、西神中央方面に向かう際の定番ルートを選択した。
朝の9時頃、国道2号を西へ。
やはり朝のニコクはロードバイクが多い。さらには、ミニベロに加え、最近MTBも見かける。MTBは良く見るとe-bikeだったりする。メカメカしくてカコイイな・・そんなことを思いながら、マイペースで走る。
このところ、常に「膝にやさしい走り」をテーマに走ってきたが、だんだんとコツのようなものがわかってきた。
ある程度スピードに乗ると、ペダルは軽くなる。そこでさらに踏み込んで加速するのではなく、その状態を保つ。すると膝に負担はあまりかからない。
当然、以前に比べるとスピードは落ちる。抜かれる。でも、これはしょうがないね。
さて、明石に達してから、県道52号(小部明石線)に乗り換えて、北へ。すると、おなじみのダラ坂に差し掛かった。
これまでのように、ついダンシングに切り替えたところ、右膝がガクッ、違和感。あわててシッティングに切り替える。
しかし、座ったとて、膝に負担をかけられないので、強く踏めない。こんな程度の坂が、難所に・・トホホ。
歩くよりも遅い速度で登りきったが、坂をどうするか、これは今後の課題だな~。
(つづく)