父、逝く。
前回までのブログ記事に書いた「知多半島自転車旅行」から帰ってきた翌日に、父は突然調子を崩し、緊急入院。そして年を越して間もなく、1月3日にこの世を後にした。
大晦日以降は病院に泊り込んだりと、落ち着かない日々であったが、それも唐突に終わってしまった。
葬儀等の関係で、冬休みが終わってすぐなのに、2日だけ出勤して、その後忌引休暇。
そして、葬儀もつつがなく終えた翌日、手続き等諸々の用事をこなすために神戸都心部に出向いた金曜日。
気持ちの整理のつかぬまま、神戸の街をホテホテ歩く。
そんな状況でも、昼になれば腹が減る。
せっかくの平日なので、まえから気になっていた、土日休業のカレー店に足を運んでみるか。
そう考えて、やってきたのはJR神戸駅の近く。お店の名前は「カリー館」という(※「カリー」の文字は難しい漢字。PCでは文字化けしてしまうので、やむなくカタカナ表記)。
週末、前を自転車で通るたびに気になっていたが、いつも休業。
Googleマップ情報によると、月~金営業とのことだが、本当に平日は開いているのか? やや心配しつつ訪れると・・おお、営業しているじゃないか。

ドアを開けて中に入ると、奥に長い、カウンターのみのお店であった。
空いているスツールに腰掛け、筆頭メニューである「ビーフカレー」を大盛で注文する。
カレーを待ちつつ、お店の様子を観察。マスターとおかみさんの二人で切り盛りされているようだ。
お昼時ゆえ、コンスタントに客の出入りがある感じ。ただ、都心部からやや外れているため、行列ができるでもなく、いい感じで客席が回転している。
そんなことを考えているうちに、カウンターの向こうからビーフカレー大盛がやってきた。

ほほう、サフランライスだな。そしてキャベツの千切りサラダが付いている。
このスタイルのカレー、どこかで見たことあるような・・
そう思いつつ、黄色いごはんとカレーをスプーンですくい、一口。
甘くない、ビシッと硬派な欧風カレー。
この味わい、三宮の名店「サヴォイ」によく似ている。
そういえば、サヴォイも千切りキャベツのサラダ付きだ。ひょっとすると、両店間には、なにかしら関係があるのかもしれないな。
スパイスを感じさせるが、ことさら「辛い」という感じではない。しかし、甘辛カレーな雰囲気は全くなく、フラットな味わいの中に、奥深さを感じさせる。
まさに大人のカレーだ。
なお、ビーフカレーとはいいつつも、コロリとした肉が皆無であるのが特徴的。
牛肉を具としてとらえるお店もあれば、煮崩れた牛肉のうまみエキスがルーに溶け込んでいるお店もある。そしてこのカリー館は後者の極致といえるのかも(たまたま、供されたカレーに肉がゼロだっただけかもしれないが)。
それにしても、シンプルで硬派、それでいていて味わい深いハードボイルドなカレーは、気持ちの整理のつかない、いまのモヤッとした気分に妙にマッチしていた。