東京五輪が開幕し、自転車のロードレース競技は早々に開催された。
レースに関しては、聞きかじり程度の半端知識しかないのだが、興味はあった。
というのも、ロードレースのコースに、かつて暮らしていた東京都稲城市とその周辺の、なじみのある道路が組み込まれたから。
3年ほど前だったか、そのことを知った時には、稲城まで赴き、見知った道路の沿道で、国内外の有名選手の走る姿を、一目でも見たいと考えた。
しかし、昨今のコロナ禍で、さすがに東京都内に出向くわけにもいかず、その計画は却下。一生に一度のチャンスをあきらめたのは残念だが、こればかりは仕方がない。
結局五輪はTV・ネット観戦することに。
そして、先週の7月25日(日)の午後。時間が取れたので、開催された女子ロードレースを、公式LIVE配信で、まるっと最初から最後まで見ることにした。
スタートは武蔵野の森公園。緑に囲まれた出走風景は美しく、まるで海外レースのよう。
その後、選手たちは府中の町を中心に、ぐるりと10㎞のパレード走行。
途中、前日の男子でもそのヴィジュアルインパクトが話題になった、大國魂神社内の参道も走っていた。
そこから、多摩川を越えて府中から稲城へと渡る是政橋だ。なつかしいな~。
そのあたりでパレード走行は終了だったようで、いきなり勝負が始まった。4人の選手が飛び出した。
橋を渡りきるとほどなく、向陽台という丘の上の住宅街へと向かう結構キツ目の坂がある。
アタックをかけた選手は、ここを最初の勝負ポイントとばかりに、ぐいぐい差をつける。
そして、その後逃げが続く。延々逃げる。
時々プロトンから逃げ集団にブリッジをかけようとする選手が出るが、そのほとんどは失敗。
そして舞台はいつしか箱根の山岳コースに。
逃げは人数を減らしつつも、捕まる気配がない。これは、もしかして大逃げ決まるかも?
結局最後は、逃げに逃げ続けたオーストリアのキーゼンフォーファー選手が、金メダル獲得(なんと本職は数学の研究員だそうな)。
4時間の長丁場であったが、見ごたえがあり、そして沿道の風景の変化も楽しかった。
それにしても、府中から箱根に至る147㎞(レース距離137㎞)、しかもこの真夏で、最後はヒルクライム。それを4時間足らずで走りきる選手はやっぱりとてつもないね。
あのコース、いつか走ってみたいなあ。
でも、私だと2日がかりだなw