西神中央には実家がある都合で、海岸から内陸に向かう県道52号は何度も通ったことがある。
いつもなら、途中、西神方面へ抜ける高架路へと左折する。しかし、今回は押部谷を抜けて緑ヶ丘を目指し、帰りに実家に顔を出すことにした。そのまま直進。
そのため、高架路から先は初見の道が続く。おお、こんなところにおいしそうなうどん屋が・・。ちょっと道を逸れるだけで、新たな発見があるのが面白い。
極力山地を避け、田舎の平坦路を走る。最後はユル坂をボチボチ登り、ようやく緑ヶ丘の町に到着。
目的のパン屋さん「ローザンヌ」に差し掛かったが、あれれ、サイクリングの先客がいるぞ・・。TVに出て、知名度が上がったのだろうか。
ごく小さなお店だし、久々(それこそ少年期以来の訪問)なのでゆっくりパンを選びたい。そのため一旦通過。緑ヶ丘の町を見て回る。
時代の流れゆえ、かつて栄えた商店街はシャッターが目立つようになっちゃったな。昔お気に入りだった和菓子店も、店構えを取り払って普通の民家になってる・・
そんな中、営業し続けている「ローザンヌ」はスゴイな(前編冒頭で取り上げたTV番組では、創業48周年と紹介されていた)。
街中を軽く一回りして戻ってきた。そしてお店に入る。子供のころの記憶よりも、ずっとずっと小さく感じる店内。
さて、パンを選ぼう。
ピロシキのトレーには、おや、残っているパンは一つだけ。ラッキー・・と思った。その時は。
そのほか、カレーパン、あんパンなどなど、実家へのおみやげも兼ねて、6つのパンを購入、千円しない。コスパいい♪
さて、その後、西神中央まで走り、実家に寄り昼食。もちろん、さきほど買ったパンを食べるのだ。
アイスコーヒーを用意して、さて、お楽しみのピロシキにがぶり。
んん?
あれ、これピロシキじゃない!
中にスパゲティのナポリタンが入っている。
おそらくピロシキが売り切れた後に、横からピロシキのトレーにコロンと転がってきた別種のパンなのだろうな。
(後でネットで調べたところ、「ナポリぱん」というパンのようだ。)
ま、これはこれで、おいしいから良いけど。
カレーパンは、意外なほどスパイシーで本格的。ライド中の体に沁みる。
デザートとして、サンライズ。
いや、食った食った。
ただ、ピロシキという目的を果たすことはできなかったのが心残り。
次、緑ヶ丘を訪問した時には、こんどこそ、絶対にピロシキを食べよう・・そう誓いつつ、実家を後にした。
その後は、おおむね往路を逆に辿る形で帰宅。
往復60km余り。
膝を痛めて以降、最長ライドになった。
以前のようにはスピードが出ず、さらに坂を登るに問題はあれど、これだけ走ることができれば、輪行自転車旅だってできそうだ。
ちょっと自信を取り戻した。
なかなか良いゴールデンウィークの日帰り自転車旅であった。